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道営重賞日程発表

  • 2013年02月22日(金) 18時00分
 ホッカイドウ競馬の新年度の開催・重賞日程が発表された。(詳細は公式HPで)

 2013年度も通年ナイター開催となり、重賞関連で大きな変更点は2つ。まずは開催最終日(11月14日)に2歳牝馬の重賞『ブロッサムカップ』が新設され、この日は道営記念と重賞が2本立てになったこと。これにともない2歳重賞の日程が若干変更になっているのだが、これについてはあとで詳しく触れる。

 もうひとつ、スーパースプリントシリーズ(SSS)の『グランシャリオ門別スプリント』と、未来優駿の『サッポロクラシックカップ』が、ともに重賞に格上げとなった。こうした全国を通じたシリーズものは、重賞としてアピールしたほうがいい。

 特にサッポロクラシックカップの勝ち馬からは、昨年のプロティアンこそ中央に移籍して今ひとつの成績だが、一昨年のエンジェルツイートは東京2歳優駿牝馬を制してNARグランプリの2歳最優秀馬に選出され、3年前のピエールタイガーは北海優駿を制し、大井に移籍してからもマイルグランプリを勝つなど、活躍馬が出ているということもあったのだろう。

 これで未来優駿は全レースが重賞となり、SSSで重賞でないのは川崎スパーキングスプリントだけとなった。

 さて、2歳の重賞日程だが、ブロッサムカップの新設のほかに大きな変更点としては、エーデルワイス賞(JpnIII)が2週繰り上がって、10月10日に行われる。これによって短距離路線に進みたい馬にとっては、サッポロクラシックカップ(10月29日)まで中2週あり、距離を伸ばして牡馬と対戦という場合は中3週、ブロッサムカップへは中4週とさらに余裕が持てる。

 またエーデルワイス賞の繰り上がりによって、2歳牝馬の重賞、リリーカップ(8月20日)とフローラルカップ(9月17日)もそれぞれ1週ずつ繰り上がった。

 レベルの高いホッカイドウ競馬出身の2歳馬の中でも、特に近年では、クラーベセクレタ、エミーズパラダイス、カイカヨソウなど、牝馬での活躍が目立っているが、このブロッサムカップの新設と、エーデルワイス賞の日程変更にともなう余裕を持った重賞路線のローテーションによって、牝馬戦線のさらなる充実が期待できそうだ。

 そしてもうひとつ、日本で最初に行われる2歳重賞として注目される栄冠賞だが、昨年より1週遅れて7月2日となり、一昨年までとほぼ同じ時期になった。これはJRAの函館2歳Sが昨年より1週繰り下がって7月21日なったことによるもの。昨年の栄冠賞が6月28日というのはいかにも早すぎた。この変更もホッカイドウ競馬にとっては有利に働きそうだ。

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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