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日経新春杯、京成杯、フェアリーSなど

  • 2013年01月07日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜京都11R・日経新春杯(G2)
・オールザットジャズ
「前走(愛知杯3着)は敗れたとはいえ、展開が合わない中でもしっかりと伸びてきたのは良かったですね。レース後もダメージなく順調に調整できています。使っても馬体がふっくらしているのもプラスです。初めての2400mですが、折り合いは問題なさそうですし、今のデキならという気持ちです」(清山調教助手)

・カルドブレッサ
「前走(オリオンS2着)はあと一歩のところでしたが、距離を延ばしても折り合って進められましたし、馬自身もだいぶ完成されてきた印象です。レース後は格上でもここを目標にしてきましたし、この中間も順調に乗り込んでおり、体調も良好。1週前追い切りは坂路で行いましたが、元々坂路ではあまり動かないタイプなので、時計は気にしていません。このメンバー相手でもチャンスはあると思います」(高島調教助手)

・ムスカテール
「前走(アルゼンチン共和国杯2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。帰厩後も順調に乗り込んでおり、状態は変わりなく来ています。東京開幕週の白富士Sへの出走を考えていましたが、ここはハンデ戦ということもありますし、斤量や相手関係、追い切り後の状態を見て使うかどうかを決める予定です」(友道調教師)

・メイショウカンパク
「前走(ジャパンC15着)は相手も強かった中、この馬の競馬はできていたと思います。レース後、有馬記念にも登録はしましたが、賞金的に出走が微妙だったこともあってここを目標に調整。ダメージなく順調に乗り込めているし、引き続きいい状態でレースに臨めそうです。展開さえ向いてくれれば楽しみです」(佐藤調教助手)

・ロードオブザリング
「前走(金鯱賞9着)後は厩舎で調整していますが、順調に乗り込めていて状態はいいですね。前走でももう少し早めに動いていればまた違ったと思わせる内容でしたし、まだ腰に緩さがある分、京都の3コーナーからの下りでうまく加速できれば。京都コースは合っていると思うし、うまく立ち回れれば楽しみです」(笹田調教師)

◆月曜中山11R・京成杯(G3)
・アクションスター
「なんとか賞金加算をと思っていた前走(ラジオNIKKEI杯2歳S4着)だけれど、超スローペースの上がり勝負で、参考外の結果。その中で差のない競馬はできているし、力はあると思います。レース後もダメージなく順調に調整できているし、改めて重賞でどれだけやれるか見てみたいですね」(音無調教師)

・ラウンドワールド
「前走(ラジオNIKKEI杯2歳S6着)は出遅れたこともあるし、結果的に不本意な内容。久々ということもあったからね。レース後は疲れもなく順調に来ているし、先々を考えて、輸送をこなせるかどうかも見てみたいのでここへ。改めて期待したいところですね」(松田博調教師)

・リグヴェーダ
「前走(新馬戦1着)は期待どおりの勝ちっぷり。それでもまだ余裕があったほどですし、やはり素質は高いですね。使った後もテンションが上がるようなことはありませんし、カイバ喰いも良好です。能力的に、重賞のメンバーに入っても楽しみですね」(池江調教師)

◆土曜中山11R・フェアリーS(G3)
・イリュミナンス
「前走(新馬戦1着)はいい瞬発力を見せていていい勝ちっぷり。攻め馬でも動いていたので期待していましたが、そのとおりの内容でした。レース後も順調に調整できていますし、雰囲気はいいですよ。速い流れに対応できるかどうかですが、前走の内容からも期待しています」(松永幹調教師)

・モンシュシュ
「前走(新馬戦1着)はダートでしたが、危なげなく強い勝ち方をしてくれました。レース後も順調に調整できていますよ。当初からジョッキーは芝がいいと言ってくれていたこともあってここへ。引き続き状態も良いので、重賞のメンバー相手にどんな競馬をするか楽しみですね」(牧田調教師)

【美浦トラックマン】
◆月曜中山11R・京成杯(G3)
・ノウレッジ
 休養明け後の京王杯2歳S(G2)、朝日杯FS(G1)はともに出遅れが響き、道中位置取りに無理をしたため、早めに動き、結局それがラストの爆発力につながらずに5、6着と不本意な結果。その後はここを目標に年末から入念な乗り込みを消化し、3日の1週前追いでは500万下ワールドレーヴを2馬身追走から、ラスト1F持った切りの手応えで逆に1馬身先着。5F67秒9〜3F37秒5の時計はウッドコースにしてはかなり速く、そのスピード感十分の走りは好感大。これでもう1本強めの内容を消化してくればキッチリ仕上がるはず。安定した走りから距離延長には不安がなく、あとはスタートを互角に出れば力負けはしない。少しでもペースが速くなるようなら直線一気の爆発力を発揮するチャンスが広がる。

・フラムドグロワール
 前走の朝日杯FS。スタートで後手を踏んだが、すぐに好位馬群へ。道中行きたがったぶん終い切れを欠いたが、しぶとく流れ込んで4着。母親がオークスを勝っているようにもっと距離が延びてこそを感じさせた内容。1週前の追い切りは格下モントリヒトを6Fから追走し、終い軽く仕掛けただけで圧倒して84秒8〜上がり40秒2。距離を意識して長目から追われスタミナ強化を図った。スムーズに好位で流れに乗れば順当に勝機。

