競輪
フェブラリーS、ダイヤモンドS、小倉大賞典など
- 2013年02月11日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜東京11R・フェブラリーS(G1)
・カレンブラックヒル
「春の大目標である安田記念に向けてどこから始動するか、中山記念、阪急杯とここを考えてきて、オーナーサイドとも相談して決めました。前走(天皇賞・秋5着)後は放牧に出していましたが、帰厩後は順調。1週前追い切りはオーバーワークにならないように気を付けたが、動きも良かったですね。東京のダート1600mは芝スタートだし、持ち前のスピードを活かしてほしい」(平田調教師)
・ガンジス
「前走(根岸S2着)は敗れたとはいえ強い競馬をしていましたからね。レース後はしっかりと疲れを取って翌週から乗り出し、ダメージなく来ていますし、前走の状態はキープできていますね。ここはさすがに相手も強くなりますが、力を発揮できる状態にしてレースに臨みたいと思います」(安藤調教助手)
・グレープブランデー
「前走(東海S1着)は強い勝ち方。ようやくこの馬本来の状態に戻ってきたということでしょう。レース後も順調に調整できており、ロードカナロアと併せた1週前追い切りの動きも良かった。前走時の完璧に近い状態をキープできているので、力さえ出せれば。終いの脚は確実なので期待したいですね」(安田調教師)
・シルクフォーチュン
「前走(カペラS1着)は強い勝ち方でしたね。昨年は根岸Sを勝って間隔が短かったせいかテンションが高く、本番で力を出せなかったので、今年は前走後ここを目標に直行。今は落ち着きもあるし、いい状態でレースに臨めそうです。マイルも守備範囲ですし、ペースが速くなるG�気呂いい隼廚い泙后�(藤沢則調教師)
・テスタマッタ
「前走(根岸S6着)は出遅れてしまいましたが、馬群から離れても折り合ったのは収穫。次につながる内容でした。レース後も特に問題なく順調に乗り込めています。コンスタントに使ってきていた昨年とは違い、叩き2戦目でフレッシュな状態。上積みも見込めますからね。期待しています」(村山調教師)
・ワンダーアキュート
「前走(川崎記念2着)は輸送で思ったほど馬体が減らなかったけれど、終いの伸びは良かったので敗れたとはいえ悲観していません。ここで休み明け5戦目になるだけに、上積みという点ではあまり見込めないかもしれませんが、馬体は絞れてくるだろうし、地力はある馬。マイルも守備範囲だし、いい競馬をしてもらいたい」(佐藤正調教師)
◆土曜東京11R・ダイヤモンドS(G3)
・アドマイヤラクティ
「前走(AJCC3着)は勝負どころからいつものようなズブさを見せなかったし、いい内容だったと思います。このところもうひと押しという競馬が続いているけれど、内田騎手とは手が合うようだし楽しみ。折り合い面に不安がないので距離も問題ないし、先々に向けてなんとか賞金を加算したいですね」(梅田智調教師)
・ファタモルガーナ
「前走(ステイヤーズS2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。レースの2週前に帰厩させるのはこの馬のパターンで、今回も早くからここを目標に放牧先で調整してきました。いい状態で戻ってきてくれたし、帰厩後の調教も順調。ゲートの確認も行いながら、いつもどおりの調整をしています。折り合いに不安がないし、ここでも楽しみです」(荒川調教師)
◆日曜小倉11R・小倉大賞典(G3)
・エクスペディション
