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長期休養明けのジョワドヴィーヴル、注目の状態は

  • 2013年02月05日(火) 18時00分
 先週のNo.1予想は2戦2勝の回収率447%。すばるS、東京新聞杯ともに◎が勝ち切ってくれ、いい結果を出すことができました。どちらのレースもジョッキーの好騎乗がなければ、なかった結果だろうと思っていますが、特にすばるSの小牧太騎手には感謝しています。

 2月2日は東京競馬場でREXS(レーシングエキスパートセミナー)の講師のお仕事をさせていただいたんですが、各教室(計3クラス)でメイン予想をする際、No.1予想のコラムにも記したように『アドバンスウェイは近走逃げていませんが、14走前の羅生門S。舞台は京都ダート1400m、背には小牧太騎手で逃げ切りを決めて、1着となっています』(コラムより抜粋)というコメントを用いて、ダート1400mで行われた近2年の勝ち馬と同じ脚質、同じ調教タイプという説明をさせていただきました。

 そしてコラムには記しませんでしたが、セミナーでは「ジョッキーというのは、以前にその馬に騎乗した時のいい結果を思い出して、その時と同じレースをしてくれます」という言葉を付け加えました。小牧太騎手がこの考え方で逃げてくれたかどうかは定かでありませんが、スタート直後に先手を奪いに行ったのは事実です。

 一緒にレースを観たクラスでは、アドバンスウェイがハナに立った時点で「おおっ」という声が飛び、直線手前では「ええっ」という逃げ切るんじゃないのという雰囲気。そしてゴールすると拍手が鳴りやみませんでした(最後は少し着色しております)。それもこれも小牧さんが逃げるという戦法を選んでくれたおかげ。もちろん「逃げる」というだけで、調教内容が過去の1着馬と違っていれば、本命には選択していませんでしたが、こういったことが噛み合うと、良い結果になったりしますね。

 今週もしっかりと過去データを分析して、いろんなことが噛み合うように予想して、結果を残したいと思いますが、京都記念は過去データでまとめることができそうにない馬が出走。それがジョワドヴィーヴルです。

久々のレース、ジョワドヴィーヴル

久々のレース、ジョワドヴィーヴル

ショウナンマイティの調教に注目

ショウナンマイティの調教に注目

 桜花賞以来の実戦、初めての距離、古馬しかも牡馬との初対戦と一見すれば、不利な条件しかなく、決して高い評価はできないでしょう。しかし調教データからは「買える材料」だってあります。まずは京都芝2200m。1月、2月開催の京都芝2200mにおける松田博資厩舎の成績は[3-2-1-3](2009年から2012年)で複勝率は67%もあります。これに最終追い切りが単走もしくは併せ馬なら先着という調教条件を付加すれば、[3-2-1-1]と複勝率は86%にまで上昇します。

 あとはこれに、ジョワドヴィーヴル自身が好走している際の調教条件で判断すれば、今回の出走が馬券的に買いか否か、判別することができると思っています。主観的に見てしまうと、先週の追い切りが絶品だっただけに、今週もあの動きを見せられると、食指が動いてしまいそうですが、最後は冷静に調教データで判断したいと思っています。

 今の京都開催、2回京都の芝外回りという意味では「栗東坂路での終い最速ラップ追い切り」が非常に有効になるのではないかと考えています。先週のきさらぎ賞、そして3日目に行われた4歳上500万下、春日特別の「1800m」ではこの調教条件が連続好走中です。

 これに該当しそうなのはショウナンマイティ。こちらも休養明け。1週前まではCWコースで追い切られていますが、これまでの経緯から、最終追い切りは坂路で行う可能性が高いと思います。その場合、終い最速ラップを踏む可能性は高く、そうなれば、この馬の末脚が切れるというレースイメージが容易に浮かびます。

◆次走要注意
・2/2 東京9R ゆりかもめ賞【ロジキング】(12人/9着)
 前走寒竹賞でも注目していた馬で、ここ2戦は萩原清厩舎の勝負調教に該当。それなのに馬券圏外、掲示板にも載れないというのは残念な結果ですが、馬のスケールはこのクラスで十分通用すると思っています。ただ馬体にもう少しメリハリが出るようになれば、素質を活かせるような気がするので、そのためには強い調教が必要かも知れません。

[メモ登録用コメント] 調教タイプの強さと本数が標準以上の調教タイプなら馬券圏内

・2/3 京都1R 3歳未勝利【フェブマルコ】(14人/6着)
 ダートへの転戦2走目でしたが、先行して、見せ場もあるレース内容。しかし今回は調教なしという、いかにも川村禎彦厩舎らしい仕上げ。次走はたとえ馬ナリ平均系統でも調教をやってくれれば、最後の粘りに繋がるはず。そうなれば馬券的に買えるでしょう。

[メモ登録用コメント] ダート1200mで調教をやっていれば馬券圏内

◆今週末馬券圏内
・2/10 京都10R 飛鳥S【テーオーケンジャ
 栗東坂路での終い最速ラップ追い切りが好走を続けた先週の京都芝1800m。その傾向は継続されると予想するのが普通でしょう。
 そうなれば、先週の追い切りで終い最速ラップだったこの馬。もちろん今週も栗東坂路で終い最速ラップというのが条件ですが、そうなると調教タイプも最適ですし、馬券圏内は間違いありません。

[メモ登録用コメント] 最終追い切りが坂路で終い最速ラップ追い切りなら馬券圏内

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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