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ヴィクトリアマイル、京王杯スプリングCなど

  • 2013年05月06日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・ヴィクトリアマイル(GI)
・アロマティコ
「前走(福島牝馬S4着)は直線内から外に張られてまともに追えなかったけれど、デビュー以来初めてまともにゲートを出てくれたし、着差も0秒1。力負けではないと思っています。レース後いったん少し緩めたけれど、順調に調整できているし、疲れもなくいい雰囲気。直線の長い東京コースはぴったりだし、末脚が活きる流れになれば楽しみですね」(佐々木調教師)

・ヴィルシーナ
「前走(産経大阪杯6着)は勝ったゴールドシップが強かったですし、こちらも休み明けということがありましたからね。一度使って良くなっていますし、次はもっと動けるでしょう。状態も順当に上向いていますし、以前より体もひと回り大きくなった印象。なんとかGIのタイトルをと思っています」(友道調教師)

・オールザットジャズ
「前走(福島牝馬S1着)は最後馬場が悪いところをグイッと伸びてくれましたね。レース後も順調で、変わらずいい状態をキープしています。去年は気持ちが乗らなかったのか、難しさを見せて敗れてしまいましたが、今はだいぶ落ち着きが出ていますからね。この馬の持ち味を活かせれば楽しみです」(岸本調教助手)

・ジョワドヴィーヴル
「前走(中日新聞杯6着)は長期休養明け2戦目で馬も良くなっていた。負けてしまったとはいえ、2回無事にレースを使えたし、これならという手応えもつかめたからね。レース後は放牧を挟んでここを目標にしっかり乗り込んできた。マイルはいくらか短い気もするけれど、牝馬同士だし、ここは勝負という気持ちです」(松田博調教師)

・ドナウブルー
「前走(ダービー卿CT10着)は好位の外目をもまれずにスムーズな競馬ができたけれど、直線の伸びがもうひとつでした。レース後はいつもどおり短期放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩し、順調に調整できています。前走は流れもあったけれど、ちょっと負けすぎた印象なのが気になりますが、変わり身を見せてもらいたいですね」(石坂調教師)

◆土曜東京11R・京王杯スプリングC(GII)
・サダムパテック
「前走(香港マイル6着)後は着地検疫を経てNFしがらきで調整。このレースを目標に乗り込んできて、帰厩後も順調です。仕上がりもいいし、元々気性的に休み明けも苦にしないタイプ。昨年勝っているレースで条件もいいですし、安田記念に向けていい競馬をしてもらいたいですね」(西園調教師)

・ダイワマッジョーレ
「前走(ダービー卿CT2着)はスタートでうまくダッシュがつかなかったけれど、最後はいい脚で勝ちパターンだと思っただけに残念。レース後は順調に調整できているし、1週前の動きもさすがで、これだけやれたことが収穫です。当週は上がり重点にやれば十分でしょう。ここでいい競馬をして安田記念へ向かいたいですね」(矢作調教師)

・トウケイヘイロー
「前走(ダービー卿CT1着)はよく勝ち切ってくれました。2歳時からいい素質を持っていた馬ですが、ここにきて思った以上に力をつけていますね。この中間も順調で、1週前追い切りの動きも上々。相手は揃いますが、東京コースは勝っていますし、1400mの距離になるのもプラスでしょう」(清水久調教師)

・トライアンフマーチ
「前走(東京新聞杯3着)後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させ、順調に調整できています。あまり数を使っていないだけに、元気いっぱいで年齢を感じさせません。1週前追い切りもいい負荷をかけられましたし、東京は相性のいいコースですからね。久々でも期待しています」(岸本調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・ヴィクトリアマイル(GI)
・ハナズゴール
 久々に美浦の坂路に戻ってきたが、1週前追いでいきなり49秒9-11秒8という好時計をマーク。栗東の坂路で鍛えてきただけあって、細身の牝馬とは思えない力強い動きを見せた。今の充実した状態なら輸送減りもなさそうで、好状態で出走できそうだ。“朝からの雨でこの馬向きではなかった”と関係者が言う馬場で0,3秒差の前走は好内容。直線の長い東京で良馬場なら、決め手の違いを見せる。

・レインボーダリア
 前走マイラーズCは4ヶ月半ぶりの実戦。そのうえ牡馬相手、外枠16番。前半からリズムに乗れなかったことを考えると7着は上々の結果。その後中2週のローテーションとなるため、1日の1週前追い切りは単走で71秒6〜3F42秒3〜1F13秒7と押さえた時計となってしまったが、動き自体は終始素軽いもので、休み明けをひと叩きされた効果は十分に出ていた。当然息もち、気合い面も上向いていること確かで、多少急仕上げ気味だった前走とは一変の状態になるはず。久々に1600の距離を経験できた前走が必ず次に繋がるはずで、忙しい流れも何ら心配なし。勝ちパターンの好位追走。一瞬の切れ味が生きる展開になれば2度目のGI制覇は近い。