「前走(京都金杯15着)は案外な結果でしたが、初めてのマイル戦で流れに戸惑って、だらだらと脚を使う形になってしまったのが大きかったと思います。この中間も順調に調整できているし、今回は得意の小倉コース。条件的に相性がいいので、改めて期待したいですね」(古川調教助手)
・ダローネガ
「前走(京都金杯13着)は動くに動けない形になってしまいました。状態は本当に良かっただけに残念。幸いレース後もダメージなく順調に乗り込めているし、状態は引き続き良好。最近ゲートで少し前掻きをして半馬身ぐらい出遅れてしまうので、この条件の方がごまかしがきくし、スムーズに運べれば見直せるはずです」(佐々木調教師)
【美浦トラックマン】
◆日曜東京11R・フェブラリーS(G1)
・イジゲン
JCダート戦で大敗したあとは、リフレッシュ休養。1月末には調教を再開、坂路を交えて入念な乗り込みを消化している。1週前はウッドチップで66秒8〜37秒5。併せた2頭の3歳馬と、併入する形を意識しながら、手綱を押さえたまま楽々とゴールイン。追っていれば突き放したのは間違いなく、気合のり・動きともに、久々感を全く感じさせない内容だった。前走の大敗は出遅れもあるが、気性的なモロさが出てしまったのが大きな要因。1秒近い出遅れから、2着馬ガンジスを楽々と交わした武蔵野Sが示すように、潜在能力の高さは間違いなし。現状では、2つのコーナーでじっくり動ける東京コースがベスト条件。力さえ出し切れれば、G1戦も壁にはならない。
◆土曜東京11R・ダイヤモンドS(G3)
・コスモヘレノス
正月の万葉Sはフレグモーネで取り消したが17日から速い時計で追い切れるようになり、中間は計4本強めの内容を消化。7日の1週前追いは同厩舎の2頭を5F標で2秒以上も追走。直線で馬体が併せてから一気に伸び、ゴールでは逆に2馬身先着。6F85秒0〜3F40秒4〜1F13秒4と時計は平凡なものだったが、元来がケイコ駆けせず、先着しただけでも高い評価を与えて良いタイプ。太め感なく9分通り仕上がっていることは確か。昨年のこの一戦は順調さ欠いて大敗しているが、一昨年の2着に好走しており、この距離なら持ち味のスタミナとしぶとい末脚を発揮の場。2年間不振が続いているものの、状態さえ戻ってくれば十分に通用するはず。最終追い切りでもう1度ビシッと追ってくれば、二年前好走の期待は持てそうだ。
・ジャガーメイル
暮の香港ヴァース2着後ひと息入れたが、1月中旬から乗り込みを再開し、中間は計5本の追い切りを消化。1週前追いとなった7日は例によってポリトラックに入って2単走追い。珍しく6Fからペースを上げ、ラスト1Fだけ軽く仕掛けると、素早い反応から11秒9で駆け抜けた。6F83秒8〜3F37秒9と終い重点の内容といえ、1Fの鋭い走りは前走時の1週前追いと同様のもの。これで直前にもう1度キチッと追ってくれば完全の状態に仕上がるはず。距離はベスト、瞬発力比べの展開も歓迎となれば久々の勝利の可能性十分に。
◆日曜小倉11R・小倉大賞典(G3)
・マイネルスターリー
ここは秋の福島記念以来の実戦となるが、牧場でも十分に乗り込んで申し分のない仕上げ。「再生工場」と異名をとる田中剛厩舎の細やかな調教法も功を奏して、確実に好調時の雰囲気を取り戻しつつある。平坦小回りの中距離を得意とする追い込み脚質で、G3・2勝の実績もここでは互角以上。実力馬とあってハンデは軽くならないだろうが、立て直して本来の爆発力が戻れば、一発があって当然。休養前の成績は度外視して、大きく狙う価値がある。
◆日曜京都11R・洛陽S(OP)
・サウンドオブハート
この中間派終い重点の追い切りということもあるが、毎週のようにキレのある動き。乗り込み十分で気合のりも良好。状態面は文句なしと思える。絶好の位置につけながら伸びきれなかった前走が、多少物足りないが、暮れのない追い切り、しぶり気味の馬場などが敗因か。桜花賞でジェンティルドンナと0.5秒差の4着と好走した馬。折り合いのつく千六なら、間違いなく好勝負できる。
