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阪神大賞典、スプリングS、ファルコンS、フラワーCなど

  • 2013年03月11日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・阪神大賞典(GII)
・ゴールドシップ
「前走(有馬記念1着)は荒れてきている馬場をものともせず強い競馬をしてくれましたね。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りの動きもよく、当週はもう強くやる必要はなさそう。前哨戦としての仕上げはできたと思います」(須貝調教師)

・デスペラード
「前走(万葉S1着)は最後差し届くのかと思いましたが、いい脚を使ってくれましたね。ジョッキーもこの馬の良さをうまく引き出してくれたと思います。レース後は厩舎で調整し、ここを目標にじっくりと乗り込んできました。態勢も整ってきていますし、あとは当週のひと追いで十分でしょう。強い馬はいますが、ここで賞金を加算したいですね」(安達調教師)

・トウカイトリック
「前走(万葉S10着)は前半からズブいところを見せていて、この馬らしいしぶとさを活かすことができませんでした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。1週前追い切りはいい動きを見せていましたし、順調に調整できていますね。長距離はもってこいだし、道中いいリズムで運ぶことができれば楽しみです」(野中調教師)

・フォゲッタブル
「前走(ダイヤモンドS7着)は直線最後よく差を詰めていましたし、決して悪い内容ではありませんでした。集中力を持続させるためにも、あのように終いに賭ける形がいいのかもしれません。レース後は放牧に出してリフレッシュ。帰厩後も順調に来ていますし、折り合いに不安はないタイプですから、うまく進められれば楽しみです」(兼武調教助手)

◆日曜中山11R・スプリングS(GII)
・アクションスター
「前走(京成杯2着)は降雪で続行競馬になり、1週間で2回中山までの輸送があったからね。思ったよりも後ろからの競馬になってしまいましたが、そういう状況を考えればよく頑張ってくれたと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュ。休み明けになるけれど、太目感のない仕上がりですよ。なんとか権利を取ってもらいたいですね」(音無調教師)

・アドマイヤオウジャ
「前走(若駒S5着)は道中折り合いを欠いたことが影響して、最後は伸びを欠いてしまいました。レース後は厩舎で調整してきましたが、順調に乗り込めていますよ。調教でも以前よりも動くようになっていますし、心身ともに成長しているのを感じますね。状態もいいので期待しています」(橋田調教師)

・タマモベストプレイ
「前走(きさらぎ賞1着)は距離の不安はないわけではありませんでしたが、道中しっかり折り合いがついて強い競馬ができました。レース後は短期放牧を挟んでここを目標に順調に調整中。1週前追い切りの動きからも、引き続きいい状態で出走できそうです。前走が少頭数でスローペースだっただけに、距離に関しては今回で見えてきそうですね」(南井調教師)

◆土曜中京11R・ファルコンS(GIII)
・ティーハーフ
「前走(クロッカスS3着)は終いはよく伸びていたし、悲観する内容ではなかったと思います。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できているし、いい状態ですよ。この距離は合っているし、終いが活きる流れになってくれれば楽しみです」(西浦調教師)

・プレイズエターナル
「前走(クロッカスS4着)は内枠有利でスローペースと厳しいレースを経験しましたが、その後は放牧に出してしっかりリフレッシュさせましたからね。中間はしっかりとゲート練習をして、仕上がりも上々。距離は問題ありませんし、広い中京ならこの馬の末脚を活かせると思います」(安田調教師)

◆土曜中山11R・フラワーC(GIII)
・カラフルブラッサム
「前走(ビオラ賞2着)はうまく流れに乗ってレースはできましたが、人気を背負っている分早めの仕掛けになったので敗れたのは仕方がないところでしょう。レース後は特にダメージもなく順調です。1週前追い切りの動きも良かったですし、牝馬どうしのここで巻き返してもらいたいですね」(鈴木孝調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・スプリングS(GII)
・マンボネフュー
 共同通信杯5着後、ここ目標に調整され、追い切り本数こそ2本と少ないが、馬体面はスッキリと仕上がっている。6日の1週前追いDコースに入って3頭併せを消化。古馬OPサイレントメロディ、1000万ウィケットキーパーの2頭を5F横で7馬身以上に追走し、直線に付いてからは進路を最内にとり、残り1Fを余裕の脚どりで半馬身先着。5F63秒4〜3F36秒4〜1F12秒8の時計は、脚抜きの良かった馬場といえ、OP馬・それも勢いがないと簡単には出ない。1週前追いの時点にしてはかなり仕上がっている赴でもある。2勝はいずれも中山コース。内回り戦でも経験している強みがあり、好位から抜け出す戦法にはドンピシャの条件。スタートさえ互角に出て、前半からマイポジションが確保さえできればビッグチャンス到来。

・ヘルデンテノール
 1週前追いは半兄サンカルロを追走して、G前多少の遅れをとったが、馬なりで1F11.6秒なら文句なし。前走快勝の反動もなく、好調子をキープしている。新馬勝ちの後は折り合いに苦労する面が多かったが、2番手でキッチリ折り合った前走内容に、気性面の成長が窺えた。短距離路線を進んだ兄と違い、こちらはクラシックに乗れそうな器。最低でも皐月賞の権利を取っておきたい一戦だ。

