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弥生賞、チューリップ賞、オーシャンSなど

  • 2013年02月25日(月) 18時00分
【栗東トラックマン】
◆日曜中山11R・弥生賞(GII)
・エピファネイア
「前走(ラジオNIKKEI杯2歳S1着)は前に壁が作れない中でも折り合いがついたし、スローな流れを強い勝ち方でした。レース後は短期放牧に出し、ここを始動戦に決めて早めに帰厩。しっかりと乗り込んできました。1週前追い切りはある程度負荷をかけ、いい動きを見せてくれましたし、順調です。初めての長距離輸送など課題もありますが、いい競馬を期待しています」(清山調教助手)

・キズナ
「前走(ラジオNIKKEI杯2歳S3着)は超スローペースで行きたがってしまった。それでも最後はよく踏ん張っていたし、能力の高さは示してくれたと思います。レース後は放牧に出し、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。前走のようなスローペースにはならないだろうし、この馬の持ち味である決め手を活かしてほしい」(佐々木調教師)

・バッドボーイ
「前走(きさらぎ賞4着)はやや行きたがる素振りを見せていたのが響いた感じですね。レース後は特に問題なく順調に調整。体質もしっかりしてきたし、成長も感じます。今回はそうスローな流れにはならないだろうし、この馬のバテない脚を活かせるような流れになってくれれば」(河内調教師)

・ヘミングウェイ
「前走(シンザン記念2着)は内々でロスのない競馬ができましたし、次につながるレースでした。そのあとは短期放牧に出して、ここを目標にしっかりと調整してきました。1週前追い切りでは終いの反応が良かったし、順調ですね。折り合いに心配がないのでどんなレースでもできそうだし、なんとか皐月賞への優先出走権を確保したいですね」(田代調教助手)

◆土曜阪神11R・チューリップ賞(GIII)
・ヴィルジニア
「前走(新馬戦1着)は期待通りの瞬発力を見せて、強い勝ち方だったね。小柄な馬だが細くは見せないし、スピードに乗ってからの走りがいい。レース後もダメージがなかったのでここを使うことに決めたが、乗り込みも順調。使っての上積みも感じるよ。なんとか桜花賞の権利を取りたいね」(松田博調教師)

・クロフネサプライズ
「前走(阪神JF2着)はレース前の追い切りがとても良かったし、いい競馬をしてくれるのではと期待していましたが、あと一歩のところまで行きましたからね。レース後は放牧に出してリフレッシュ。疲れを癒していい状態ですし、これならいい雰囲気でレースに臨めそうです」(田所調教師)

・レッドオーヴァル
「前走(紅梅S1着)は強い勝ち方でした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に2月12日に帰厩。時計を出しながら順調に良化しています。1400m戦を使ってきていますが、前走の内容なら1ハロン延長も問題ないはず。ここまでは特に不安もなく来ていますので、本番に向けていいレースを期待しています」(安田調教師)

・ローブティサージュ
「阪神JFを勝ったあとは、放牧に出してリフレッシュ。ここを始動戦にして、2月頭に帰厩しました。放牧先でうまく調整してもらったし、帰厩後も順調に乗り込んでいます。1週前追い切りの動きも良く、落ち着きがあってここまでいい雰囲気で来ていますよ。ここもメンバーが揃っていますが、2歳女王として恥ずかしくない競馬を期待したいですね」(須貝調教師)

◆土曜中山11R・オーシャンS(GIII)
・アドマイヤセプター
「前走(阪神C7着)までコンスタントに使ってきましたし、レース後は放牧に出してリフレッシュさせていました。ここを目標に帰厩させ、順調に乗り込んでいます。休み明けの分まだ本来の動きまでは戻っていないものの、ひと追いごとに良くなっていますし、当週の追い切りで力の出せる仕上がりになりそうです」(橋田調教師)

・サドンストーム
「前走(シルクロードS14着)は内目の枠から終始包まれる展開。元々馬込みで包まれると周りを気にして力を出せないタイプだけに、度外視していいと思います。レース後は特に問題なく順調に調整できていますし、スムーズなら違うはず。思い切って外に出せるような競馬ができれば」(西浦調教師)

・ダッシャーゴーゴー
「前走(シルクロードS2着)は多少太目残りで、59キロの斤量。さらに大外枠と厳しい条件でしたが、惜しい2着と地力の高さを見せてくれた内容でした。一度使った上積みも見込めますし、中山の1200mは実績もあるし、高松宮記念に向けていいレースを期待しています」(安田調教師)

【美浦トラックマン】
◆日曜中山11R・弥生賞(GII)
・カミノタサハラ
 1週前はウッドチップでヒラボクディープを4馬身追走して、68秒9-39秒2。直線少し気合を入られたが、最後まで余力を残してゴールイン。ムキになって走るようなシーンはなく、道中の軽い走りが目立つ馬。競馬ではその余力を、しっかりと爆発力に変えている。前走は上がり33秒1の脚を使っての圧勝劇。まだスタートに課題を残しているが、逆を言えば、まだまだ良化余地を残している。クラシック路線でも、間違いなく勝負できる素質馬。相手強化の不安よりも、さらに上昇の期待が大きく、狙い撃ちする。

・サトノネプチューン
 前走は新馬戦を勝ったあと、ひと息入れて臨んだオープンのホープフルS。馬体は少し余裕があるように感じたが、実戦では道中折り合って直線狭いスペースを割って伸び抜群の切れ味を発揮した。今回も中間ひと息入ったが、1週前の追い切りでは古馬オープンのキングレオポルドを併せ5F68秒0〜上がり38秒1をほぼ互角の手ごたえでマーク。馬体はスッキリと仕上がり、ひと追いごと気合もアップ。気性的にも間隔を開けた方が良いタイプで態勢万全。