◆日曜東京10R・アメジストS(1600万下)
・アイスフォーリス
年末に使われた愛知杯後は、ひと息入れてリフレッシュ。先週はウッドチップで、セイカプレストを4馬身追走して、68秒0〜39秒9。手綱を動かすことなく、最後まで余裕を持った走りでゴールイン。走る気満々、動き・馬体ともに重苦しさは一切なく、不安のない状態が整っている。前走は千通過が64秒5、完全に行った行ったの決着で終わった中、差して4着は自慢できる好内容。フローラS2着・オークス3着の実績馬。自己条件の準オープン戦で得意の東京コースなら、牡馬が相手でも負けられない一戦になる。
・ソウルフルヴォイス
1000万クラスで勝ち味の遅さを見せていたが、中団からアッサリ抜け出した前走が強い内容。これでフッ切れそうだ。3歳時には、エーデルワイスSでレディアルバローザ以下を押さえて3連勝。牝馬の一級品になると思えた器だし、4歳時は福島牝馬S(G3)でフミノイマージンの3着。潜在能力はオープン級で、本格化した今なら、格上げ戦の今回も、通過点と思える。
◆日曜東京12R・金蹄S(1600万下)
・ドラゴンヴォイス
前走は2か月半ぶりで昇級戦だった師走S。馬体に太め感はなかったが、1コーナーと4コーナーで不利がありスムーズさを欠いた競馬。それで最後伸び切れずも準オープンでも通用の内容は見せた。今回もひと息入ったが、入念に乗り込まれ、1週前の追い切りでは格上ラッキーバニラと併せ6F77秒2〜上がり38秒4と破格の時計をマーク。これだけ意欲的に追った稽古は初めてで、スタミナを十分につけての出走態勢。ベストと思える東京2100ダートで狙い打ち。
◆土曜東京10R・初音S(1600万下)
・サニーヘイロー
好スタートを決めながら、位置どりを悪くしてしまい、結果として流れに乗りそこねた前走は鞍上の失敗。得意の左回り＋軽ハンデと好走の条件が揃っていただけに、なんとも悔やまれる一戦となってしまった。しかし馬にダメージはなく、この中間も北馬場と坂路併用で十分すぎるほどの乗り込み。調整の難しい厳寒期とはいえ、体調にまったく陰りはない。今回は定量戦に変わるが、「牝馬限定」というなら相手弱化は間違いのないところ。道中しっかし脚をタメて、得意の切れ味勝負に持ち込めれば、チャンスは十分にあるはずだ。
◆土曜小倉11R・和布刈特別(1000万下)
・ケイジーウィンザー
ごく軽い故障で間隔はあいたが、牧場でもしっかり乗り込んできた体つき。1週前は単走で追ったが、ワンペース型のこの馬としては道中の折り合いスムーズ(83秒7〜68秒0〜53秒0〜39秒1)。ラストも、いつにない瞬発力で一気に伸びていた。ダートの中距離向きの先行タイプで、5馬身差の圧勝劇で五百万を勝ったように、小倉のような小回りコースがベスト。スムーズに先手さえとれれば、1000万でも十分に通用するスピードと持久力がある。重いハンデを背負わされた休養前の福島戦(4着)も悪くない内容。定量戦に変わる今回、勝機は十分にあるはずだ。
◆土曜東京9R・セントポーリア賞(500万下)
・インプロヴァイズ
前走の葉牡丹賞は、東スポ杯2歳S・3着後少しテンションが高くなり直前の調教も5F70秒5〜上がり40秒7と控えた。そのため実戦でも道中2番手で折り合いを欠き直線失速して9着大敗。1週前の追い切りはオープン馬イジゲンと併せ5F66秒8〜上がり37秒5を互角の手ごたえで計示。間隔が開いたわりに調教量は少ないが、確かな息使いをアピールした。後方でジックリ折り合いをつけられれば500万クラスでは敗けられない器。