◆土曜中山11R・フェアリーS(G3)
・スズノネイロ
 1週前追いは内目を回ったとはいえ、力強い伸び脚で1F11秒台をマーク。格下とはいえアラマサウイン相手にアッサリ先着。気合の乗った好調教を見せた。豪快に抜け出した前走が強い内容で、マイルまでなら一流牝馬と思える。馬群に入っても怯まない根性があり、ゴチャつきやすい中山の多頭数も不安なし。このまま無事にいけば、桜花賞でも期待を集めそうな馬。ここはレースぶりにも注目。

◆日曜中山10R・迎春S(1600万下)
・フェデラルホール
 菊花賞以来の競馬になるが、12月半ばには調教を再開。先週はウッドチップで67秒7〜38秒9、1秒1先行させたルミナススカイを直線で競り落とし、1馬身先着してゴールイン。体全体を大きく使った走りは迫力満点。動き・馬体共に重苦しさが全くなく、良い雰囲気を持続している。未勝利戦から3連勝、勢いに乗って挑戦した菊花賞は8着という結果だったが、1秒2差と大負けしたわけではなく、大きな経験となっている。反動はなく状態万全、準OPクラスが壁になる馬ではなく、アッサリと通過してくる。

・マイネルマーク
 前走格上挑戦となったアルゼンチン共和国杯を3着と大好走。やはりスタミナ勝負の距離は適性能力が高く、安定感も十分にある証を示した一戦だったが。その後2か月半レース間隔があいたが、12月中旬から1か月間入念に乗り込んでおり、息の入りは前走時同様に文句なし。3日の1週前追いはウッドコースに入って3歳馬2頭を3馬身追走から、直線で進路を内に取り、軽く仕掛けて最先着。5F68秒3〜3F39秒6の時計は平凡でも、元来が稽古で速い時計が出るタイプではなく、キチッと追い切れていれば心配なし。これで直前にもう一度5F69秒前後の時計が出れば万全のデキになるはず。今回は自己条件、時計がかかる中山内回りの2500m戦、ここで負けるわけにはいかない。

◆月曜中山10R・サンライズS(1600万下)
・ダイメイザクラ
 暮れの中山戦を除外(抽選)になったのが大正解。いわゆる「ガス抜き」ができたようで、どっしりと構えて落ち着き十分。もともとが細身の馬体なのだが、ひと回り大きく見せて、コンディションは素晴らしく良好に映る。適鞍を求めて、関西圏に遠征することの多い馬だが、現在の精神状態なら、当日輸送の中山もなんら不安なし。以前と比較すると、直線の急坂を苦にしなくなったのも強気になれる材料としていていい。強敵相手のOPでも、再三見せ場を作ってきた馬で、自己条件の1600万下ならここも好勝負は必至。スタートを決めて、前々で流れに乗れればチャンスは十分にある。

◆土曜中山10R・初咲賞(1000万下)
・セコンドピアット
 夏以来の競馬になるが、12月に入ってから坂路で調教を再開。1週前はウッドチップで68秒8〜39秒6、年末に勝ち星を挙げている好調マイネルメダリストを2馬身追走したが、最後まで手綱を動かすことなく、楽々併入。フックラと見せているが、決して太いわけではなく、体の張りが非常に良く、久々と思えない仕上がりを見せている。クラシックまではもうワンパンチ足りなかったが、アネモネS4着、フローラS5着と、1000万下クラスでは実績断然。状態面にも不安はなく、今年の活躍につなげる強い勝ち方を見せる。

・シャドウパーティー
 前走のグッドラックH。前を行く3頭を見ながら4番手をいい感じで追走できたが、直線で包まれて前が開かず、最後にようやく開いてから際どく迫ったが脚を余した形で2着。レース後中1週のため1週前の調教は5F70秒5〜上がり40秒5とセーブしたが、力強いフットワークで好調をアピール。秘める能力は明らかにOP級。1000万下クラスで足踏みはしていられない。

・ラヴェルソナタ
 前走の中山戦は、去勢明けで4か月半ぶりの競馬。実戦感がまったく戻っておらず、スタートで出負けして流れに乗れないまま。能力の半分も走っていない。とはいえ、麻酔をかけた馬が鉄砲で走れないことは不思議なことではなく、これはまったくの基準外としたい一戦。今回は一変があって当然と思える。1週前には珍しく北のダートで追ったが(75秒0〜59秒5〜44秒9)、時計以上の迫力があって、かなり上積みが感じられる内容。過去に勝ち上がっている1000万下条件なら、すぐにチャンスが巡ってくるはずだ。

◆土曜中山8R・中山新春JS(OP)
・ハクサン
 最初から暮れの中山大障害に向かうつもりなどなく、目標は当初から年明けのここ。中山得意に加えて、今回は強敵も不在。前走の中山戦で見せたような積極策で強気な競馬をすれば、おのずと結果はついてくるはずだ。たっぷりと間隔をあけて乗り込み、体調も高値で安定。1週前には石神騎手が手綱をとって、67秒0〜51秒7〜38秒6をマーク(一杯に追う)。過去にはマジェスティバイオ、ゴールデンガッツといった一流馬と差のない記録を残す馬。人気でも逆らう手はあるまい。

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