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根岸S、シルクロードSなど

  • 2013年01月22日(火) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜京都11R・シルクロードS(G3)
・アイラブリリ
「前走(淀短距離S1着)は久々だったが、気性的に苦にしないだろうと思っていたし、内目の枠を利していい競馬をしてくれました。今回中1週の競馬になるけれど、ダメージはなさそうだし、順調に来ています。メンバーは強くなるけれど、良馬場ならさらにスピードが活かせるだろうし、楽しみにしています」(福島調教師)

・ダッシャーゴーゴー
「前走(スプリンターズS16着)は逃げる形になり、ペースが速くなってしまって苦しい展開に。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩させました。順調に乗り込めていますし、徐々に態勢は整ってきています。調教でも衰えは感じませんし、ハンデはかなり重くなると思いますが、スムーズに走れれば巻き返してくれるでしょう」(安田調教師)

・ドリームバレンチノ
「前走(スプリンターズS3着)は内でジッと脚を溜めてロスのない競馬。最後はうまく間を割って、強豪と差のない競馬ができたのだからいい内容でした。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に乗り込んでおり、当週のひと追いで態勢は整いそうですよ」(加用調教師)

・マジンプロスパー
「前走(阪神C13着)は休み明けの競馬でしたが、状態は良かったので期待していました。結果的にやや太かった分最後は息が持たなかった格好。レース後はダメージなく馬は元気いっぱいです。馬体も徐々に絞れてきて、ひと叩きした上積みが見込める状態ですから、ここで変わり身を見せてほしいですね」(中尾調教師)

◆日曜東京11R・根岸S(G3)
・ガンジス
「前走(ギャラクシーS1着)はいい勝ち方をしてくれましたね。レース後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させました。変わりなくいい状態で来ています。まだ成長途上で力をつけてきているところだし、ここは次の本番につながる競馬を期待したいですね」(矢作調教師)

・セイクリムズン
「前走(兵庫GT5着)は59・5キロの斤量だったとはいえ、ここからというときの反応がもうひとつでした。レース後は特にダメージなく順調に調整。年齢的にも調子の波はなく、引き続きいい状態をキープしています。ここは一昨年勝っているレースですし、なんとかいいところを見せてもらいたいですね」(服部調教師)

・タイセイレジェンド
「前走(JBCスプリント1着)は、小回りコースということもあって、うまくスタートが決まってレースの主導権を握ることができたのが大きかったですね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせて、ここを目標に調整。順調に来ています。左回りはいいし、力をつけてきているので楽しみです」(矢作調教師)

・ダノンカモン
「前走(JCダート14着)は条件も厳しかったようで、力を出せずに終わってしまいました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に年末に帰厩。順調に調整できています。JCダートはコーナーが4つで、不器用なこの馬には合わなかったけれど、コーナーが2つのここは合っている舞台。状態も上向いてきているので改めて期待したいですね」(池江調教師)

・テスタマッタ
「前走(JBCクラシック5着)は道中行きたがって折り合いを欠いたのが響きました。レース後は放牧に出して休養させていましたが、帰厩後は順調に調整できています。1週前はビシッとやっていますし、これでどこまで変わってくるか。折り合いさえつけば終いは確実なタイプ。あとは久々がどう影響するかですね」(村山調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜東京11R・根岸S(G3)
・ストローハット
 年明けから坂路とウッドチップで入念な乗り込みを消化。得意の東京に合わせて、確実に上昇気配を見せている。先週はウッドチップでキングレオポルドを2馬身追走して、67秒2〜38秒5。馬場の外めを回ってきたが、軽く流して来た感じで楽々とこの時計をマーク。前走時とは気合のりが変わり、脚さばきの鋭さも増している。前走は先行勢が上位を占めたが、コンマ3秒差の5着なら次に繋がる内容。じっくり貯めれば爆発的な末脚を持ち、パワーよりもスピードを活かせる東京こそでの馬。状態面の上積みも大きく、単勝から狙っていきたい。

・ゴールドバシリスク
 暮れは2度続けて関西に遠征したが、展開不向きで末脚が不発。距離や回り、そして流れを考えると、この馬のベストは東京のダート1400メートルであることは間違いない。典型的なサウスポーで、少しでも流れが速くなるようなら、最後は鬼脚で追い込む直線勝負型。時計面での裏付けも持っており、オープンでも互角以上に戦える下地がある。年明けは、この東京戦に照準を合わせて、北馬場と坂路併用で乗り込み。不満のない仕上げ。ハマる可能性も十分に考えたい。

◆日曜東京10R・節分S(1600万下)
・ミヤビファルネーゼ
 連闘で臨んだ前走の美浦S。中団の外でキッチリ折り合って、直線しっかり伸びたが、1〜3着まで行った行ったの競馬で脚を余した4着。この中間は連闘後でも、すぐに調教を開始して強い稽古を十分に消化。そして先週出走態勢を整えたが除外。そのため1週前の追い切りは珍しく単走で追われ5F67秒1〜上がり37秒6を馬なりで計示。除外で延びたことで、むしろ万全のデキで臨む。折り合いさえつけば地力上位。