◆日曜東京11R・フェブラリーS(G1)
・カレンブラックヒル
「春の大目標である安田記念に向けてどこから始動するか、中山記念、阪急杯とここを考えてきて、オーナーサイドとも相談して決めました。前走(天皇賞・秋5着)後は放牧に出していましたが、帰厩後は順調。1週前追い切りはオーバーワークにならないように気を付けたが、動きも良かったですね。東京のダート1600mは芝スタートだし、持ち前のスピードを活かしてほしい」(平田調教師)
・ガンジス
「前走(根岸S2着)は敗れたとはいえ強い競馬をしていましたからね。レース後はしっかりと疲れを取って翌週から乗り出し、ダメージなく来ていますし、前走の状態はキープできていますね。ここはさすがに相手も強くなりますが、力を発揮できる状態にしてレースに臨みたいと思います」(安藤調教助手)
・グレープブランデー
「前走(東海S1着)は強い勝ち方。ようやくこの馬本来の状態に戻ってきたということでしょう。レース後も順調に調整できており、ロードカナロアと併せた1週前追い切りの動きも良かった。前走時の完璧に近い状態をキープできているので、力さえ出せれば。終いの脚は確実なので期待したいですね」(安田調教師)
・シルクフォーチュン
「前走(カペラS1着)は強い勝ち方でしたね。昨年は根岸Sを勝って間隔が短かったせいかテンションが高く、本番で力を出せなかったので、今年は前走後ここを目標に直行。今は落ち着きもあるし、いい状態でレースに臨めそうです。マイルも守備範囲ですし、ペースが速くなるG�気呂いい隼廚い泙后�(藤沢則調教師)
・テスタマッタ
「前走(根岸S6着)は出遅れてしまいましたが、馬群から離れても折り合ったのは収穫。次につながる内容でした。レース後も特に問題なく順調に乗り込めています。コンスタントに使ってきていた昨年とは違い、叩き2戦目でフレッシュな状態。上積みも見込めますからね。期待しています」(村山調教師)
・ワンダーアキュート
「前走(川崎記念2着)は輸送で思ったほど馬体が減らなかったけれど、終いの伸びは良かったので敗れたとはいえ悲観していません。ここで休み明け5戦目になるだけに、上積みという点ではあまり見込めないかもしれませんが、馬体は絞れてくるだろうし、地力はある馬。マイルも守備範囲だし、いい競馬をしてもらいたい」(佐藤正調教師)
◆土曜東京11R・ダイヤモンドS(G3)
・アドマイヤラクティ
「前走(AJCC3着)は勝負どころからいつものようなズブさを見せなかったし、いい内容だったと思います。このところもうひと押しという競馬が続いているけれど、内田騎手とは手が合うようだし楽しみ。折り合い面に不安がないので距離も問題ないし、先々に向けてなんとか賞金を加算したいですね」(梅田智調教師)
・ファタモルガーナ
「前走(ステイヤーズS2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。レースの2週前に帰厩させるのはこの馬のパターンで、今回も早くからここを目標に放牧先で調整してきました。いい状態で戻ってきてくれたし、帰厩後の調教も順調。ゲートの確認も行いながら、いつもどおりの調整をしています。折り合いに不安がないし、ここでも楽しみです」(荒川調教師)
◆日曜小倉11R・小倉大賞典(G3)
・エクスペディション
「前走(京都金杯15着)は案外な結果でしたが、初めてのマイル戦で流れに戸惑って、だらだらと脚を使う形になってしまったのが大きかったと思います。この中間も順調に調整できているし、今回は得意の小倉コース。条件的に相性がいいので、改めて期待したいですね」(古川調教助手)
