東京のメイン11Rにはちょっと馬券的妙味のない組み合わせ。デキもう一歩でも単騎逃げのロードブレーブが粘ると面白いが、距離2000mは必ずしも得意な距離でもない。
新潟と京都のメインは逆に大接戦だろう。新潟11Rウララハクテンはジョリーズヘイロー(その父ヘイロー)産駒。サンキンヘイロー、ホーマンキュート、ニチドウマジック、メイショウメイジンなど、現在走っている同馬の代表産駒はことごとくダート巧者ばかり。
それも当然、ジョリーズヘイローはアメリカのダートG1を3勝もしている典型的なダート巧者だった。本格化したのは遅く、中距離タイプでもある。この父系、ときおり芝で大駆けするのは平坦コースだ。
ウララハクテンはまさにその父の特徴通り昨年春、中京の芝2000mのこのクラスを圧勝しているが、当時は7番人気。それで、ブオウ以下を3馬身も離しているが、人気がなかったのは、それまでの2勝がダートだったためダートでは1600万クラスでも55kgのハンデでそう差のないレースをしている。
今季3戦、成績は悪いが、決して着順ほど内容は悪くなく、デキも悪くない。今度は一転してダート戦で、それも得意の左回り。
幸いここは強引に行く馬が多くハイペース必至。差し脚がフルに生きそうだ。人気薄だが、狙う価値は十分ある。
京都11Rも好カード。ほとんどが差し馬で展開は微妙だが、完全復活なったミスキャストの差し脚に注目だろう。前走は2000mで、61.3-58.8秒という超スロー。逃げたエルカミーノ(日曜の新潟大賞典)に巧みに粘り込まれたが、上がり34.1秒で大外から一気に伸びている。今度は3戦3勝のマイル。母ノースフライト(1600mのG1、2勝)と同様に、マイルなら切れ味、底力ともに上位だ。大穴にイケハヤブサも買う。