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天皇賞(春)、青葉賞など

  • 2013年04月22日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・天皇賞(春)(GI)
・アドマイヤラクティ
「前走(ダイヤモンドS1着)は、スムーズに競馬ができて最後までいい脚を使ってくれました。どうしても勝負どころでモタつくところがあったのですが、そのあたりも徐々に解消されていましたし、ようやくいい結果を出すことができましたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。折り合いに不安がないから長距離は問題ありませんし、ここでどんな競馬ができるか楽しみです」(梅田智調教師)

・ゴールドシップ
「前走(阪神大賞典1着)は、改めてこの馬の力を示してくれたレース内容でした。競馬のあとも特にダメージはなく順調に調整できています。1週前追い切りもいい動きでしたし、追い切り後も落ち着きがあっていい状態ですよ。心肺機能が高く、距離は長ければ長いほどいいというタイプ。相手も強いですが、もちろんいい競馬を期待しています」(須貝調教師)

・デスペラード
「前走(阪神大賞典2着)は、いつもどおり終いを活かす競馬。最後はよく伸びてくれましたが、勝った馬が強かったということでしょう。レース後も特にダメージなく来ていますし、追い切りの動きも良好。しっかりやれているので当週はサラッとやれば十分ですね。芝に転向してから安定していい競馬ができていますし、レースぶりからしても京都の外回りコースは合っていると思います」(安達調教師)

・ムスカテール
「前走(日経賞3着)は最後内にちょっとモタれていたようです。元々勝負どころで急かすと良くないタイプですが、中山コースだとどうしても一気にペースアップするし、厳しい競馬だったと思います。折り合いに心配がないので距離延長は問題ないし、京都の外回りコースに替わるのもプラス。1週前追い切りの動きも良かったし、いい競馬を期待したいですね」(友道調教師)

・ユニバーサルバンク
「前走(大阪−ハンブルクC11着)は久々で馬体に余裕があった。最内枠からの競馬でちょっとスムーズさを欠いた場面もあったし、厳しいレースになってしまいました。もうひと絞りしたいところだけれど、順調に調整できているし、使った上積みは見込めるでしょう。距離延長は問題ないし、スムーズに運んで持ち味を活かしてもらいたい」(松田博調教師)

・レッドデイヴィス
「前走(大阪−ハンブルクC1着)は、うまく脚を溜めて最後キッチリと差してくれましたね。出遅れが響いてスムーズな競馬ができていないことがあったので、距離を長くしましたが、スタミナがあることも分かったのは収穫。レース後も順調に調整できています。相手が強化されるし、3200mがどうかという不安もありますが、ここでどんな競馬ができるか楽しみにしています」(音無調教師)

◆土曜東京11R・青葉賞(GII)
・アドマイヤスピカ
「前走(アザレア賞1着)は上がりの速い競馬だったが、それを直線しっかりと伸びて差し切り。いい瞬発力を見せてくれました。レース後も特に問題なく順調に来ているし、ここにきてだいぶ口向きの悪さが解消。調教でもまっすぐに走れているのがいいですね。東京コースもいいと思うし、なんとかここでダービーの権利を」(松田博調教師)

・サトノノブレス
「前走(若葉S3着)はあと一歩の競馬。なんとかダービーの権利をと思い、レース後は放牧を挟んでここを目標に調整してきました。順調に乗り込めていますし、1週前追い切りの動きも良かったですよ。折り合いに心配がないので2400mは問題ありませんし、素質の高い馬ですから、ここで優先権を確保したいですね」(兼武調教助手)

・ラストインパクト
「前走(大寒桜賞1着)は無理に抑えずジワッと行かせて、最後までいい脚を使ってくれました。レース後はここを目標に調整していますが、順調ですね。攻め動くタイプだが、相変わらずいい走りをしているし、長くいい脚を使うこの馬の持ち味を活かして権利を取ってもらいたいですね」(松田博調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・天皇賞(春)(GI)
・フェノーメノ
 18日の1週前追いは南ウッドに入って同格のラッキーバニラとの併せ馬。前走の1週前追いと同様に、6Fから一気にペースを上げ、3馬身程、追走する形をとり、直線では外へ持ち出し、残り1Fからゴーサイン。この合図に一気に反応し、最後は逆に1秒程の先着。6F81秒9-3F39秒0-1F12秒9の時計も前回の1週前追いと同じようで、内容に関しても文句なし。青鹿毛の毛づやがピカピカに輝き、今が充実期の感を持たせるぐらいに仕上がっている。精神面でも落ち着きを増しており、これなら長距離輸送にへこたれることもなさそうだ。右回りを克服し、残る課題は距離だが、これとて今のデキの良さ。充実ぶりを持ってすれば何ら不安なし。超A級馬への道へ一路邁進。

・マイネルキッツ
 昨年こそ春・天皇賞への参戦がなかったが、2009年の制覇を含め、過去3回挑んだこの戦いは1,2,6着という実績。よほど今の季節が合っているのか、それとも距離、京都コースなのか、それまでの不振を一掃し、この一戦で大化けするタイプ。今期は順調さで近年にないような仕上がりぶりで、休み明けの前走日経賞を叩いて具合はグーンと上向いている。昨日の一週前追いでも1600万サトノデートナを1秒追走から、直線追い勝って逆に2馬身先着。6F82秒7-3F38秒6-1F13秒の時計も外めを回ったにしては上々のもの。馬体分は510キロ前後で安定しており、直前にもう1本、そして輸送を考慮すれば今ぐらいの体で十分。上がり時計がかかる馬場状態、早め先頭の積極策が生きる展開になれば再度の好走は十分に期待できる。

