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エリザベス女王杯、ファンタジーS、京王杯2歳S、武蔵野Sなど

  • 2012年11月05日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜京都11R・エリザベス女王杯(G1)
・ヴィルシーナ
「前走(秋華賞2着)はあと一歩だったんですが…。向こう正面でチェリーメドゥーサに一気に来られても自分のペースを崩さなかったし、改めて力を確認しました。レース後はここを目標に順調に調整できています。使ってきているのでそれほど強い負荷は必要ありませんし、1週前追い切りは終い重点でサッとやりましたが、いい反応でした。古馬相手になりますが、力を出し切れば好勝負できるのではないでしょうか」(友道調教師)

・オールザットジャズ
「前走(府中牝馬S8着)はスローペースを外からよく伸びていますから、敗れたとはいえ悲観する内容ではないと思っています。レース後はプール調教も取り入れてリラックスさせ、徐々に負荷をかけてきました。減っていた馬体も回復してきましたし、状態は上向いています。道中うまく脚を溜めることができれば楽しみです」(山田調教助手)

・ピクシープリンセス
「前走(1000万下1着)は好位でスムーズに折り合って、最後は後ろを突き放す理想的な競馬ができました。だいぶ体質がしっかりしてきたので、持っている素質を活かすことができるようになりましたね。この中間も順調に乗り込んでおり、引き続きいい状態でレースに臨めそう。現段階でこのメンバー相手にどこまでやってくれるか楽しみです」(野中調教師)

・フミノイマージン
「前走(京都大賞典4着)は最後こそ伸び負けた形でしたが、牡馬相手によく頑張っているし、前哨戦としては悲観する内容ではないと思っています。レース後は順調に調整できており、1週前追い切りもいい負荷をかけることができました。使って良くなっているのは確かです。GIなので楽ではありませんが、期待できる状態です」(中井調教助手)

◆土曜京都11R・ファンタジーS(G3)
・ストークアンドレイ
「前走(函館2歳S1着)から間が空いたけれど、じっくりと乗り込んできていい感じに来ていますよ。馬体も前走と同じくらいで臨めそうです。今回は1ハロン距離が延びますが、徐々に延ばしてきていますし、ここでどんな競馬をしてくれるか楽しみにしています」(山内調教師)

・ディアマイベイビー
「前走(未勝利戦1着)後は短期で放牧に出してリフレッシュさせてここを目標に乗り込んでいる。追い切りの動きも上々でデキはいいよ。はスタートが良すぎて逃げる形になったけれど、本来は控えて競馬をした方がいいタイプ。ここもスムーズに競馬ができれば楽しみだね。登録頭数的に出走できそうで何よりだし、阪神JFに向けて好レースを期待したい」(松田博調教師)

・ローブティサージュ
「前走(新馬戦1着)は後方から外を回る展開ながら強い勝ち方をしてくれましたね。その後は放牧に出してリフレッシュさせてここを目標に順調に調整できています。秋山騎手も毎週跨って馬の感触をつかんでくれているし、いい状態で出走できそう。広いコースに替わるのもプラスでしょう」(須貝調教師)

◆土曜東京11R・京王杯2歳S(G2)
・エーシントップ
「前走(中京2歳S1着)は状態も良かったが、強い勝ち方をしてくれました。レース後は放牧に出してリフレッシュ。体はひと回り大きくなった印象だし、成長を感じますね。1週前追い切りの動きも時計の出にくい馬場ながら好タイムをマークしているように、ここまでは順調そのものです。いい状態でレースに臨めそうですね」(西園調教師)

・テイエムイナズマ
「前走(デイリー杯2歳S1着)は途中から進出して押し切る形。ゴール後は放馬してかなり距離を走ってしまいましたが、レース後プール調整などでしっかりとケアをして疲れは取れています。ペースが流れてくれそうな1400mに替わるのはむしろプラスだと捉えていますし、期待しています」(花田調教助手)