・ダローネガ
「前走(京都金杯13着)は動くに動けない形になってしまいました。状態は本当に良かっただけに残念。幸いレース後もダメージなく順調に乗り込めているし、状態は引き続き良好。最近ゲートで少し前掻きをして半馬身ぐらい出遅れてしまうので、この条件の方がごまかしがきくし、スムーズに運べれば見直せるはずです」(佐々木調教師)
【美浦トラックマン】
◆日曜東京11R・フェブラリーS(G1)
・イジゲン
JCダート戦で大敗したあとは、リフレッシュ休養。1月末には調教を再開、坂路を交えて入念な乗り込みを消化している。1週前はウッドチップで66秒8〜37秒5。併せた2頭の3歳馬と、併入する形を意識しながら、手綱を押さえたまま楽々とゴールイン。追っていれば突き放したのは間違いなく、気合のり・動きともに、久々感を全く感じさせない内容だった。前走の大敗は出遅れもあるが、気性的なモロさが出てしまったのが大きな要因。1秒近い出遅れから、2着馬ガンジスを楽々と交わした武蔵野Sが示すように、潜在能力の高さは間違いなし。現状では、2つのコーナーでじっくり動ける東京コースがベスト条件。力さえ出し切れれば、G1戦も壁にはならない。
◆土曜東京11R・ダイヤモンドS(G3)
・コスモヘレノス
正月の万葉Sはフレグモーネで取り消したが17日から速い時計で追い切れるようになり、中間は計4本強めの内容を消化。7日の1週前追いは同厩舎の2頭を5F標で2秒以上も追走。直線で馬体が併せてから一気に伸び、ゴールでは逆に2馬身先着。6F85秒0〜3F40秒4〜1F13秒4と時計は平凡なものだったが、元来がケイコ駆けせず、先着しただけでも高い評価を与えて良いタイプ。太め感なく9分通り仕上がっていることは確か。昨年のこの一戦は順調さ欠いて大敗しているが、一昨年の2着に好走しており、この距離なら持ち味のスタミナとしぶとい末脚を発揮の場。2年間不振が続いているものの、状態さえ戻ってくれば十分に通用するはず。最終追い切りでもう1度ビシッと追ってくれば、二年前好走の期待は持てそうだ。
・ジャガーメイル
暮の香港ヴァース2着後ひと息入れたが、1月中旬から乗り込みを再開し、中間は計5本の追い切りを消化。1週前追いとなった7日は例によってポリトラックに入って2単走追い。珍しく6Fからペースを上げ、ラスト1Fだけ軽く仕掛けると、素早い反応から11秒9で駆け抜けた。6F83秒8〜3F37秒9と終い重点の内容といえ、1Fの鋭い走りは前走時の1週前追いと同様のもの。これで直前にもう1度キチッと追ってくれば完全の状態に仕上がるはず。距離はベスト、瞬発力比べの展開も歓迎となれば久々の勝利の可能性十分に。
◆日曜小倉11R・小倉大賞典(G3)
・マイネルスターリー
ここは秋の福島記念以来の実戦となるが、牧場でも十分に乗り込んで申し分のない仕上げ。「再生工場」と異名をとる田中剛厩舎の細やかな調教法も功を奏して、確実に好調時の雰囲気を取り戻しつつある。平坦小回りの中距離を得意とする追い込み脚質で、G3・2勝の実績もここでは互角以上。実力馬とあってハンデは軽くならないだろうが、立て直して本来の爆発力が戻れば、一発があって当然。休養前の成績は度外視して、大きく狙う価値がある。
◆日曜京都11R・洛陽S(OP)
・サウンドオブハート
この中間派終い重点の追い切りということもあるが、毎週のようにキレのある動き。乗り込み十分で気合のりも良好。状態面は文句なしと思える。絶好の位置につけながら伸びきれなかった前走が、多少物足りないが、暮れのない追い切り、しぶり気味の馬場などが敗因か。桜花賞でジェンティルドンナと0.5秒差の4着と好走した馬。折り合いのつく千六なら、間違いなく好勝負できる。
