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AJCC、東海S、京都牝馬Sなど

  • 2013年01月15日(火) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜中山11R・AJCC(G2)
・アドマイヤラクティ
「前走(金鯱賞3着)は直線いい脚を見せてくれたし、よく頑張ってくれたと思います。レース後短期で放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。1週前もしっかりやれているので当週はサラッとで十分。少しズブさは出ているけれど、エンジンがかかってからの伸び脚はいいので、うまく活かせる流れなら楽しみです」(梅田智調教師)

・ダノンバラード
「前走(金鯱賞8着)は逃げという思わぬ形でのレースになりましたし、仕方のないところかもしれません。レース後は少し疲れが出たこともあって放牧に出してリフレッシュさせました。ここを目標にして年明けに帰厩しましたが、今は疲れが抜けていい状態ですよ。この馬の競馬さえできれば楽しみですね」(池江調教師)

・マルカボルト
「前走(ディセンバーS2着)は緩んだ馬場でどうかと思いましたが、よく頑張ってくれましたね。以前に比べて精神的にどっしりしてきて、どんなレースでもできるようになっています。その後はじっくりと調整してここへ。引き続き好調をキープできています。中山コースは相性がいいですし、楽しみですね」(羽月調教師)

◆土曜京都11R・京都牝馬S(G3)
・アスカトップレディ
「前走(愛知杯10着)はペースが緩い中で後方からの競馬。最後はよく脚を伸ばしているものの、厳しい内容になってしまいました。レース後は金杯を除外になってしまいましたが、順調に調整できていますし、この時期は調子がいいタイプ。牝馬どうしなら楽しみです」(須貝調教師)

・レディアルバローザ
「前走(ターコイズS5着)は久々のレースでしたが、差のない競馬はできていましたし、力のあるところは見せられたと思います。その後はここを目標に順調に乗り込んでいます。使っての上積みも期待できますし、ここも牝馬どうし。引き続き期待しています」(笹田調教師)

◆日曜中京11R・東海S(G2)
・グレープブランデー
「前走(JCD5着)は賞金的に出走できるか微妙だったため、万全の調整ができたわけではありませんでしたが、その中でいい競馬はできたと思います。その後は短期放牧に出してここを目標に帰厩。前走よりしっかりと乗り込めていますし、状態はいいですね。今年の飛躍につながるレースを期待しています」(安田調教師)

・ナムラタイタン
「前走(東京大賞典4着)は最後少し脚が上がったところを見ると、やや距離が長かったように思いますが、悲観する内容ではありません。レース後も順調に調整できており、疲れは見せていませんよ。1800mに替わるのはプラスだし、左回りも歓迎。状態もいいので期待しています」(大橋調教師)

・ハートビートソング
「前走(ベテルギウスS1着)は脚部不安による1年半ぶりの競馬。さすがにどうかと思っていましたが、さすが能力がありますね。馬体増も多少余裕はあったものの、休養前が減っていたことを考えればそれほど太いわけではないでしょう。この中間も順調に来ていて、脚元も安定。今後の選択肢を考えてもここは大事な一戦と思っています」(平田調教師)

・ホッコータルマエ
「前走(フェアウェルS2着)は早めに来られて動かざるを得なかった分最後苦しくなってしまいました。厳しい競馬だったことを考えればよく踏ん張っているし、力のあるところは見せたと思います。この中間も疲れなく順調に調整できていますし、状態は上がっている印象。なんとかここで賞金を加算したいですね」(西浦調教師)

・ミラクルレジェンド
「前走(JCダート6着)は牡馬トップクラスとのレースで厳しい展開ながらしぶとく脚は使えていました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、年末に帰厩。順調に乗り込んでいます。中京コースは初めてですが、これまで交流重賞でいろんな競馬場に行っていますし、環境の変化には強いタイプなので問題ないでしょう」(田代調教助手)

【美浦トラックマン】
◆日曜中山11R・AJCC(G2)
・ルルーシュ
 前走の有馬記念。直前の追い切りがウッドで5F69秒8〜上がり41秒9と軽めで12キロの体重増。相手がこれまでとは違っていたとはいえ、余裕を持たせた作りで終い思ったより我慢が利かなかった。この中間は休ませることなく順調に乗られ、1週前の追い切りはウッドコースで5F67秒2〜上がり40秒1。前走の疲れはまったく見られず大きなフットワークで気配落ちはないことをアピール。今度は相手関係も楽。地力の違いを見せる舞台。

・サトノアポロ
 昨夏に復帰後は2、1、1、3、1着。特に前走は今回と同じ距離を難なくこなしての快勝劇。晩成型が開花し、明け5歳を迎えて今がピークとも言えるくらい充実していることは確か。それが調教にも表れており、9日の1週前追いでは南Dコースに入り、1000万ショウナンバースを1.7秒追走から、直線で並びかけそのまま併入。相手一杯に対し、持ったままで断然優勢の脚色は今の勢いを示すのに十分で、5F64秒2〜3F37秒1〜1F12秒4の時計も、力が要る馬場を考えるとかなり速い。脚質に幅を増し、どんな流れも対応できる力が身についており、OPのペースにも惑わされる心配はなし。3コーナーからのロングスパートで早めに抜け出す策に出れば勝機。

