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オルフェの敗因“遊んだ派”“バテた派”/トレセン発秘話

  • 2012年10月10日(水) 18時00分
 誰もが「勝った!!」と思ったはず。

 日本競馬の悲願達成なるか注目された凱旋門賞。オルフェーヴルは完全に突き抜けるんじゃないかという勢いで先頭に立ちながら、内にササり、まさかの差し返しを食らった。

 この悔し過ぎる負け方に栗東トレセンでは「遊んでしまった」という声と「バテてモタれていた」という意見、両方に割れた。

「強い馬がどんどん回避してしまったのが裏目に出た。一緒に併せる相手がいれば、おそらく勝っていた」とは“遊んでしまった派”の佐々木調教師。「先頭に立った時、スミヨンも『しまった。こういう癖のある馬だった』と思い出して顔が真っ赤になったんじゃないか? まともなら2馬身ぐらいの差をつけて勝っていたと思う」

 対して「本当に余裕があったら、ゴール前で勝ち馬が外から来た時にもうひと伸びしていたはず。あれは完全にバテてしまったレースぶり。オルフェーヴルが全力を出し切って負けたレースを初めて見た」と某調教師。「当日は馬場も相当重かったみたいだし、それだけ凱旋門賞がタフな舞台ということなんでしょう」と“バテてしまった派”の声をまとめた。

 他ではこんな意見も。「オルフェーヴルが外から伸びてきた時は勝ちパターンだと思ったけど、ソレミア騎乗のペリエはずっと内のいい位置でオルフェーヴルの脚を測りながら虎視眈々と待っていた。結局、一番いい位置で勝ちパターンの競馬をしていたのがペリエ。スミヨンは素晴らしい騎手ですが、馬と人とのセットでいったら2着が限界で、それを上回ったのがソレミアとペリエのセットだったということ」(松田国調教師)

 またも悲願達成ならなかったのは残念だが、直線での強烈な脚はオルフェーヴルの、そして日本馬のポテンシャルの高さを十分世界に知らしめた。来年のリベンジ、ぜひとも期待したいものだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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