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朝日杯FS、愛知杯など

  • 2012年12月10日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜中山11R・朝日杯FS(GI)
・エーシントップ
「前走(京王杯2歳S1着)は緩いペースでもいい位置で折り合って進められたし、着差以上に強い勝ち方をしてくれました。以前よりも体が大きくなって成長を感じるし、中間も順調。1週前追い切りでは坂路で1番時計をマークしているように、やはりいいスピードを持っていますね。中山コースでも対応できると思っているし、ここでも楽しみです」(西園調教師)

・クラウンレガーロ
「前走(デイリー杯2歳S2着)はここを目標に厩舎で調整してきました。ここまで順調に乗り込めていますし、時計を出し始めてからもいい感じで来ています。1週前追い切りも重い馬場でも終いしっかり12秒台をマークしていますし、体はほぼできているとみていいでしょう。相手はそろっていますが、いい競馬を期待しています」(日吉調教師)

・テイエムイナズマ
「前走(京王杯2歳S9着)はコーナーでかなり外を回ってしまったのが痛かった。この中間は順調に調整できているし、1週前追い切りの動きもいいですね。スタートがあまり良くないことが課題になるけれど、うまく流れに乗れれば。距離が延びるのはプラスだと思っているので、ここでも期待したいですね」(福島信調教師)

・ラブリーデイ
「前走(京王杯2歳S2着)は、直線で勝ち馬に離されてから、最後またじりじりと差を詰めているように、悪い内容ではなかったと思っています。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りも動きは良かったし、あとは当週のひと追いで態勢は整うでしょう」(池江調教師)

◆土曜中京11R・愛知杯(GIII)
・アスカトップレディ
「ここを目標に乗り込んで順調に乗り込んでいます。1週前追い切りはジャスタウェイと併せたけれど、手応えでは相手に勝っていたほどで、今は本当に状態が良さそう。うまく立ち回ればこの距離もこなせると思うし、牝馬どうしの重賞ならチャンスはあると思いますよ」(須貝調教師)

・オールザットジャズ
「前走(エリザベス女王杯5着)は内容としては悪くなかったし、だいぶいい頃の走りに近づいてきているように思います。ここを目標に順調に調整しているし、使っても体が減らないのもプラスですね。1週前追い切りの動きも良かったですし、状態は確実に上向いているので楽しみです」(山田調教助手)

・サンシャイン
「前走(ユートピアS6着)は好位からうまく進めたが、あの内容を見るともう少し距離があった方がいいのかもしれません。この中間も順調に来ているし、条件馬とはいえ、同じ2000mの秋華賞(7着)でいい競馬を見せているので、この距離で改めて期待したいですね」(藤岡健調教師)

・ラフォルジュルネ
「前走(ノベンバーS6着)は外目の枠だったのが災いした感じ。その後はここを目標に調整してきました。中間軽い外傷はあったが、大きな問題はなく順調。1週前追い切りもいい動きだった。使ってきても疲れはなく、落ち着きがあっていい状態をキープしているし、出走できればここでも楽しみだね」(松田博調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜中山11R・朝日杯FS(G1I)
・コディーノ
 3戦3勝、いずれも危なげのない圧勝劇。問題は状態だけに絞られそうだが、前走後、中1週で調教を再開。1週前はウッドチップで68秒7〜39秒3、馬をなだめながらの入線でラスト1ハロンを12秒5。追えばいくらでも伸びて行きそうな勢いのある走りは鋭さ満点、黒光りさせた体には迫力も備わってきた。中山マイル戦は枠順が大きな鍵を握るが、スタートセンス良く、どこからでも競馬ができるこの馬にすれば、それだけ嫌う理由にはならない。状態万全、現時点では頭2つほど抜けた存在。4連勝で2歳牡馬の頂点に立つ。

・ディアセルヴィス
 前走福島2歳Sは16頭立ての16番人気。この不人気で気楽に乗れたこともあるが、意を決めた後方待機策から、直線外へ持ち出すと矢のような伸び脚でゴボウ抜きを決め快勝。1200mの勝ち時計1分10秒5は不満でも、馬場悪化の中を差してきた末脚はGIといえ通用する素材確か。11月29日の2週前追いでは格下に遅れたが、12月5日の1週前追いになると、同じ相手を1.8秒追走から、ゴール前半馬身程抜け出す勝負強さを見せつけており、多少余裕があった馬体も、この2週連続ハード内容消化でキッチリ絞れてくるはず。1200mから1600mへ2F延長の距離も、前半巧く流れに乗れれば十分に克服可能で、スタミナ面の心配皆無。勢いと成長力なら負けない存在だけに、再度の大駆けは十分にありそうだ。