・マイネルエテルネル
「前走(デイリー杯2歳S3着)はかかって行った馬にそのまま押し切られる形になったが、距離が伸びても折り合ってスムーズに運べたのは収穫でしたね。この中間はプール調教も取り入れてうまくリフレッシュできているし、追い切りの動きも活気があっていいですよ。以前よりだいぶしっかりしてきましたから楽しみですね」(西園調教師)

◆日曜東京11R・武蔵野S(G3)
・トリップ
「前走(菊花賞16着)は状態は良かったけれど、力を出し切れなかった感じ。3000mを走った後だけれど、思った以上にダメージはなく、この中間もしっかりと乗り込めているのがいいね。初ダートのJDDで2着に来ているようにダートはいいと思うので、ここできっかけをつかみたいね」(松田博調教師)

・ナムラタイタン
「前走(南部杯)はゲートが開いた直後に躓いて落馬。幸い擦り傷程度で済んで、その後は順調に乗り込めています。特に気になるところはなく、馬も元気いっぱい。毛ヅヤの良さからも体調の良さがうかがえるし、東京のマイル戦は得意の舞台だからね。楽しみにしていますよ」(大橋調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜京都11R・エリザベス女王杯(G1)
・ホエールキャプチャ
 前走時も直前の動き、気配は良く見えたが、手応えのわりに直線で全く伸びず。“古馬になってから鉄砲が効かなくなった”というコメント通りの結果になってしまった。これは気性的なもので、能力、状態面の不安は全くなさそうだ。1週前追いも稽古駆けのアンシェルブルーと併せ、馬なりでスピード感満点の走り。今週は栗東での最終調整になるが、万全の態勢で巻き返しを図る。

・マイネイサベル
 前走の府中牝馬S。−10キロと馬体が絞れたことと中団に控えるレースは功を奏して、終い抜群の切れ味を発揮。うまく脚をタメた方が持ち味が引き出せるように感じた。レース後、中2週でも1週前追い切りは攻め強化して6Fから一杯に追われて83秒4〜上がり39秒4。ウッドコースで牝馬がこれだけハードに追えるのは中身が違ってきた証拠。距離にやや不安はあるが、過去にない最高のデキで臨む。好レース期待。

・レインボーダリア
 前走府中牝馬Sはラスト3F32秒9の強烈な末脚を生かし切れずに4着。17頭立ての16番枠を意識したあまり、少し消極的な戦いとなってしまい、結果脚を余す形となったが、逆にジックリ構えた戦いができるようになったのは成長の証でもあった。中間は中3週のレース間隔となるため、10月31日の1週前追いで速い時計をマーク。500万エルヘイローを4馬身追走から、最後は相手一杯に対し余力十分に併入。5F66秒6〜3F38秒0〜1F12秒7のタイムだったが、終始スピードに乗った素軽い走りで、さらに体調が上向いていることを裏付ける好内容だった。昨年のこの一戦は5着に終わっているが、最後内を突いてしぶとい末脚を発揮しており、力的には全く互角。充実期に入った今回は逆転のチャンス。

◆土曜東京11R・京王杯2歳S(G2)
・ヴァンフレーシュ
 直線ごぼう抜きで圧勝した2戦目は、強烈なインパクトを残す末脚を見せたが、続く昇級戦では前半3ハロンを33秒1でハナを切り、そのまま後続を寄せつけずに2連勝。全く違う競馬での圧勝劇は、素質の違いを見せつけるのに十分の内容だった。前走後はひと息入れてリフレッシュ、1週前はポリトラックで、65秒1〜36秒8。道中は折り合いに専念させていたが、ゴーサインを出すと一気に加速し、ラスト1ハロンを11秒4。気合のり満点に鋭い反応と鋭い伸び脚、1週前の時点ですでに臨戦態勢は整っている。距離延長はいずれ課題になるだろうが、1400の今回に不安材料はなし。3連勝で重賞勝ちを決める。