・ヒシカツジェームス
 1週前追いは同格の稽古駆けするコルポディヴェントを追走する形から、相手が一杯に追うのに対し、馬なりの手応えで併入。問題にしない素軽さを見せた。中間、多少太めに見えた馬体も、このひと追いで絞れてきそうだ。気性が激しいせいか、名手でも乗り方に苦労するクセ馬だが、ツボにはまった時の決め手は一級品。こういう気性の馬だけに、リフレッシュした時に走る可能性大。今回が絶好の狙い目。

◆日曜東京9R・大島特別(1000万下)
・シュガーヒル
 帰厩後はビッシリ追っていないが、1週前は3歳のアンブリッジローズと併せて素軽さ満点の動き。牧場で乗り込んできたようだし、このひと追いで馬体も絞れてきそうだ。500万下を勝ち上がるのに苦労したが、負けた相手がオールドパサデナ、ドラゴンフォルテという強力な顔ぶれ。これらとの比較から、1000万下なら通用しそうだし、前々走で勝ち上がった東京の1600mダートがベスト条件。

・フラアンジェリコ
 前8走いずれも東京開催を使われている馬。秋に使った後はリフレッシュを兼ねて、ここまで待機。年明けから調教を再開され、1週前はダートコースで64秒8〜36秒3。同格のゴールドゼウスを4馬身追走して1馬身届かずゴールイン。バテて遅れたわけではなく、ラスト1Fは12秒5。追っての反応良く、数字通りにスピード感のある動きだった。500キロ前後の大型馬だが、腹回りをすっきり見せて、重苦しさは全くなし。動き・馬体ともに不安のない状態が整っている。出遅れ+馬込みでゴール寸前まで追えず終いの前走は参考外。得意の東京に照準を合わせて、キッチリ巻き返してくる。

◆土曜東京11R・白富士S(OP)
・セイクリッドバレー
 1週前追いの18日はいつもどもりに坂路入り。1本目に4F58秒0〜3F43秒1で軽く登った後、2本目はゴール前仕掛けて4F52秒6〜3F38秒5〜1F12秒3と素早い反応でマーク。5日の中山金杯を使った後は十分に乗り込んで、太めだった馬体も徐々にだが絞れてきている。昨秋に復帰後15、4、12、7着と不振が続いているが、無理には使っていないだけに、まだ疲れもなく、むしろ順調に使い込めるようになった今回はそろそろ…の予感。元来が左回り巧者、距離2000もベスト条件。昨年出遅れながらもゴール前急追し勝ち馬と0秒1差まで詰め寄っているこの一戦の雪辱をはらすシーンは十分にありそうだ。

・トップカミング
 なんとも気性の難しい馬で、まともな稽古ができないタイプ。AJCCを使う前から「実戦で息を作りながら仕上げなきゃダメ」。連闘も視野に入れている(萱野調教師)ということで、間隔を詰めればガラリ一変しそうなムードはある。事実、中山金杯の時には調教でバカついてしまい、せいぜい7分の状態。結果、惨敗は仕方なく、度外視した方がいいだろう。GII→オープン特別なら、メンバー的にもチャンスはあるはず。ここは「意欲の連闘使い」に注目したい。

◆土曜東京10R・クロッカスS(OP)
・ディアセルヴィス
 暮れの朝日杯FSこそ惨敗したが、前走ジュニアCは折り合いを欠きながらも、最後しぶとく末脚伸ばし5着。さすがに新馬、福島2歳Sを制している2勝馬らしい地力を見せつけている。今回は中2週のレース間隔になるが、1週前追いの17日は格下を1.2秒追走から、1F豪快な伸び脚で逆に1.4秒と大差の先着。5F68秒1〜3F39秒1〜1F13秒3も時計がかかるウッドコースとしてかなり速い。前回が状態上向きだったが、今回はさらに上積みが期待できる程デキが良い。後方一気型の脚質から明らかに東京コースは歓迎で、距離1400m〜1F短縮も好材料。ジックリ構えた戦法から一気の差し脚に注目。

◆土曜中京10R・はこべら賞(500万下)
・シャンパンルージュ
 前走は中京へ遠征しての未勝利戦。前々走で内へモタれたため右だけブリンカー着用。初めて好スタートを切って2番手。直線1F標で逃げた馬に並び掛け、そこかた一気に突き放して3.1/2馬身差の圧勝。ダートで一変。1週前の調教は、3歳未勝利のオメガヴィータを4Fから1秒追走。それでも最後まで抜群の手応えで51秒4〜上がり37秒0。全身を大きく使ったフォームで精神面での成長を感じさせた。今度は1F距離が延長されるが、追って味のあるタイプでむしろ歓迎。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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