◆日曜東京10R・アメジストS(1600万下)
・アイスフォーリス
年末に使われた愛知杯後は、ひと息入れてリフレッシュ。先週はウッドチップで、セイカプレストを4馬身追走して、68秒0〜39秒9。手綱を動かすことなく、最後まで余裕を持った走りでゴールイン。走る気満々、動き・馬体ともに重苦しさは一切なく、不安のない状態が整っている。前走は千通過が64秒5、完全に行った行ったの決着で終わった中、差して4着は自慢できる好内容。フローラS2着・オークス3着の実績馬。自己条件の準オープン戦で得意の東京コースなら、牡馬が相手でも負けられない一戦になる。
・ソウルフルヴォイス
1000万クラスで勝ち味の遅さを見せていたが、中団からアッサリ抜け出した前走が強い内容。これでフッ切れそうだ。3歳時には、エーデルワイスSでレディアルバローザ以下を押さえて3連勝。牝馬の一級品になると思えた器だし、4歳時は福島牝馬S(G3)でフミノイマージンの3着。潜在能力はオープン級で、本格化した今なら、格上げ戦の今回も、通過点と思える。
◆日曜東京12R・金蹄S(1600万下)
・ドラゴンヴォイス
前走は2か月半ぶりで昇級戦だった師走S。馬体に太め感はなかったが、1コーナーと4コーナーで不利がありスムーズさを欠いた競馬。それで最後伸び切れずも準オープンでも通用の内容は見せた。今回もひと息入ったが、入念に乗り込まれ、1週前の追い切りでは格上ラッキーバニラと併せ6F77秒2〜上がり38秒4と破格の時計をマーク。これだけ意欲的に追った稽古は初めてで、スタミナを十分につけての出走態勢。ベストと思える東京2100ダートで狙い打ち。
◆土曜東京10R・初音S(1600万下)
・サニーヘイロー
好スタートを決めながら、位置どりを悪くしてしまい、結果として流れに乗りそこねた前走は鞍上の失敗。得意の左回り＋軽ハンデと好走の条件が揃っていただけに、なんとも悔やまれる一戦となってしまった。しかし馬にダメージはなく、この中間も北馬場と坂路併用で十分すぎるほどの乗り込み。調整の難しい厳寒期とはいえ、体調にまったく陰りはない。今回は定量戦に変わるが、「牝馬限定」というなら相手弱化は間違いのないところ。道中しっかし脚をタメて、得意の切れ味勝負に持ち込めれば、チャンスは十分にあるはずだ。
◆土曜小倉11R・和布刈特別(1000万下)
・ケイジーウィンザー
ごく軽い故障で間隔はあいたが、牧場でもしっかり乗り込んできた体つき。1週前は単走で追ったが、ワンペース型のこの馬としては道中の折り合いスムーズ(83秒7〜68秒0〜53秒0〜39秒1)。ラストも、いつにない瞬発力で一気に伸びていた。ダートの中距離向きの先行タイプで、5馬身差の圧勝劇で五百万を勝ったように、小倉のような小回りコースがベスト。スムーズに先手さえとれれば、1000万でも十分に通用するスピードと持久力がある。重いハンデを背負わされた休養前の福島戦(4着)も悪くない内容。定量戦に変わる今回、勝機は十分にあるはずだ。
◆土曜東京9R・セントポーリア賞(500万下)
・インプロヴァイズ
前走の葉牡丹賞は、東スポ杯2歳S・3着後少しテンションが高くなり直前の調教も5F70秒5〜上がり40秒7と控えた。そのため実戦でも道中2番手で折り合いを欠き直線失速して9着大敗。1週前の追い切りはオープン馬イジゲンと併せ5F66秒8〜上がり37秒5を互角の手ごたえで計示。間隔が開いたわりに調教量は少ないが、確かな息使いをアピールした。後方でジックリ折り合いをつけられれば500万クラスでは敗けられない器。
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