先週の重賞には一喜一憂させられました。No.1予想にも記したように、毎日王冠では併用調教馬を重視。その結果、カレンブラックヒルには印を打つことができましたが、2着ジャスタウェイは坂路調教馬ということで軽視していました。しかし、そのジャスタウェイは数週前のトレセンニュースにも取り上げたように、須貝尚介調教師が自信を持って送り出した馬。12番人気という低評価なら、取材した時の感触を重視して、本命にすべきだったのかな? と少し考えさせられました。
しかし翌日に行われた京都大賞典。このレースでは毎年必ず重要視する「最終追い切り栗東坂路で終い最速ラップ追い切り」に該当したメイショウカンパクに本命を打つことに迷いはありませんでした。その結果、No.1予想にも記したように、単勝1840円、複勝350円の配当を的中させることができました。
一番良かったのは毎日王冠では取材力を重視してジャスタウェイ、京都大賞典では調教データを重視してメイショウカンパクという本命選択だったかも知れません。レース毎に何を重視するかの選択をミスしなければ、非常に高い回収率が期待できます。しかし選択ミスが続けば、その逆もあるわけです。そういったことを突き詰めると、私は客観的な調教データで過去に回収率の高い条件を選択するという機軸が一番だと考えています。
陣営期待のアロマティコ
今週の秋華賞。「取材力」を重視するならアロマティコが本命候補になるでしょう。先週のトレセンニュースで佐々木晶三厩舎を取り上げたように、陣営としては早い時期から意識していた秋華賞。それを裏付けるように、今回は中2週の間隔にも関わらず、最終追い切りを含めると4本の追い切りを消化することになります。
週1本の調教が基本の厩舎スタイルを考えれば、今回は明らかに「メイチ」な仕上げ。馬もそれに応えてくれているようですから、あとは最終追い切りで極端に遅い追い切り時計など、いつもと違うような点がなければ、能力は発揮してくれるはずです。
しかし調教データを重視するのであれば、昨年の秋華賞でホエールキャプチャを本命に推したのと同じ理由「美浦所属馬の栗東滞在」になります。2004年から2011年までに栗東に滞在して秋華賞に出走した美浦所属馬は6頭でしたが、その成績が[2-1-2-1]。この数字は抜群の信頼度ということで、昨年は重視したわけですが、2012年が[0-0-1-2]。まさかホエールキャプチャの複勝を買うわけにもいかず、馬券も外してしまいました。
これで通算成績が[2-1-3-3]となりましたが、これでも複勝率は67%もあるデータ。該当する馬は決して無視できないでしょうし、これを上回るような調教データを見つけることができなければ、今年も同じパターンで本命選択することになりそうです。
◆次走要注意
・10/6 京都2R 2歳未勝利
コアレスドラゴン(3人/8着)
新馬戦を芝1200mで2着、2戦目のダート1200mで惨敗。そうなれば今回の芝戻りは人気して当然でしょう。レースでもハナを切って、悠々と勝ちパターンに持ち込むと思われました。ところが外から一気の強襲で掲示板にも載れず。これで人気を下げることは間違いありません。しかし今開催の京都芝はインがさほど有利な馬場ではありませんから、今回の敗戦はノーカウントでもいいはず。次走はあまり強い調教ではなく、馬なり系統の仕上げであれば、勝ち負けだと思います。
[メモ登録用コメント] 最終追い切りの強さが馬なりなら勝ち負け
・10/8 京都3R 2歳未勝利
シュンケイリ(11人/8着)
今回の最終追い切りはCWで速い時計を出して目立つ動きを見せていました。馬券総合倶楽部では狙い馬に取り上げていましたが、直線の長い外回りで切れ味のある馬にやられた感じ。決してレース内容は悪くなかったと思います。スタートセンスの良さを考えると、コーナー4つの条件で立ち回り能力を最大限に発揮することが勝利の鍵。次走はどんな距離であれ、コーナー4つがおすすめ。もちろん最終追い切りはトラック馬場が理想です。
[メモ登録用コメント] コーナー4つの条件に最終追い切りトラック馬場で出走すれば勝ち負け
◆今週末馬券圏内
・10/14 新潟11R 信越S
ゼロス 前走ポートアイランドSは好スタートを切るも、ハナには行かず先団グループで我慢する競馬。直線に向いて伸びそうで伸びなかったのは直線の坂でしょう。京都で3連勝したように、平坦向きなのは明らかです。また芝レースでの中1週成績は[1-1-0-0]。この2戦と同じように、最終追い切りを一杯に追われれば、今回は馬券圏内だと思います。
[メモ登録用コメント] 最終追い切り美浦坂路で馬なりの4F53.0秒以下なら勝ち負け