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高松宮記念、日経賞、マーチS、毎日杯など

  • 2013年03月18日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜中京11R・高松宮記念(GI)
・エピセアローム
「前走(阪急杯9着)は順調に調整できていていい状態で出走できましたが、やはり休み明けの難しさを感じた一戦になりました。レース後は順当に良化していますし、1週前追い切りも指示どおりの内容です。左回りの調教でスムーズに走れているので中京コースも問題ないでしょう。相手は強いですが、頑張ってほしいですね」(桑村調教助手)

・ダッシャーゴーゴー
「前走(オーシャンS2着)はいい手応えだっただけに最後差し切れなかったのは残念ですが、終いを活かすこの馬の競馬ができましたし、本番につながる内容だったと思います。レース後は順調に調整できており、使うごとに状態も上向いています。あと一歩という競馬が続いているだけに、メリハリをつけて末脚勝負の形がいいでしょう。左回りも合っているので、期待しています」(安田調教師)

・ドリームバレンチノ
「前走(シルクロードS1着)は好スタートからいい位置につけられましたし、最後もキッチリ勝ちきってくれましたね。レース後はここ1本に目標を絞って調整してきましたが、予定どおりに来ています。前走増えていた体重も、あれで結果が出ているのだからそう気にしていません。強い馬はいますが、この舞台は合いそうだし、どんな競馬ができるか楽しみです」(加用調教師)

・マジンプロスパー
「前走(阪急杯2着)は勝った馬は強かったけれど、体が絞れていい状態で出走できましたし、力のあるところは見せた内容でした。レース後もいい状態をキープできていますし、1週前追い切りの動きも良かったので、いい状態でレースに向かえそうです。昨年よりもキャリアを積んできていますし、昨年以上の結果を期待しています」(中尾調教師)

・ロードカナロア
「前走(阪急杯1着)は1400mも問題なくこなしてくれて強い勝ち方でした。レース後もダメージなく順調に調整できていますし、本番は体つきもさらに良くなって出走できると思います。1週前の追い切りも非常にいい動きでしたし、予定どおりの調整ができていますね。このまま無事にレースに臨めればいいと思います」(安田調教師)

◆日曜中山11R・マーチS(GIII)
・ジョヴァンニ
「前走(北九州市制50周年記念1着)は、タイム的にも速かったですし、強い内容でした。レース後も順調で、いい状態をキープできています。ここまで未勝利戦から4連勝とダートで負け知らずで、ここでもという気持ちですが、まだモマれた経験がないのでそのあたりがどうかでしょう」(千田調教師)

・メテオロロジスト
「前走(仁川S2着)は出入りが激しく途中押し出されるような形でハナへ。その分、最後は粘り切れず差されてしまいました。中間は疲れもなくここに向けて順調に調整できていますし、ハナにこだわらなくても自分のペースで進められればいい走りができるはずです」(池江調教師)

◆土曜阪神11R・毎日杯(GIII)
・キズナ
「前走(弥生賞5着)は直線少しスムーズさを欠く場面があって、外に立て直すロスがありながら、きわどく差を詰めてきたからね。レース後は特にダメージもなく、順調に調整。中2週での競馬になるけれど、疲れは感じませんよ。ジョッキーも今回が3回目だし、手の内に入れてくれているので、ここで巻き返したいですね」(佐々木調教師)

・コメットシーカー
「前走(新馬戦1着)はセンスの良さを見せる内容で快勝。レース後はここを目標に順調に調整しています。一度使って馬は良くなっているし、1週前追い切りもエイシンフラッシュと併せてシャープな動きを見せてくれました。キャリアが浅いので胸を借りる立場だけれど、重賞でも楽しみですね」(田代調教助手)

◆土曜中山11R・日経賞(GII)
・オーシャンブルー
「前走(有馬記念2着)は力のあるところを見せてくれましたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、有馬記念と同じ舞台のここを目標に帰厩。順調に乗り込んでいます。1週前は相手に遅れたもののあまり仕上がりに手間取らないタイプなので、このひと追いと直前の追い切りで態勢は整うでしょう。天皇賞につながる競馬を期待したいですね」(池江調教師)

・ダノンバラード
「前走(中山記念6着)は懸念していたモタれはだいぶましでしたが、1800mではいくらか忙しいのか、終いの伸びがもうひとつでした。レース後は短期放牧を挟んでここを目標に帰厩。順調に仕上がっているし、この距離なら前半ゆったり行けるので、持ち味を活かせると思います」(池江調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中京11R・高松宮記念(GI)
・サンカルロ
 最近は1400mの距離しか勝っていないが、高松宮記念は過去3度挑戦して4・2・2着という好成績。折り合いに難点があり、流れが速くなることが好走条件だけに、快速馬が揃うGIレースは、同馬に向いているようだ。1週前追いは多少先行したとはいえ、弟のヘルデンテノールを寄せ付けない動きで、余裕の11秒台をマーク。年齢的な衰えは全く見られないだけに、待望のGI勝ちも夢ではない。

◆日曜中山11R・マーチS(GIII)
・ドラゴンフォルテ
 前走の勝利(1600万条件戦)で、中山のダート1800は1・4・2・2・2・1・3・1・1と9戦4勝2着3回3着1回の絶大なる相性。まさに中山戦になるとパドックでの気配が他場に比べ一変する程で、今の勢いを加味すると、OP初挑戦でいきなりの差し切りは十分にありそうだ。前走後のレース間隔は中2週。そのため1週前追いの14日はウッドで4F60秒2〜3F44秒8と、ごく軽めだったが、年末からのハードスケジュールもあり、この内容で十分。あとは直前追いでラスト1Fをビシッと追って気合が上向いてくれば万全。格上がり初戦となればハンデはそう重くはならないはず。ベスト条件のここは一気の差し切りに期待。