◆日曜東京11R・武蔵野S(G3)
・イジゲン
 前走の秋嶺S。4か月ぶりだったが気性の勝った馬で好仕上げ。そしてスタートも五分に出てスピードの違いでアッサリ先頭。終始、楽な手ごたえで直線も余裕で突き放した。力の違いと、気性面の成長を感じさせた内容。今回はレース後、中2週で1週前の追い切りはゴール前セーブして5F67秒5〜上がり38秒1。さらに前走時よりバネの利かせが強くなり叩いた効果をアピール。相手はかなり強くなるが、自分の競馬ができれば有望。

・ストローハット
 スタミナよりスピードを活かしたいダート馬。距離・馬場ともに合わなかった前走のジャパンダートダービーは参考外の1戦。ベストの東京に合わせて、立て直しを図ってきた。1週前はウッドチップでミエノゴーゴーと併せ、残り100mから目一杯に追って、66秒0〜37秒5。これだけしっかり追えるのは、良いリフレッシュをしてきた効果。絶好調の春にはまだ及ばないが、馬体に重苦しさはなく、今週もう1本追える事を考えれば、不安のない状態が整えられている。今年の3歳馬のダート路線はレベルが高く、ユニコーンS勝ちは、他のGIIIとは重みが違う1戦。同条件の今回は、久々とはいえ取りこぼせない。

◆土曜東京10R・オーロC(OP)
・アンシェルブルー
 前走はセントウルS好走の反動が出た感じだが、ホエールキャプチャを追走して互角だった1週前の動きからは、明らかに立ち直った感がある。そのセントウルSが、ロードカナロアとクビ差、カレンチャンに先着という好内容。一線級と互角に戦える能力を示した。東京コースは相性がいいし、特に1400は1勝2着1回という抜群の実績。重賞でも引けをとらない器で、ここは間違いなく好勝負。S

◆土曜東京9R・錦秋S(1600万下)
・ヒラボクビジン
 今夏ひと息入れて3か月半の休養後は前2走を3、3着。特に前走は上がり3F35秒5の強烈な差し脚を発揮してのものだけに、東京コースならいつでもこのクラスを突破できるだけの力は十分にあるはず。前走後中3週のレース間隔でも10月25日には5F72秒台を馬なりで、そして31日には5F66秒3〜3F38秒2〜1F12秒7でビシッと追われており、稽古量そのものは十分で、馬体減も見られず叩き3戦らしくさらに調子が上向いてきていることは確か。あとは少しでもレースの流れが速くなることを願うだけで、比較的ハイペースになりやすい距離1600m戦で末脚を生かしきる。

◆日曜福島11R・みちのくS(1600万下)
・ダイメイザクラ
 札幌の格上挑戦で4着と好走。続く重賞のキーンランドCでは、さすがに10着と惨敗を喫してしまったが、それでも着差はわずかにコンマ7秒だけ。夏を境にグンとパワーアップしたことは疑いようもなく、かなりの成長力を示している。その後は放牧に出されてリフレッシュ。10月にトレセンに戻ってからは、順調な乗り込みを消化。1週前にし単走で68秒4〜52秒3〜39秒0を馬なりでマーク。追えば弾けていたはずだ。自己条件に戻る今回は、もちろん勝ち負けを意識できる一戦。関西から主戦の古川騎手が駆けつけて、手綱をとる予定だ。

◆土曜福島11R・福島放送賞(1000万下)
・ケイジーウィンザー
 暑い季節を苦手とする馬。ということで、秋が深まるとともにグングン調子を上げている。1週前の追い切りは単走で7Fから。最後までビシッとしごいて、96秒8〜80秒5〜64秒8〜50秒7〜37秒6をマーク。良馬場のダートにしては時計も速く、ピークに近い状態に仕上がっている。前走の新潟戦で500万を勝った時には、最後の最後で後続に詰め寄られたが、これは「馬が気を抜いたため」。1000万でも互角以上に戦えるパワーとスピードがあり、昇級のここでも目が離せない。さらに、鞍上には引き続き中舘騎手を起用。再度逃げ切ってしまうシーンも十分に考えたい。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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