・ジャガーメイル
 2強ムードの天皇賞だが、穴候補に挙げたいのがこの馬。天皇賞制覇の2010年から3年経ったが、まだまだ衰えは見せず、絶好調をアピールしている。1週前はポリトラックを単走で追われ、76秒7-61秒4-35秒8の好時計をマーク。競馬でも騎乗予定の戸崎騎手を背に、追っての反応を確かめつつ、余力を残してゴールイン。9歳馬とは思えないほどの気迫を見せ、迫力満点の走りを披露。これだけ意欲的な内容は久しぶりで、太鼓判を押せる状態が整っている。豊富なスタミナを持ち、この距離なら早め早めに動く競馬もできる馬。状態・条件ともにそろい、狙い撃ちしたい。

◆土曜東京11R・青葉賞(GII)
・レッドレイヴン
 昨年以来の競馬になるが、早々と目標をこのレースに定めて、3月末から豊富な乗り込み量を消化。1週前は82秒4-66秒9-39秒3、1秒4先行させたフラムドグロワールを上がりの手前で捕まえ、直線は軽く気合をつけてゴールイン。体をスッキリと見せ、息づかいにも乱れはなく、最後まで力強い走りを見せてきた。東京スポーツ杯では、レコード勝ちのコディーノに完敗した形だが、中一週での重賞初挑戦。ハイペースを33秒6の脚で追い上げて、2着確保と中身は相当に濃い一戦だった。素質は間違いなく1級品、仕上がり不安もなく、勝ち負けの競馬になる。

◆日曜東京9R・晩春S(1600万下)
・シルクウェッジ
 前走の船橋S。3ヶ月の休養で馬体は回復して+10キロ。実績のない中山コースのうえ直前の調教も5F73秒1-上がり42秒8と軽く息もちが心配されたが、ハイペースを2番手で楽々追走し、最後で勝ち馬に強襲されてしまったが優秀な内容で2着。次走、東京コースに替れば…を感じさせた。1週前の追い切りはレース後中2週で終いを重視して4F54秒6-上がり38秒8。タイムは平凡でも前肢のゴツゴツ感は完全に解消され脚さばき一変。久々に本物のデキで東京コース。好勝負必至。

・アミカブルナンバー
 1週前追いは仕上がり早の牝馬で終い重点の調教になったが、35.9-11.4秒という凄い時計を馬なりでマーク。内めを回ったとはいえ、スピード感満点の動きが、ひときわ目をひいた。前走時の状態をキープしていると思える。その前走はマイペースの逃げに持ち込んだメモリアルイヤーに、まんまと残られてしまったが、2着争いでイチオクノホシに競り勝った内容は、高く評価できる。

・サニーヘイロー
 前走の中山戦は久しぶりに1200メートルを使ったが、忙しい流れにとまどって後方のまま9着止まり。勝ち馬とはコンマ4秒差と、致命的な敗退ではなかったが、やはりこの距離では追走で一杯になってしまう。やはりこの馬は、実績どおり左回りの1400メートルがベスト。この距離で脚がたまれば、大きく変わって当然だろう。しかも今回は、待ちに待ったハンデ戦(推定53キロ)。たとえ前半の流れが落ち着いたとしても、後半の切れ味勝負になれば、次元の違う末脚で伸びてくる。上手く馬群をさばけされすれば、まとめて差し切っても驚かない。

◆日曜京都10R・端午S(OP)
・クロムレック
 ダートで2連勝した後の前走は昇級戦で芝のレース。スピードは芝でも通用と思われたが、前半折り合いを欠いて直線は失速。やはり現時点ではダートがベストを感じさせた。1週前の追い切りは、京都への輸送を考慮して5F71秒4-上がり41秒5とセーブした内容だったが、筋肉質の馬体はパワーを十分に感じさせた。ダートなら間違いなくオープンでも通用の能力。狙い目。

◆日曜福島11R・福島民友C(OP)
・ビウイッチアス
 昨秋はパッとしなかったが、リフレッシュを計っての休養。3月中旬から乗り始め、ここにきて速い時計を3本。稽古駆けとはいえキビキビした動きで復調気配を見せている。昨夏のバーデンバーデンCでテイエムオオタカ、ケイアイアストン以下に快勝したように、先行抜け出しの脚質が、このコースにピッタリ。気性的に、使い込むよりは休み明けがいいタイプ。大駆けすれば今回と思える。

◆土曜東京10R・春光S(1600万下)
・スズカヴィグラス
 「不器用でエンジンのかかりが遅い」とされている馬。それゆえ、前走の東京戦以降は、他場所には目もくれずに、再びこの東京開催に照準を合わせて、一旦放牧に出されて、慎重に仕上げられてきた。2週前には同格のイッシンドウタイと併せて互角の動きを披露。そして1週前には、1000万のハヤブサエミネンスを相手に68秒4-52秒5-39秒6を馬なりでマーク。動きに重さはまったくなかった。準オープンに昇級して、いきなり2着と好走したように、すでにこのクラスでもメドが立っている実力馬。もちろん好勝負になるはずだ。

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