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帰国後のオルフェーヴル「こんな感じだったのかなあ?」

  • 2012年11月20日(火) 18時00分
 オルフェーヴルが主役とはいえ、非常に見応えあるメンバーが揃った感のあるジャパンC。調教Gメン的な調教適性の予想を重視すれば、昨年1着になったブエナビスタが標準多めトラック主体、2着だったトーセンジョーダンが標準多め併用ですから、調教本数の多い併用調教馬に適性アリという基本路線になります。ただ、それを分かっていても、今の勢いが魅力的な馬など、目移りしたのが今朝の坂路での調教。そのあたりをレポートしてみたいと思います。

最注目のオルフェーヴル

最注目のオルフェーヴル

 まずはオルフェーヴル。1週前追い切りでは池添謙一騎手が跨り、凱旋門賞から帰国してファーストコンタクトとなりましたが、鞍上の手応えは良かったようですね。確かに併せ馬をして、抜け出してからは真っ直ぐ走れており、その動き自体は決してケチをつけるようなところはなかったと思います。

 ただ、帰国してからのオルフェーヴルを見ていて「こんな感じだったのかなあ?」といつも首を傾げながら見ています。そんな時、いつもオルフェーヴルはじめ、栗東の競走馬にレンズを向けているプロから『今回のオルフェーヴル、どう思います?』と質問されました。私は帰ってきてから、思っていたことをお話ししたんですが、すると相手の方も同様の意見でした。

 ひとつ断っておくと、それは決して駄目、走らないという意味ではありません。私と同じ「なにか違う感じ」というのを感じられているんですよね。もしかすると大人になったのかも知れないし、また違う何かなのかも。これは追い切りで見て分かるものではないだけに、厄介に感じているんですが、栗東での最終調整までじっくりと見守りたいと思います。

ジェンティルドンナ意欲的な調整

ジェンティルドンナ意欲的な調整

 逆にずっと「いいなあ」と感じ続けているのがジェンティルドンナ。激しいレースとなった前走秋華賞でしたが、それも超短期に出されてたノーザンFしがらきでの放牧によってリフレッシュしたようです。普段は坂路を2本乗るという意欲的な調整も継続していますし、本当に牝馬らしからぬ、そんな調教内容も魅力。

 加えて、18日にはCWで時計を出しています。これで坂路主体の調教タイプになることは調教適性としても高い評価ができます。しかも25日は日曜日。つまり左回りのトラックで東京競馬場の試走ができたわけです。そして今朝のこの表情、きつい眼光がたまりません。最終追い切りでどのような動きを見せてくれるのか、本当に楽しみです。

 前走天皇賞秋で見事に復活劇を果たしたエイシンフラッシュ。この中間もその疲れは全く見せておらず、むしろ勝ったことで、更に活気が出てきた、そんな印象すら受けます。その影響なのか、元気よく、坂路でも普通キャンターが力強くて15-15の時計になっているという感じです。

復活を果たしたエイシンフラッシュ

復活を果たしたエイシンフラッシュ

ルーラーシップ、上昇度に期待

ルーラーシップ、上昇度に期待

 今回はC.ルメール騎手とのコンビということで、16日にCWで追い切られていますが、その動きはM.デムーロ騎手が跨った時ほどの衝撃は受けませんでした。だからといって、決して評価を下げるというわけではありませんし、それは私の個人的な印象。今朝の坂路でもいい表情で駆け上がってきていましたし、とにかく最終追い切りの動きは是が非でも見逃せません。

 まだ名前が挙がっていないと、怒っている方もいるかも知れません、ルーラーシップ。私も前走のパドック、レースぶりを見て、ジャパンCへ向けての上昇度はこの馬が一番だろうとイメージしていました。この中間は見る見る馬体も良くなっており、雰囲気も出てきた印象を受けます。なにより調教本数の多い併用調教馬、適性はこの馬が一番かも知れません。

 今朝もやっぱりいい雰囲気でした。無駄な力が入っていないというか、力みが全くないんですよ。表情も落ち着いていますし、それなのに、坂路をキャンターで駆け上がる時は力強い。この感じだと、明日の最終追い切りは併せ馬で持ったまま、相手をぶっちぎってくれるんじゃないかとイメージしています。

 とにもかくにも、調教段階からわくわくするようなメンバー。最終追い切りの動き、そして調教データを吟味して、悔いのないジャパンカップ予想をしたいと思いますので、最近結果の出ていないNo.1予想ではありますが、どうぞご覧ください。

◆次走要注意

・11/18 京都2R 2歳未勝利【ベアトリッツ】(1人/1着)

 音無秀孝調教師は「3戦目で使いながら馬体も減っていたから、今回は勝っても負けても放牧に出すつもりだった」という本馬。クビ差でも勝って放牧というのは理想的な結果です。小柄な馬体ではありますが、ここでひと息入れて、成長してくれれば桜花賞路線も期待できるとイメージしています。

[メモ登録用コメント] 休み明けでも自己条件なら標準量の調教本数で出走なら勝ち負け

・11/18 東京9R からまつ賞【ネオウィズダム】(3人/1着)

 パドックを周回していた16頭の中でもセンスと馬体の良さが抜けていただけに、この結果も納得。ただ1400mという距離でなければ、結果が出ないあたり、この馬の課題でしょう。気性面の課題さえ乗り越えれば、2000mまでは十分にこなせる体だと思います。

[メモ登録用コメント] 現状マイルまでなら重賞勝ち負けレベル

◆今週末馬券圏内

・11/25 東京9R キャピタルS【クラレント

 マイルCSに出走しても注目を集めたマイラー。富士Sの勝利で、馬に勢いがついた感じがします。この中間も順調に調教を進めており、この勢いは止まりそうにありません。前走と同じ岩田康誠騎手が跨ってくれることもプラス材料でしょうから、あとは最終追い切りである程度速い時計の負荷をかけてくれれば、連勝は間違いありません。

[メモ登録用コメント] 最終追い切りが栗東坂路で4F52.9秒以下なら勝ち負け

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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