・ノウレッジ
 前走京王杯2歳Sはスタート後手を挽回できず5着に終わったが、それでもメンバー中上がり3Fは最速の33秒4。残り300mからの末脚は際立っていた。その後はここ目標に入念に乗り込みを消化し、中間計4本追い切りをかける意欲さ。5日の1週前追いは3頭併せの中に入り、内・外の古馬勢2頭を一気に突き放す豪快な伸び脚。5F67秒0〜3F39秒3〜1F13秒3はウッドコースの外めを回ったことを考えるとかなり優秀なタイム。これで多少余裕があった馬体が絞れてくるはずで、最終追い切りでもう一度キチッと追ってくれば最高の状態に持って行けそうだ。とにかく末脚の切れ味は上位の存在。中山1600mでも乱ペースにさえなればチャンスは十分にある。

・フラムドグロワール
 前走いちょうSは、久々を叩いてプラス6キロの体重で少し太めに映ったが、スタートを決めて2番手からの正攻法の競馬。直線はタイミングを計って抜け出して快勝。着差以上に強い内容。中間ひと息入れたが、ここを目標に入念な調整。そして1週前の追い切りでは古馬1600万下のダンスファンタジアを絶好の手ごたえで圧倒。時計のかかるウッドコースで大外を回り5F68秒1〜上がり38秒5も文句なし。スケールの大きい気迫満点の走りは同厩舎のコディーノを遜色ない能力を感じさせる。

◆日曜中山12R・南総特別(1600万下)
・ゴーハンティング
 前走の奥多摩Sは、3〜4角でポジションを上げるのに脚を使い、脚をタメることができず、終い伸び切れず大敗。この馬には時計が速過ぎて参考外とみた。この中間はひと息入れたが、1週前の追い切りでは1000万下のサトノプライマシーと併せ、ゴール前で鋭敏に反応してアッという間に3馬身突き放し5F66秒2〜上がり37秒5の好時計をマーク。気性の勝ったタイプで、使い込むより間隔を空けた方が良く、狙い打ち。

◆日曜中山10R・仲冬S(1600万下)
・ハッピーカオル
 中山のダート1200mがベスト条件と思えるだけに、前走後は、東京戦に目もくれず、ここ目標にジックリ調整。今週は格上のパワーストラグルを4馬身ほど追走して、相手一杯に対し余裕の手応えで2馬身先着。久々を感じさせない素軽い動きで、仕上がりの良さをアピールした。気性の勝った馬で、いきなり力を出せそうだ。前走は直線で不利があっての4着。良化見込める今回は好勝負できる。

・ケイアイダイオウ
 大型馬ほど絞りにくい季節。しっかりと調教は積んでいたのだが、およそ1か月半間隔があいた前走の中山戦は、なんとプラス20キロでの出走。数字ほど太くは見えなかったとはいえ、やはり重めが残ったことは事実。それでも、いつもより積極策で運んで、勝ち馬からコンマ2秒差の5着だったのだから、やはりポテンシャルは相当に高い。中1週で臨む今回は、もちろんキッチリと締まってくるはず。「坂路か、離れた馬場での運動量をさらに増やす」ということなので、大幅な上積みを見込んでいい。ハンデから定量戦となるが、極端な軽量馬がいなくなる分、実力のあるこの馬にとってはむしろ好材料。好勝負必至とみる。

◆土曜中山9R・ひいらぎ賞(500万下)
・ヘルデンテノール
 デビュー戦は出遅れぎみのスタートで後方からの競馬になったが、直線で外に持ち出すと、モノが違うという伸び脚で、アッサリ抜け出した。勝ちっぷりの良さから、朝日杯FSを視野に入れて調整してきたが、今年は賞金上位馬が多数いて出走は不可能。自己条件へ向かいそうだ。今週も外めを通って能力の高さを感じさせる動き。大物感も漂っており、来年が楽しみな1頭だ。

◆土曜阪神10R・摩耶S(1600万下)
・アメリカンウィナー
 良い脚を見せているが届かずの競馬が続いていたが、前走はようやくの圧勝劇。好位からの競馬で、以前と同じような脚が使えたのは大きな収穫。充実著しく、本格化気配を見せている。先週はポリトラックで66秒1〜50秒8〜12秒4、隣の馬に合わせながら最後まで余裕たっぷりにゴールイン。走る気満々、脚さばきの鋭さがひと際目立ち、絶好調をアピールしていた。レベルの高い今年の3歳ダート路線で、春から強敵にもまれてきた馬。本格化気配を見せている今なら昇級戦でも壁はなく、連勝を決める。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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