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京都記念、共同通信杯、クイーンCなど

  • 2013年02月04日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜京都11R・京都記念(G2)
・ジャスタウェイ
「前走(中山金杯3着)は明け4歳馬としてはハンデが見込まれていたところもありますし、後方からの競馬になって苦しかったですが、最後はよく差を詰めていたと思います。レース後は大きなダメージなく順調に調整。いい状態をキープできています。広い京都コースに替わるのはプラスだし、楽しみな一戦です」(須貝調教師)

・ショウナンマイティ
「前走(宝塚記念3着)のあとは秋に備える予定でしたが、脚元にも疲れが出ていたので、オーナーと相談してじっくりと休養。ここからの始動になりました。まだ馬体には余裕があるけれど、だいぶ落ち着きが出て精神面での成長を感じるのはいい傾向。久々は苦にしないタイプとはいえ、今回は長い休養明けなので、そのあたりが実戦に行ってどう出るかでしょう」(梅田智調教師)

・ジョワドヴィーヴル
「前走(桜花賞6着)のあと、右後脚の骨折が判明し、休養に入っていました。長い休みになったけれど、脚元はもう心配いらないし、帰厩後は順調に乗り込めています。以前より調教でもしっかり動くようになっていて、馬体も大きく成長。久々で楽な条件ではないけれど、能力は間違いないし、まずは無事にレースを終えてもらいたいという気持ちですね」(松田博調教師)

・トーセンラー
「前走(新潟記念7着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。夏場コンスタントに使ってきた疲れをしっかりと取りました。帰厩後はここを目標に調整し、順調に来ていますよ。武豊騎手に乗ってもらった1週前追い切りの動きも上々だったし、久々でも力を出せる仕上がりにあります。良馬場なら楽しみ」(田代調教助手)

・ベールドインパクト
「前走(ディセンバーS1着)はゴール寸前で前を捉えて勝利。ベストの条件ではなかったけれど、最後までよく頑張っていました。レース後は短期放牧に出してリフレッシュ。帰厩後はここを目標に順調に乗り込んでいます。前走を見ていても距離が延びるのはプラス。古馬の一線級相手にどんな競馬ができるか楽しみです」(大久保龍調教師)

◆日曜東京11R・共同通信杯(G3)
・ラウンドワールド
「予定していた京成杯が雪のため順延。少し馬体も減ったし、再輸送は避けてここに目標を切り替えた。今は問題なく調整できているし、馬体も戻っている。前走(ラジオNIKKEI杯2歳S6着)は久々の上、超スローペースを後方から。度外視していいと思うし、ここでどんな競馬ができるか改めて期待したい」(松田博調教師)

◆土曜東京11R・クイーンC(G3)
・イリュミナンス
「前走(フェアリーS4着)は勝負どころからの反応がもうひとつ。それでも直線はよく盛り返しているように、やはり能力は高いですね。レース後も特に問題なく順調に調整できていますし、1週前追い切りの動きも良かったですね。初戦の内容からも、直線の長い東京コースは合いそうなので改めて期待したいですね」(松永幹調教師)

・コレクターアイテム
「前走(阪神JF4着)は残念な結果だったけれど、直線の脚はさすがだった。レース後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させて、順調に調整できています。ここは重賞を勝っている条件だし、ひと息入れて心身ともに成長を感じます。クラシックに向けてのスタートにいい状態で送り出せそうです」(須貝調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜東京11R・共同通信杯(G3)
・ゴットフリート
 前走の朝日杯FS。スタートで出遅れたが、すぐに押っつけて中団の内へ。直線で上位2頭に離されたが、力強く伸びて3着。一気の相手強化と、最初のゲートの不利を考えれば優秀な内容。1週前の調教は、古馬1000万ゴールドゼウスを5Fから3馬身追走。それでも最後は叩き合いで1馬身ほど先着。追ってからの抜群の根性は光った。末脚の切れ味は東京コースに替わるのもプラス材料。

・マンボネフュー
 前々走で負けた相手は朝日杯FSを勝ったロゴタイプ。3着以下には4馬身差をつけていたように、前走の圧勝劇は当然の結果だった。幼さを見せて折り合いがつかなかった2戦目から、不安要素はその点だけだったが、そんな心配も無駄に終わり、距離への不安も解消された。1週前はウッドチップで83.5〜67.2〜39.1秒、サトノバロンを1.6秒追走から、馬なりのまま1馬身抜き去ってゴールイン。気合十分に鋭い走りは迫力満点、体を大きく見せて絶好調をアピールしていた。じっくり動ける東京コースは大歓迎、ここを勝ってクラシック路線に名乗りを挙げる。

・クロスボウ
 間隔が詰まっているせいで多少控えぎみだが、首をグッと下げて気合い乗りの良さが目立つ。ゴール後も吉田豊騎手が押さえ切れない勢いで走る気満点。重賞好走の反動もなく、好調子をキープしている。器用さがないぶん、小回りの中山では、外を回って脚を余すような格好になるが、キャリア2戦目で追い込んできた前走内容が優秀。明らかに東京コース向きで、1勝馬でも互角に戦える。

