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京都金杯、中山金杯、シンザン記念など

  • 2013年01月02日(水) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆土曜京都11R京都金杯(G3)
・エクスペディション
「前走(新潟記念4着)後は放牧に出して休養。ここを目標に帰厩後は順調に調整できています。中山コースはやや特殊でもあり、マイルとはいえ広い外回りの京都コースの方がいいだろうと思い、今年は京都金杯を使うことにしました。追うごとに良くなってきているし、しっかり乗り込んでいるので当週には態勢は整うと思います」(石坂調教師)

・ショウリュウムーン
「前走(朝日CC1着)は休み明けを1度使った効果で体も締まっていたし、しっかりと結果を出してくれましたね。レース後は特に問題なく、順調に乗り込んでいます。ハンデは重くなるだろうけれど、マイルには実績もあるし、引き続き状態もいいのでもちろんここでも楽しみですよ」(佐々木調教師)

・ダローネガ
「前走(リゲルS6着)はやや出遅れて、まともなレースができませんでした。走り切っていない分、まったくダメージはないし、休み明けを1回使って状態は上向き。馬体も締まってきて雰囲気はいいし、走れる状態にあると思います。小倉日経OPで勝ってくれた幸騎手にも期待ですね」(佐々木調教師)

・トライアンフマーチ
「前走(朝日CC11着)は予定していたレースが除外になり、出走が延びた分ちょっと気負っていたところがあったように思います。それでも4コーナーでは一瞬オッと思わせる手応えでしたし、力はある馬。レース後も順調ですし、馬は元気いっぱいですから、この距離で巻き返してもらいたいですね」(山田調教助手)

◆土曜中山11R中山金杯(G3)
・ジャスタウェイ
「予定していた朝日CCは直前の熱発で回避になりましたが、その後は影響なく順調に乗り込めています。馬は元気いっぱいですし、引き続きいい状態ですね。秋の天皇賞(6着)では古馬一線級相手に力のあるところを見せてくれましたし、非常にいい内容でしたから、ここで賞金を加算して、今後につなげていきたいですね」(須貝調教師)

・ダイワマッジョーレ
「前走(金鯱賞2着)は、惜しい競馬でしたが、丸田騎手がうまく乗ってくれて、折り合ってスムーズな競馬ができました。ここにきて力をつけてきているし、レースぶりも良くなっていますね。この中間も順調に調整できており、引き続き好調をキープできています。もちろん今回も期待していますよ」(渋田調教助手)

・ヒットザターゲット
「前走(福島記念4着)から少し間は空きましたが、ここを目標にして順調に調整できています。相手も揃いますが、状態は良くなっていますからね。ハンデはある程度背負うことになるでしょうが、自分のリズムでスムーズに走ることができれば、中山コースでもいい競馬はできると思います」(加藤敬調教師)

◆日曜京都11Rシンザン記念(G3)
・エーシントップ
「前走(朝日杯FS8着)はスタートしてからちょっとポジションを下げすぎた感じがあるし、自分の競馬ができなかった。走り切っていない分ダメージはなく、レース後もケロッとしていたぐらい。引き続き状態は良さそうなので、この馬本来の競馬をしてどんなレースができるか見たいですね」(西園調教師)

・タマモベストプレイ
「前走(秋明菊賞1着)は強い勝ちっぷり。その後も状態が良かっただけに、朝日杯FSの抽選を突破してもらいたかったけれど、残念ながら除外になってしまいました。そのせいで少し間隔は空きましたが、順調に乗り込んでいて引き続き気配は良好です。京都コースは合っているし、マイルも心配していません」(南井調教師)

・レッドアリオン
「ここまで勝ち上がるのに時間はかかりましたが、速い時計で走りながら前に1頭いたりと力は見せてきましたし、たまたま勝ち運に恵まれなかっただけ。前走(未勝利戦1着)は強い勝ち方でしたし、ここまでのレースぶりからも重賞でも見劣らないはず。この中間も順調に来ているので期待しています」(橋口調教師)

【美浦トラックマン】
◆土曜中山11R・中山金杯(G3)
・コスモオオゾラ
 弥生賞を勝ち、皐月賞4着、ダービー6着の実力馬。急仕上げで使った菊花賞の後、復調に手間取ったが、ようやく良化気配を見せてきた。先々週はウッドチップの大外を回って70秒2〜40秒1、ゴール前気合つけると好反応を見せて、ラスト1Fを12秒9。動きも良くなってきたが、目を引くのは体つき。休養後、なかなか戻らなかった体の張りが戻り、良い頃の丸みのあるフックラした馬体を見せている。年末と年明けにも追える事を考えれば、変り身十分。ベストの中山2000mと舞台も整い、年明けから復活を遂げる。

・トップカミング
 もともとは関西馬だったのだが、気性が悪すぎて美浦の木村厩舎を経て萱野厩舎へ。稽古では常にシャドーロール。かなりアタマの高い走法で反抗心が強く、乗り手も苦労している様子だが、暮れの中山のディセンバーSでは、見せ場たっぷりの4着。勝ち馬からわずかにコンマ1秒差だったのだから、やはりポテンシャルは相当に高い。過去にはGIIで2着の実績があるほどで、金杯のメンバー相手なら互角以上の評価が必要なはず。気を抜かさずに、馬群に入れてレースを運べるようなら、アッサリがあっても驚かない。