・コディーノ
 暮れの朝日杯FS2着以来で2ヶ月半ぶりの一戦となるが、2月上旬美浦に戻ってからの調教量は十分。6日から時計を出し、10日、13日、17日、そして1週前追いの21日と計5本の追い切りを消化。1週前調教は21日にウッドに入り長めを15〜15.6F84秒5〜3F40秒8と押さえた内容だったが、動きにはきれがあり、テンションを上げないためにも、多少余裕を残した調教方法がこの馬には合っていそうだ。あとは直前に終い重点に1Fキチッと追ってくれば9分通りに上がるはず。朝日杯FSは2着に敗れたが、内容的には安定感があり、やはり第一人者の実力を持っていることは確か。今回初の2000m戦となるが、東京の1800戦を完勝しているぐらいだから、小回り中山コースなら距離面の心配は皆無。流れに乗って好位追走から一瞬の決め手生かす。

・ダービーフィズ
 1週前追いは古馬オープンのメイショウツチヤマを2馬身ほど追走する形。ゴール前で、さすがに劣ったが、追われて力強い伸び脚。1週前の動きも軽快で、好調子をキープしている。脚質的に東京向きと思われたが、捲くりぎみにアッサリ抜け出した前走内容なら、小回りの中山も不安なし。諸々の事情もありそうだが、蛯名騎手がカミノタサハラより同馬を選んだ点にも、期待の大きさが窺える。

◆土曜中山11R・オーシャンS(GIII)
・エバーローズ
 昨秋いずれも新潟の直線1000m戦とはいえ、500万条件、1000万条件、1600万条件を3連勝してOPに昇格。その後ひと息入って今回は4ヶ月半ぶりの一戦となるのが2月16日と20日の追い切りでは仕上がり早らしいスピード感十分の動きを見せつけた。特に20日の1週前追いは南のポリトラックに入って単走追いだったが、5Fから一気に加速し直線も脚どり乱れることなく、5F60秒8〜3F34秒8〜1F12秒6の実戦なみの好タイムをマーク。これで息の入りも一変するはずで、直前追いは坂路かPコースで上がり重点に追ってくればキッチリ仕上がってくるはず。元来がケイコ=実戦型で前3走時はいずれも抜群の調教内容を消化。今回もその傾向が表れており、あとは坂を克服すれば4連勝の可能性も十分だ。

・キングレオポルド
 先週の阪急杯を除外になってしまったが、スピードを持て余しているぐらいの馬で、1400より1200のほうが間違いなく好条件。調教量が増えたことも好感で、大きな上積みを見せている。1週前はウッドチップで、サトノネプチューンを3馬身迫走して、67秒4-37秒9。しっかりと折り合いをつけて、最後まで鋭い伸び脚を披露。1度競馬を使ったことで走りから力みが抜け、さらに鋭さを増してきた。5ヶ月ぶりの前走は馬込みで目一杯に追えなかったが、それでもコンマ3秒差。久々とすれば10着という着順以上に中身があり、変わり身大きい今回は絶好の狙い目になる。

・ラフレーズカフェ
 1週前追いはゴール前で軽く追われると1F11.6秒という鋭い伸び脚。近くにいたアプリコットフィズが霞んでしまうような好調教を見せた。ここ2戦が鮮やかな差し切り。前走は出遅れながらアッサリ抜け出すという強いレースぶり。コース巧者であることも確かだが、ここにきて本格化した感がある。2連勝で一気に相手関係が強化されるが、新馬当時からオープン級の素質を秘めていた馬。ここでも通用の能力はある。

◆土曜阪神11R・チューリップ賞(GIII)
・アユサン
 前走の阪神ジュベナイル。初めての右回りで前半から外にモタれぎみ。さらに大外枠だったこともあったので外々を回るロス。直線で詰めてはきたが不完全燃焼のレース参考外とみた。この中間ひと息入ったが、ジックリ乗り込まれ2週前にウッドで6F82秒5を目一杯追われて計示し、1週前の追い切りでは時計の出るポリトラックコースとはいえ、5F62秒7〜上がり35秒4と破格のタイムを馬なりでマークした。すでに、馬体、息使い共に態勢は整った。スムーズな競馬さえできれば直線一気。

◆日曜中山10R・上総S(1600万下)
・ドレミファドン
 ここは「怒りの中1週使い」。前走の東京戦。1番人気に推されたが、スタートで大きく出負けしてしまい、さらに、焦って集団に取り付こうとしたため、完全に人馬の折り合いが乱れてしまって惨敗。結果として自滅の形だったが、まったく競馬をしていないので疲れの心配もまるでなし。ごく普通の競馬さえできれば、十分に巻き返しは可能と思える。すでに現級勝ちのある実力の持ち主で、ダートならオープンでも通用可能と思える成長株。中山の1800メートルで結果を残しているように、コースにも何ら不安はなく、今度こそ能力全開とみたい。

◆土曜阪神10R・播磨S(1600万下)
・トキノエクセレント
 順調に使い込めるようになり、さらに課題とされた右回りでも極端にモタれることがなくなり、心身ともに大きく成長している印象。前走の東京戦も3着とはいえ、2着馬との差はわずかに「ハナ」。もう準オープンを勝ち上がるのも時間の問題としていい。今回は1400m戦を求めての西下ということになるが、輸送慣れしている馬で不安は皆無。今回も力どおりの結果を期待してよかろう。この中間も北馬場と坂路併用で熱心に乗り込まれており、体調も高値で安定。チャンスは十分にある。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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