・マイネルストラーノ
 仕切り直しの一戦となった前走京成杯は、本来のしぶとさが生かし切れず、8着に終わったが、中間はその反動もなくすぐに調教を再開。厳しいローテーションながらも30日の1週前追いは古馬500万シベリアンスパーブとの併せ馬を消化。5Fから馬体を併せ、そのままスピードに乗って最後半馬身ほどの先着。珍しくポリトラックに入っての追い切りだったが、折り合いがつき、道中のスピード感も十分で、調整に苦労した前走時より数段上の切れを感じさせる内容だった。これでもう1本最終追い切りをキチッと消化できれば再び調子を上げてくることは確か。少し時計がかかる馬場、1800m戦がベスト条件だけに、しぶとい先行力を発揮の可能性は十分だ。

◆土曜東京11R・クイーンC(G3)
・スイートサルサ
 ひとコ息入つてぃた前走も仕上がりは良かったが、競馬を使った効果は大きく、確実に上昇気配を見せている。先週はウッドチップで85.1〜69.2〜40.1秒、鞍上のゴーサインを待ちながら余力十分にゴールイン。気合乗り一変、体の張りも変わり、牝馬とは思えないほどの迫力を備えてきた。前走のフェアリーSは中山マイルの大外枠から出遅れの不利。さらに1〜 3番手にいた馬が、そのまま着順になったような流れで、唯一この馬だけが、外から脚を伸ばしての5着。最悪といえる状況の中で、自慢できるだけの内容を見せている。重賞でも上位クラスにいるのは前走で証明済み、末脚活きる東京コースでキンチンと決める。

・ウキヨノカゼ
 前走のフェアリーS。新馬を勝ち上がっていきなりの重賞だったが、スムーズに流れに乗って好位置をキープ。直線入り口で前の馬2頭に離されたが、追われてからしっかり伸びて2着。キャリアを考えれば能力の高さを十分に感じさせた内容。1週前の追い切りはウッドコースで追われ、手綱を引っぱったままで5F66.1〜上がり39.6秒を計示。大きなフットワークでスケールアップ。長くいい脚を使い広い東京コースでこそ真価。

◆土曜京都11R・アルデバランS(OP)
・エアマックール
 復帰後の2戦が負け過ぎだが、もともとが使いながらグングン調子を上げる馬。年齢を重ねるとともにズブさを増した印象が強いが、それでもラストの切れ味に衰えはまったくない。このアルデバランSは、昨年見事な追い込みを決めて鮮やかに勝ち上がった相性のいいレース。ここは狙いすました西下となる。1週前の追い切りは単走で84.7〜68.3〜53.6〜40.2秒(馬なり)。本来の追カが完全に戻っており、連覇の可能性は十分にあるはずだ。

・セイリオス
 昨夏オープンに昇級直後の一戦で2着を確保したが、それ行こうは8、11、12、9着と、今一歩伸び悩んでいるものの、前走は3コーナーで一瞬の見せ場。太めが絞れ、体調さえ上向いてくれば、このクラスでも安定した力は発揮できるはず。中間は27日に15-15、そして1週前追いの30日に併せ馬を消化。その併せ馬は1600万レッドヴァンクールを3馬身追走から、1F手応え十分に併入と、調教量が少ないわりに素軽い走りで格下を圧倒。5F70.0〜3F39.9〜1F13.2秒も大外を回ったことを考えると合格点を与えられるタイム。これで最終追い切りで1Fをキチッと追ってくれば万全の状態に仕上がるはず。距離延長で前半で巧く立ち回ることができれば、本来のしぶとい末脚発揮の可能性は十分にある。

◆日曜東京10R・雲雀S(1600万下)
・プランスデトワール
 東京の1400mがベスト条件ということで、前走後は、ここ目標にジックリ待機。中間入念に乗り込んだ。先週は東京新聞杯に出走予定のレッドスパーダに一歩も引けを取らない素軽さ。動きに重さがなく、気合い乗りも良好。力を出せる状態と思える。3歳時に見せた若さもなくなり本格化気配。前走は6着といっても、勝ち馬から0.3秒差で好時計をマーク。このクラスでも力負けはないし、間隔をあけても力を出せる気性。

・マスイデア
 2週前は北のダートコースを軽めのキャンターで一周。その後は坂路に移動して追い切ったが、通常は北馬場主体に乗り込まれてきた馬。当初から東京3週目の芝1400mを目標に仕上げられており、馬体は重め感なくキッチリ。前走の惨敗も「鼻出血」と原因がハッキリしており、稽古を見るかぎりでは、その影響は微塵も感じられない。折り合いにはまったく不安のない馬で、タメが利いた時に繰り出す決め手は非凡なもの。単調なスピード型ではないので、1400mに距離が延びても問題なく対応できるはずだ。まだ底を見せておらず、牡馬相手とはいえ不安より期待のほうが大きな一戦。もし馬場が渋るようなら、さらに強気になれる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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