・タッチミーノット
 毎日王冠3着後はいち早くここに目標を定め放牧に出ていたが、12月上旬に美浦に戻りジックリ乗り込んでいる。坂路と南Dコース中心に追い切りを消化しているが、2週前追いの12月19日にDコースで6F83秒0〜3F39秒2〜1F11秒5を馬なりでマークした後は、気合いもグーンと上向いて、8分通りに仕上がってきている。年末と年明けに強めの内容を2本消化できれば500キロ前後、太め感のない仕上がり状態になること間違いなし。中山2000mは3戦して1、3、2着と好相性。展開面もハイペースが予想されるだけに、持ち味の一瞬の切れ味が生かされる可能性も大で、良馬場なら一気に差し切る。

◆土曜京都11R・京都金杯(G3)
・サウンドオブハート
 8か月ぶりの前走が牝馬限定戦とはいえ、好位からアッサリ抜け出す楽勝。力の違いを見せつけた。その後は阪神Cにも登録があったくらいで、反動どころか元気一杯。さらに調子を上げている感がある。中間は終い重点にサッと流したが、抑えるのに苦労するほどで、気合のりの良さが目立っている。今回は牡馬、古馬との対戦になるが、ジェンティルドンナと0.5秒差の勝負した能力は、一歩も引けをとらない。

◆日曜京都11R・万葉S(OP)
・マイネルキッツ
 昨秋に復帰後8、14、7着とまだ本来の力が戻らない成績だが、それでも前走ステイヤーズSでは残り4Fジワジワと差を詰めてきた戦いぶりにやっと復調気配を感じるものだった。明けて10歳になるだけにさらなる成長は?だが、トウカイトリックの例もあるだけに、長距離戦に限ればベテラン勢の飛躍があって不思議でなく、この馬のスタミナ面、しぶとい末脚に期待をしてもいい。中間はプール、坂路、南ウッドコースで乗り込んでいるが、長めを入念な調整ぶりで、息の入りは最近で一番。年末と正月にビシッと追い切りをかけてくれば万全の状態になるはずで、3コーナーからのロングスパートに期待。

◆日曜中山11R・ジャニュアリーS(OP)
・シセイオウジ
 前走のカペラS。気性が強く直前の追い切りが5F70秒2〜上がり40秒8と控え目だったが、最後方で待機し直線で追出すと一気に伸びて3着。このクラスにしては落ち着いた流れで勝ちのある内容。レース後、間隔が詰まっているので2週前まで時計は計示していないが、テンションが上がり過ぎないように角馬場で調整。調教は2本でキッチリ仕上がる馬。暮れと直前だけで十分。前が引っ張ってくれる展開になれば…。

・デュアルスウォード
 2週前にスピード感のある動きを見せた。1週前も素軽さ満点。太くなりにくいタイプだし、入念に乗り込んで、立ち直り気配を見せている。中山のダート1200mはオープン勝ち実績があるし、全5勝中3勝しているように、最も得意と思えるコース。左回りが多かったここ数戦の敗戦は度外視できるし、状態面も最近では一番と思えるもの。今回が絶好の狙い目と思える。

・エベレストオー
 気性の問題があって、馬の少ない北馬場をメインに調整されているが、体調はすこぶる良好。懸案とされていたゲート内での駐立不良の問題もまったくなくなり、遅ればせながら軌道に乗った印象がある。前走の京都戦では、スタートを決めて中団より少し前の位置どり。ラストはいつもと同じような脚を使って一気に伸びて2着と、久しぶりにこの馬らしい鋭い決め手を披露。間違いなくハイペースになる中山のダート1200mなら、自然と流れも味方することだろう。もう少し後ろの位置どりからでも、一気に届く可能性は十分にある。

・エクセルシオール
 前走初のダート戦をなんなく克服。芝・ダート問わずスピードを生かせる1200m戦ならOP戦でも十分通用する素材は確か。その後レース間隔が空いたわりに、強めの稽古が少ないが、元来ビシビシ追って使うタイプではなく、年末と年明けに計2本ぐらい4Fから追ってくれば十分に仕上がってくるはず。気合が空回りすることが多いので、むしろプール調教や、Aコースで軽く乗っている方が巧く体調が維持できるだけに、今の調教方法で力発揮は可能。スタートセンスが抜群だけに再度スンナリと先手も取れるはずで、ここも無事突破。

◆日曜中山10R・初富士S(1600万下)
・ミヤビファルネーゼ
 連闘で臨んだ前走の美浦Sだったが、スローペースを中団より後からの競馬で、直線良く伸びたものの先行していた馬の決着で脚を余した形で4着。流れさえ向けば…を感じさせた内容。2週前の追い切りは連闘で5F70秒7〜上がり40秒6と控え目の調教だったが、この時季にしては馬体のハリが素晴らしくキビキビした走法で、疲れを微塵も感じさせない走りを見せた。鋭い末脚を生かせる展開になればチャンス十分。

・サクラボールド
 ブランクが長かった前走の中山戦は、プラス20キロと太めの馬体。積極策で臨んだものの、息がもたずにズルズルと後退してしまった。とはいえ、もともとが使い込んで調子を上げるタイプ。陣営もそれを見越した仕上げをしていたフシもあり、まったくの基準外と考えていいだろう。この中間はさらに運動量を増やして、確実に体調アップ。500万から1000万を強い内容で連勝した馬。体調さえ戻れば、準オープンでも十分に通用するはずだ。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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