・マイネイサベル
 休み明けの中山牝馬Sを快勝。続く福島牝馬Sも勝ったオールザットジャズに首差まで迫る2着と、今度は安定感十分のレースが続き、状態面も目下絶好調。前走後中2週の厳しいローテーションながら、1日には南ウッドに入り併せ馬で1週前追いきりを消化。3歳500万の条件馬が相手だったこともあり、やや押さえた内容だったが、それでも5Fで2馬身追走から、直線軽く仕掛けて逆に4馬身先着。5F70秒3〜3F40秒2〜1F12秒7の時計もハード日程を考えればこれで十分。不得手の右回りを克服しているように、心身とも今が絶好調期。実績十分・得意の東京コースなら初のGI制覇に現実味。

◆土曜東京11R・京王杯スプリングC(GII)
・テイエムオオタカ
 ナムラグーテンを3馬身ほど追走する形。相手が目一杯追うのに対し、こちらは戸崎騎手が持ったままの手応えで3馬身先着。終い1Fが11,7秒。キビキビとした伸び脚を見せた。千二の距離を中心に使っている馬だが、スワンSでクランプリボスの2着したように、千四も十分守備範囲。先行策からの粘り腰が身上の馬だけに、追える騎手との新コンビも魅力。今回は絶好の狙い目だ。

・セイウンジャガーズ
 東京1400では(3314)。着外の4戦もコンマ3〜6秒差と大敗はなく、間違いなくベストと言える条件。1週前はポリトラックで72秒6-41秒3と軽く流して来たが、気合満点にパワフルな動きを披露。黒光りさせた体は張ち切れんばかりにフックラ見せ、6歳にして本格化気配をアピールしている。1200で先行勢が上位を占めた前走、馬込みをさばくのに手間取りながらもゴール前猛追して4着。3歳時以来、久々のオープン挑戦だったが、このクラスでも十分に戦えることを証明していた。今回は重賞挑戦とさらに相手は強くなるが、絶好調でベスト条件への出走。穴の魅力満載で狙い撃ちしたい。

・インプレスウィナー
 前3走の阪神1400、東京1600、阪神1400で惨敗も、4走前の東京1400のオーロCでは、道中折り合をつけ直線狭いところを割って一気に抜け出し快勝。東京1400は過去4勝しているようにベストの舞台。1週前の追い切りも、めずらしく6Fから長めを追い切られ、84秒2〜上がり39秒3を大外回って引っ張り切れないほどの手ごたえでマーク。2ヶ月半と間隔は開いているが、オーロCも2ヶ月半のリフレッシュ明け。再度一発の可能性大。

◆日曜東京10R・立夏S(1600万下)
・エチゴイチエ
 厳しい気性のせいで、なかなか能力を出しきれなかったが、ダート路線への方向転換が大成功。芝戦よりも折り合いがつきやすくなり、末脚に確実性が出てきた。先週はポリトラックの大外を回って53秒1-37秒5、最近は稽古でも落ち着きがあり、最後まで鋭い伸び脚を披露。馬体を大きく見せ、絶好調をアピールしてきた。じっくり貯めればそれだけ末脚に変えられる馬。東京コースは大歓迎、今回も勝ち負けの競馬になる。

◆日曜東京12R・BSイレブン賞(1000万下)
・インパルション
 素晴らしい動きを見せたのが1週前の3頭併せ。およそ2秒追いかける形から、並びかけたところがゴール。結果として半馬身ほど遅れてしまったが、ラストの反応(鋭さ)にはすさまじいものがあった。前走の中山戦は、出負けしたことも敗因のひとつだが、いくらか気配が落ちていたことも事実。今回はたっぷりと時間をかけて立て直して、本来の動きが完全に戻っている。東京の2100メートルは、もちろんベストに近い条件。得意の待機作から、直線で決め手を爆発させる。

◆日曜京都10R・葵S(OP)
・シーブリーズライフ
 前走の桜花賞は栗東に滞在して万全の態勢で臨んだが、1600の距離は明らかに長く、一度も脚を使う場面がなく惨敗。相手も強かったこともあり参考外とみた。1週前の追い切りは古馬500万のセイントチャンスを6Fから意欲的に2馬身ほど追走し83秒2〜上がり39秒9を余力残しでマーク。牝馬がこれだけしっかり長めを追えるのは馬体充実の証。今度はスタミナ強化してベストの1200。持ち味であるスパッと切れる脚を見せてくれる。

◆新潟11R・赤倉特別(1000万下)
・ニシキホマレ
 得意の新潟の長距離戦に照準を合わせた乗り込み。厳寒期はたっぷり休ませたことで、実にフレッシュな状態に仕上がっている。1週前の追い切りは、オーバーワークを嫌って単走で時計を出したが、持ったままで馬場の大外をグイグイ伸びて68秒8〜52秒9〜39秒3をマーク。人馬の折り合いもピタリとついていた。もちろん今回も積極策。五百万を勝った時のような、大逃げを打てる形に持ち込めばチャンスは十分にあるはず。開幕2週目の馬場と、持ち前のしぶとさを武器に、最後まで粘りに粘る。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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