・ナカヤマナイト
 状態の良さが目立ち、有馬記念でも期待したが結果7着。まだGI戦での壁は感じたが、大敗したわけではなく、力をつけている事を示していた。有馬記念の反動はなく、1月に入ると調教を再開。1週前はウッドチップで65秒4〜37秒1、4馬身先行させたゴールデンダリアを楽々と捕まえてゴールイン。気合乗り満点、鋭い脚さばきも目立ち、引き続き絶好調をアピールしてきた。中山2200mは、昨年のこのレースでルーラーシップの2着、オールカマーを快勝と、最も相性のいい条件。条件・状態ともに揃い、勝ち負けの競馬になる。

◆日曜中京11R・東海S(G2)
・サイレントメロディ
 昨秋の地方交流戦日本テレビ盃2着以降で5か月ぶりの実戦となるが、12月初旬美浦に戻ってから1か月間タップリと乗り込んでいる。年末からは追い日ごとに併せ馬を消化し、計7本の追い切り時計をマーク。10日の1週前追いは同厩舎3頭との併せ馬で、道中1秒追走から直線で内に入りキッチリ併入。5F72秒3〜3F41秒3を少し強く追ってマークしたが、ゴール前で多少もたついたものの、このひと追いで息の入りも良くなるはずで、直前にもう一度強めに追い切ってくれば、9分以上の状態にまで仕上がってくるはず。後方一気型だけにどうしても展開に左右されやすいが、今の中京コースなら直線も長くなっており、力が要る馬場状態も大きな味方となるだけに、直線ゴボウ抜きのシーンは十分にありそうだ。

・グランドシチー
 休養を挟んで2連勝。今年6歳を迎えたが、晩成タイプが本格化気配を見せている。今週はウッドチップで85秒3〜69秒2〜39秒0、直線で軽く仕掛けたが余力を十分に残してゴールイン。パンパンに張ち切れんばかりの体から繰り出される蹴り脚は迫力満点。馬体・動きともに文句のつけようのない状態が整っている。以前は展開の助けが必要な馬だったが、自ら動けるようになっての2連勝は価値大。直線の長い中京コースにも不安はなく、初重賞制覇を決める。

◆土曜京都11R・京都牝馬S(G3)
・アカンサス
 気性が勝った馬で稽古駆けは確かだが、1週前追いもビッシリ追われて迫力ある伸び脚。動きに硬さがないし気合乗りも良好。明らかに状態が上がってきている。中位から伸び脚を欠いた前走は、GIを使った反動か? 今回は完全復調したと思えるし、秋華賞で好走した能力は、ここでも十分通用するもの。気性面が成長すれば、一線級で活躍できる素質馬だ。

◆土曜中山11R・アレキサンドライトS(1600万下)
・イッシンドウタイ
 直前の併せ馬で遅れてしまい、「体調一歩」と映った暮れの中山戦でも、たっぷりと見せ場を作って小差の3着(2着とはハナ差)。3歳馬ながら、準OPでここまで戦えたのだから、大幅に力をつけていることは間違いない。年を越して馬体はさらに成長しており、落ち着きを増した気性も好印象。今年は飛躍の年になりそうなムードがある。ダートの中距離戦なら、近い将来、OP馬としても活躍可能なポテンシャルの持ち主。今回はペースの違いにも慣れるはずで、アッサリがあっていい。

・アメリカンウィナー
 前走は阪神へ遠征しての昇級戦(摩耶S)。スムーズに流れには乗っていたが、前が止まらない阪神の馬場で15番枠は大きな不利。外々を回らされ終い伸びず6着。1週前の追い切りは同格ドラゴンヴォイスを5Fから2馬身追走して65秒8〜上がり37秒7を抜群の手ごたえで計示。前走時は少し四肢のさばきに硬さがあったが、今回はしなやかな身のこなしで完璧な走りを見せた。秘める能力は間違いなくOP級。巻き返し。

◆土曜中山10R・東雲賞(1000万下)
・マルターズグロウヴ
 昨年12月の中山開催時と比べて、だいぶ芝は枯れた印象で、馬場もボコボコ。大外からの差しも決まるようになって、ようやくこの馬の出番が回ってきたといえる。典型的な直線勝負型で、前に残られるような展開だと手も足もでないが、少しでもハイペースで流れてくれれば切れ味全開というタイプ。毎回、勝ち馬からは1秒以内の善戦を続けており、決して力負けしているわけではない。今回、荒れ馬場を味方につければ、かなり強気になっていい。

◆土曜中山9R・菜の花賞(500万下)
・ツクバアラモード
 休み明けになった前走のひいらぎ賞が、勝ったマイネルホウオウと0.1秒差の3着。そのマイネルが先週のジュニアCをアッサリ勝ち上がったことから、この馬もオープン級の能力があるのは確か。除外になったフェアリーSでも好勝負できたはずで、自己条件のここなら、明らかに能力が一枚上。年明けから2週続けて素軽い動きを見せて、状態面の上積みも十分。ここは人気でも外せない。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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