2歳馬のドラフト情報となると、まだまだ先の話。この時期は関係者もプレッシャーを感じなくて済むので、取材する側としても案外、面白い話が聞けたりする。松田博厩舎の目玉になりそうな母レーヴドスカー、母ビワハイジ(ともに牝馬で父はゼンノロブロイ)の話も、コーヒーを飲みながらのリラックスタイムに聞くことができた。
母レーヴドスカーはレーヴディソールの半妹にあたる。サンデーレーシングの募集でもかなりの人気を集めたように、当歳時からあか抜けていたようだ。
近況を見てきた松田博調教師も「相変わらず大きくて、しっかりとしていた。500キロは超えているかな。これでトレセンに入って調教していけば、ちょうどいいサイズになりそう」。もっとも、馬体以上にトレーナーが気に入ったのは性格で「もう、おとなしいのなんの。かわいい馬さ。お母さんは気難しくて、慣れない人間には触らせもしないのにな。このあたりはレーヴディソールに似ているんだろう」と、かつてのエースをダブらせた。
一方の母ビワハイジはご存じブエナビスタの半妹。血統的な期待でいけばこちらが上位になりそうだが、出資募集の際の人気は母レーヴドスカーに比べると、やや劣ったよう。その原因はサイズにあるようだ。トレーナーも「そら、ちっさいわ」とあっさり認めており、募集時のカタログなどは子馬そのもの。果たしてどこまで成長したのかが焦点になるが、「400キロは超えてきた」と松田師。
ガッカリする人もいるだろうが、トレーナーはレーヴの時同様の笑顔を見せながら「そら、生まれが1月(レーヴ)と5月じゃ全然違って当たり前。人間でも小さい時の5月生まれと1月生まれじゃ違うだろ。まだ大きくなるだろうし、心配してないさ」と不安など、みじんも感じていないようだ。
3歳馬がクラシックに向けてしのぎを削るころ。青草が芽を吹き、それを糧に2歳馬たちもすくすくと成長していくはず。その時、この2頭がどのような姿に変わっていくのか。今後も3歳クラシックの動向だけでなく、2歳馬の成長も追っていくつもりだ。
さて変則3日間開催で行われる今週は中山の京成杯に注目。「中間も順調。どんどん良くなってきた」と甲斐助手の言うマイネルマエストロのマークは怠れないが、他にも強力な関西馬が遠征予定。ラジオNIKKEI杯2歳Sでブービーに敗れたラウンドワールドが巻き返しを期して早くも登場する。
「前走はペースが極端に遅過ぎた。あれでは敗因も何も分からん。まともな競馬をしてどこまでやれるか見てみたい」と松田博調教師。“プレ弥生賞”の様相だが、果たして結末はいかに!?
※本日は『トレセン発秘話』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
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