・サイレントメロディ
13着と大敗してしまった前走だが、4か月ぶりの競馬にしては強く追われた稽古が少なく、稽古時計も詰まらずと、体調面が敗因。また少し間隔はあいたが、この中間は意欲的な内容を消化、キッチリと変わり身を見せている。2週前はダートコースでマンボネフューと併せて65秒台をマーク、先週はウッドチップで67秒4〜38秒3。格下馬相手とはいえ、2秒1の追走から併入に持ち込みゴールイン。軽く気合をつけると好反応を見せ、走る気・動きともに良い頃の雰囲気が戻っている。昨年の勝ち馬、惨敗後の一戦だからこそ配当的な妙味がある。

◆土曜中山11R・日経賞(GII)
・フェノーメノ
 ジャパンCは激走した天皇賞の反動が出て直前の調教の動きが硬く万全とはいえなかった。今回は4か月ぶりの出走になるが、1か月間入念に乗り込まれ、再三6Fからの長めの調教も消化。そして1週前の追い切りでは終い軽く仕掛けて6F81秒6〜上がり39秒2を計示。休養で前肢の硬さは完全に解消して大きなフォームを取り戻した。気性的にも緒戦から力を出し切れるタイプ。負けられない。

・トランスワープ
 AJC杯の後、ひと息入れてリフレッシュ。3月に入ってから調教を再開して、順調に乗り込まれている。1週前はウッドチップで82秒2〜65秒9〜38秒0。2馬身先行させた併せ馬を外から楽々と抜き去り、2馬身差つけてゴールイン。最後まで手綱を動かす事はなく、余力満点にこの時計をマーク。500キロを楽に超える大型馬だが、重苦しさは一切なく、鋭い走りを見せてきた。折り合いを欠いて持っていかれてしまった天皇賞(秋)を除けば、重賞は3戦して1・1・2着。2着に負けた前走も、直線追い出しにかかった所を勝ち馬に前をカットされる大不利があってのもの。状態に不安はなく、今回も勝ち負けの競馬になる。

・タッチミーノット
 中山記念後中3週レース間隔があくために13日の1週前調教は南Dコースに入り、6Fから意欲的にビシッと追い切った。前半を15秒台のベースから、4F過ぎから一気に加速直線1Fは例によってグイグイ伸びて6F79秒8〜3F36秒4〜1F11秒8。強風が吹く中、特に砂ボコリが立つコースでのタイムはまさにOP級にしか出せない。そして状態が良くなければ出ないタイムでもある。中山記念こそ4着だったが、あと1Fあれば一気に差し切れた程の末脚は、まさに今のデキの良さと勢いを表すもの。今回は距離2500mだが、東京2400mで勝った戦績もあり、小回り中山戦なら何んら距離に対する不安なし。金杯で見せた早めに動けるポジションを確保できればここもチャンス。

◆土曜中山8R・ペガサスJS(OP)
・オヤシオ
マジェスティバイオを筆頭に、中山グランドジャンプを狙う馬にとっては、ここは稽古代わり。まだまだ力は及ばなくても、このレースに向けての「意欲」という点では、この馬の方が数段上だ。1週前の稽古でも五十嵐騎手が手綱をとったように、「一流騎手」が志願して乗りたいというのだから、これは鞍上の評価が高い証拠。障害馬として大成する可能性は十分にあるといえそうだ。軽快な先行力の持ち主で、スタミナ豊富だけにバンケットのある中山も大きなプラス。穴と狙う価値はある。

◆土曜中山9R・ミモザ賞(500万下)
・インナーアージ
 馬体減りなく先々週はコースで追い切れたし、1週前追いは坂路で三浦騎手が乗って素軽さ満点の動き。落ち着きがあるのが何よりで、輸送でテンションが上がらなければ、2000mの距離にも対応できそうだ。細身でも、バネの効いた動きがデビュー前から目立っていた馬。2戦目の前走で折り合いがついたように、学習能力もかなりのもの。上のクラスでも通用するハズで、牝馬限定戦なら好勝負。

・ロジプリンセス
 前走の新馬戦。目立った時計は出ていなかったが、好位でスムーズに折り合い直線持ったままで追い上げ残り300メートルで先頭。最後は流して圧勝。8分程度のデキだけに高い能力を感じさせた。1週前の追い切りは3頭併せの中で5F68秒3〜上がり39秒1。時計は平凡でも全身バネを感じさせるフォームで仕上がりの良さをアピール。昇級戦でも素質は間違いなくオープン級。牝馬同志なら圧勝まで…。

◆土曜中山10R・利根川特別(1000万下)
・ケイジーウィンザー
 久々の実戦とはいえ、決して重め感なく仕上がっていた前走だが、上手くスタートは切れたものの、終始同型馬に絡まれる苦しい競馬。終わってみれば大差のしんがり負けだったが、早めに交わされてしまっては万事休す。逃げ馬が惨敗する時は、こんなものということか。その後は再度放枚に出して立て直しを図り、フレッシュな状態で帰厩。1週前には3頭併せで追い切り、鋭く伸びて大きく先着(84秒6〜68秒5〜52秒8〜39秒8=一杯)。この馬本来の追力を取り戻していた。人気が下がる今回はマークもかなり緩むはずで、ポンと気分良く逃げられるようなら残り目も十分。大きく狙って面白い。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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