・サーストンニュース
 初勝利まで7戦もかかったが、勝ち上がった次戦でも楽勝と、目下2連勝中の上がり馬。元来勝ち味が遅く、デビュー後3→2→2→2→3→2→1→1着という戦績となっているが、ここに来て接戦での強さが身についたが、今までとは一変の切れ味を発揮しており、気性面でも今までのヤンチャぶりを一掃し、一気に大人へと成長していることは確か。前走後中3週となるレース間隔でも、1週前追いを含め、中間は計3本の追い切りを消化できており、これはさらに体調面での上積み。見込める程素晴らしいデキにある赴。7日の1週前追いでは、古馬準OPアメリカンウィナーを2秒追走から、ラストは相手が強く追うところを持ったままの手応えで併入。この動きが今の勢いを示すもので、ここは一気の3連勝に期待。

・マイネルストラーノ
 前走の共同通信杯。直前の調教がポリコースで4F54秒3〜上がり39秒0と軽く、もの足りなさを感じさせたが、実戦では好位の内ラチ沿いをしっかり伸びて3着。パンパンの良馬場が向いていることを実証した内容。1週前の追い切りは、未勝利馬シェアードワールドと併せ5F66秒7〜上がり37秒1。そして最後の1Fでは鋭敏に反応して11秒9をマーク。これだけ鋭い反応を見せたのは初めてで、集中力が違ってきたことをアピール。

・ロゴタイプ
 2月末から調教を再開。4本目の時計になる先週はウッドチップで68秒7〜39秒3、2秒6先行させた格下馬をゴールでは3馬身離してゴールイン。手綱を動かす事はなかったが、鞍上のゴーサインが欲しくてしょうがないほどの気合のり。追えば一気に弾けそうな鋭い走りで、動き・気合ともに久々を感じさせないものだった。朝日杯FSは1000m通過57秒3のハイペース、直線で早々先頭に立ち、競り落とした相手はコディーノと、時計・対戦相手ともに圧巻の内容だった。これだけ厳しい競馬をすると反動が心配だが、中間の動きを見れば、完全にリフレッシュされての帰厩。前哨戦でも2歳チャンピオンは取りこぼさない。

◆日曜中山10R・下総S(1600万下)
・トウショウクラウン
 長期休養を明けてからの充実ぶりが目覚しく、一気に本格化気配を見せている馬。この中間も坂路を交えて豊富な乗り込みを消化、先週はダートコースで64秒8〜37秒7。休養前から10キロほど増えた体重は全てが筋肉に変わったようで、520キロ台の体を持て余す事は全くなく、その体全体を使ったパワフルな走りは迫力満点。追われてからの集中力もあり、文句なしの内容だった。前走も3着馬には3馬身差と決定的な差。状態・力ともに不安材料はなく、今回は勝ち方に注目したい。

◆土曜中京11R・ファルコンS(GIII)
・インパルスヒーロー
 まだキヤリア2戦で臨んだ前走の東京戦も、着差どおりの楽勝。トモの不安が出ても放牧帰り。大幅なプラス体重での出走だったが、まったく能力が違った印象だ。その後はこの中京の重賞を目標にじっくり乗り込んで、いわゆる二走ボケの不安は皆無。心身ともに、大幅な良化を見込んでいい。担当の菅野厩務員は、マイネルキッツで古馬の頂点を極めた(天皇賞・春)腕達者。この人間が手がけた馬は、例外なく大きくまっすぐに育つ。ここも、単なる通過点となるかもしれない。

・モグモグパクパク
 本格的な追い切りは1週前追いで2本目だが、気性の勝った仕上がり早タイプで太め感はなし。古馬のホクシンを1秒近く追走する形から、相手が強めに追うのに対し、持ったままの手応えで抜群の素軽さ。臨戦態勢は整ったと思える。パドックからテンションが上がる馬で、折り合いのつきやすい短距離が現時点ではベスト条件。今回は1F延長になるが、快速馬が揃うだけに、ピッタリ折り合えそうだ。

◆土曜中山10R・韓国馬事会杯(1600万下)
・コスモソーンパーク
 前走の雲雀S。コーナーで内から張られたり外から被せられたりと厳しい競馬。さらに4角で大外を回される不利と、チグハグなレースで参考外。この中間も休ませることなく順調に乗られ、1週前の追い切りはウッドコースの大外を通り5F69秒8〜上がり39秒6を計示。時計は速いとはいえないが、引っ張った切りの手ごたえで、ここ数戦の中では1番の気合を見せた。スムーズに流れに乗れれば間違いなく好勝負。

◆土曜中山9R・鎌ケ谷特別(1000万下)
・セコンドピアット
 前走の中山戦はハナ差の悔しい敗戦となったが、相手は56キロのハンデを背負ったバリバリの牡馬。悲観する材料などまるでない。速い追い切りがない時でも、連日のように主戦の蛯名騎手が必ず手綱をとって北の角馬場を乗っており、人馬の呼吸はピタリ。時計を出すのは坂路が主体となるが、十分な運動量をこなして万全の態勢といっていい。さらに今回は、牝馬限定戦ということで、相手関係がグッと楽に。もちろん人気になるだろうが、この馬を外した馬券は考えにくい。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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