皐月賞ではネオユニヴァースとサクラプレジデントが大きく抜け出し、3着以下は3馬身半以上も離されてしまった。とりあえず、あの皐月賞の組は勝負あった形で、ダービーの有力馬はネオユニヴァースとサクラプレジデント。他の逆転は相当に苦しい。
となると、ダービーの伏兵は、この青葉賞2400mか、次週のプリンシパルS2000m。あるいは京都新聞杯2200m。この3つのレースで探さないといけない。
強力な新星が出てこないと、ネオユニヴァースはその牝系に欧州型のスタミナ色が濃く、念の入ったことにシカンブル(昨年のタニノギムレットの牝系で甦った)の血まで流れていたりする。東京の2400mはさらに有利だ。
サクラプレジデントとて、母はダービー馬サクラチヨノオーの全妹。皐月賞よりもっと合っていそうだ。
青葉賞の能力の目安は、やや地味だが4番タカラシャーディー。この馬、2月の共同通信杯でラントゥザフリーズ(皐月賞4着)と首差の接戦、互角の能力を示している。
光るのは毎日杯2000m・1分59秒9(上がり35.1秒)の快勝だった。3歳馬が春シーズンに2分のカベを突破したのは、あの怪物クロフネの例があるだけ。地味な血統で父シャーディー(その父ダンチヒ)はクラシック向きともいえないが、実は、ドバイWCを圧勝したムーンバラッドの母の父が、このシャーディー。意外や、距離OKの底力のある血を伝える種牡馬かもしれない。
1分59秒9の時計と、デキの良さ、ラントゥザフリーズと互角の能力を考えると、タカラシャーディーを破る馬がいるなら、たちまちトップクラスに入る形になる。
11番ゼンノロブロイ。スケールは一級品。母方から距離に少々の不安がささやかれるから、ここで東京2400mをきちっとこなしたい。13番スズカドリームは追い切りでバテたが、あれは道中飛ばしたためで、決して悪くない。