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京都牝馬S、長期栗東滞在のハナズゴールに注目

  • 2013年01月15日(火) 18時00分
 1月14日は東京競馬場でREXS講師の仕事でしたが、府中は10時すぎから本格的な雪が降り出して、一瞬にして競馬場が銀世界に。「今日が東京開催でなくてよかった」なんて思っていたのも束の間、中山4Rの競走中に吹雪となり、その後の開催が中止になりました。競馬が中止になっただけでなく、首都圏をはじめとした関東地方では各所交通網の乱れが出たようです(私もモロに影響を受けてしまいました)。

 14日に開催予定だった京成杯は21日に順延して開催されることとなり、特別登録のやり直しとなりました。もともと出走予定だったラウンドワールドなどは再登録する形で、出走することになるのでしょうが、14日のレースに出馬登録した11頭はすべて中山競馬場まで輸送されています。栗東所属馬がダメージを受けていることは容易に想像していただけるでしょうが、美浦所属馬もダメージは受けます。レースを使うつもりでスケジュールが組まれ、今日が状態のピークとなるよう計算し、飼葉や調教を調整していたはず。馬だって競馬場に到着すれば「走るんだな」ということが分かっています。それがレースを行わずに、トレセンへ帰ってしまうわけですから、精神的なダメージは相当あります。

 個人的には仕切り直しとなる京成杯は出馬投票していた11頭以外に注目してみたいと考えています。現時点は抽選対象となっているため、最終的には出馬投票を終えてからの注目になると思いますが、果たしてどのようなメンバーでのレースとなるのでしょうか。

ハナズゴール、連勝のチャンス

ハナズゴール、連勝のチャンス

 また今週の重賞で一番楽しみにしているのが京都牝馬S。昨夏から栗東に滞在しているハナズゴールが前走リゲルSに続く連勝のチャンスは十分。チューリップ賞以来の重賞2勝目も手に届く位置にあると考えています。

 この馬と「心中してもいいな」と思えたのが、1月9日の追い切り。時計の掛かる馬場状態を13.7〜12.2〜12.6〜13.6秒というラップで駆け抜けました。数字だけ見ると、ラスト1Fが時計を要したように見えますが、道中の軽快さといったら、久しぶりにこの馬の絶好調な走りを見たという感じ。前走を使っても馬体重が減っていないようですし、体調はすこぶる良好なのでしょう。

 今の京都芝は完全に内有利。それは日経新春杯、淀短距離Sなどを見ても明らかです。ただ紅梅Sを勝ったレッドオーヴァルのように、ポテンシャルの高い馬であれば、内を通った馬をまとめて差し切ることができるではないでしょうか。

 今週から始まる中京開催ではダート1800mで東海Sが行われます。こちらはあらためて調教傾向を分析して、週末のNo.1予想(もしくは馬券総合倶楽部)でコラムとして予想を提供できればと思います。ただ昨年末の勢いから下降している予想成績ですので、そろそろ浮上できるように、しっかり頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

◆次走要注意
・1/13 中山10R 迎春S【タイタン】(7人/4着)
 休養明けでも調教本数が豊富で、仕上がりが悪くなかった今回。レースは後方から自分の競馬に徹しましたが、外から差し届かない流れに4着するのが精一杯。それでも直線の脚は見るものがありましたし、今後の長距離戦線で活躍してくれそうな予感がします。

[メモ登録用コメント] 標準多め併用なら長距離戦のオープンクラスでも通用

・1/14 中山1R 3歳未勝利【マルヨコマキ】(16人/8着)
 中山ダート1200mが2走目だった今回。前半置かれすぎた前走に比べて、追走が楽になった分、直線入口では十分勝負圏の位置。ただ直線で挟まれ追えずのシーンがあって8着。それでもメンバー3位の推定上がりを使っており、今回と同じ標準多め併用で仕上げてくれば、東京ダートでも自分の競馬はできるはず。

[メモ登録用コメント] ダート1400m以下の距離で標準多め併用なら馬券圏内

◆今週末馬券圏内
・1/19 中京11R 伊吹山特別【エクレウス
 近走成績は全く冴えませんが、1週前となる1月10日の美浦坂路で4F52.0〜1F12.3秒の終い最速ラップ追い切り。中京芝1200mには最適な追い切り内容なだけに、最終追い切りも同様の内容であれば、成績を度外視して狙いたいところです。

[メモ登録用コメント] 最終追い切りが坂路で終い最速ラップ追い切りなら馬券圏内

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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