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オークス、平安Sなど

  • 2013年05月13日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・オークス(GI)
・クロフネサプライズ
「前走(桜花賞4着)は道中力んで走っていたのが響きました。前に馬がいると追いかけようとしてしまうので、ジワッとでも前に行ければまた違ったのかもしれません。レース後はしっかりと疲れを取ってから乗り出して、順調に調整を進めることができています。距離の心配はないわけではありませんが、3歳牝馬どうしのレースですし、この馬のリズムで運べれば楽しみです」(田所調教師)

・デニムアンドルビー
「前走(フローラS1着)はオークスが楽しみになる勝ちっぷり。ジョッキーが自信を持って乗ってくれましたね。以前に比べて馬がしっかりしてきましたし、ずいぶんと良化していますからね。レース後の回復も早く、順調に調整できています。2400mは初めてですが、この馬にとってはプラスになると思いますし、相手は揃っても楽しみです」(松田調教助手)

・フロアクラフト
「前走(スイートピーS2着)は少し抜け出すのは早かったけれど、それも展開のアヤ。京都の自己条件とどちらを使うか迷って東京に行ったのですが、きっちりと権利は取ってくれたのでほっとしました。レース後はきっちりと疲れを取ってから乗り出していますが、カイバ喰いも安定していていい状態。間隔も詰まっているので当週にサッとやれば十分でしょう。馬場の悪化はマイナスなので良馬場でやりたいですね」(西園調教師)

・リラコサージュ
「前走(スイートピーS1着)は折り合いがついてスムーズに流れに乗れましたね。センスの良さが活きたレースだったと思います。レース後はダメージも少なかったのですぐに乗り出せましたし、ここまでは順調そのものですね。長距離輸送も経験済みで結果も出せていますし、精神面の強さを活かしてどれだけやれるか楽しみです」(田代調教助手)

・レッドオーヴァル
「桜花賞(2着)は惜しいレースでしたが、力は出し切れましたし、勝った馬が強かったと思います。レース後は1週間の短期放牧に出して帰厩。順調に乗り込んでいます。ここまで予定通りの調教を積めていますし、体調も上向き。2400mに関しては出走するすべての馬にとって未知の条件ですし、桜花賞のように自分のリズムで運べればいいレースができると思っています」(安田調教師)

・ローブティサージュ
「桜花賞(5着)はあとワンパンチが足りなったけれど、内々をうまく立ち回っていい競馬だったし、次につながる内容だったと思います。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせてから帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りの動きも良かったし、距離延長もプラスになると思います。この状態でレースに臨めれば楽しみですね」(須貝調教師)

◆土曜京都11R・平安S(GIII)
・ソリタリーキング
「前走(アンタレスS4着)は終いいい脚を使って差を詰めてきたし、競馬の内容は良かったと思います。レース後も順調に調整しており、状態はいい意味で変わりなく安定。1週前追い切りの動きも悪くなかったし、スムーズなレースができれば今回もいい競馬をしてくれると思っています」(石坂調教師)

・ニホンピロアワーズ
「前走(アンタレスS2着)は久々で斤量も背負っていましたからね。前々で競馬を運んだ分、勝ち馬に目標にされてしまいましたし、負けても力のあるところは見せたと思います。今回も前走同様59キロを背負いますが、久々を使った上積みがあるでしょうし、その分反応も違ってくるはず。いい競馬をしてもらいたいですね」(大橋調教師)

・ハタノヴァンクール
「前走(ダイオライト記念2着)後はここを目標にしてきましたが、以前に比べて馬体も増え、パワーアップしているのを感じますね。その分、追い切りでも動くようになってきていますし、今の状態なら中央の時計勝負にも対応できそう。相手も揃うが期待していますよ」(昆調教師)

・ハートビートソング
「2走前の東海S(7着)はコーナーがきついコースが合わなかったし、コースが替わった前走(アンタレスS3着)で力のあるところは見せたと思います。レース後も脚元はスッキリしており、順調に調整できていますし、今回の条件もいいですからね。重賞でも十分やれる能力があるので楽しみです」(平田調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・オークス(GI)
・アユサン
 桜花賞制覇後は4月下旬から調教時計を出し始め、中間計3本の追い切りを消化。9日の1週前追いは6Fから意欲的に飛ばし、道中外々を回りながら、ラスト1Fをビシっと追ってきた。6F83秒1〜3F38秒5〜1F12秒4の時計は、前回の桜花賞1週前追いより劣るが、美浦の時計がかかるウッドコースを考えると、むしろ速い部類に入るくらいで、ラスト1Fの伸び脚は十分だった。これで直前は5F68秒前後を馬なりでマークしてくればキッチリ仕上がるはず。未知との闘い2400m戦は各馬とも条件が同じで、スピードと勝負強さが持ち味だけに十分に克服可能。馬体減もなく桜花賞の疲れは皆無。流れに乗った競馬さえできれば連勝の可能性は高い。

・エバーブロッサム
 2歳時のデビュー戦は、稽古のズブさがそのまま競馬に出てしまったが、休養を挟んで年明けの競馬は一変。じっくり脚を貯めることで、爆発的な末脚を使えるようになっていた。桜花賞を見送ったことでローテーションに余裕ができ、この中間も意欲的な調整を消化している。1週前はウッドチップで67秒0〜38秒6、プリームスを1秒9追走から1馬身遅れでゴールイン。まだ稽古ではそれほど動かないが、戸崎騎手を乗せてハードに追えたのは好材料。馬体減りはなく、毛づやはピカピカ。1戦ごとの成長を感じさせ、絶好調をアピールしている。ムキになるタイプではなく、距離延長も心配なし。条件・状態ともに不安材料はない。

・サクラプレジール
 前走のフラワーCは、新馬戦を勝ち上がった後いきなりの重賞。まだフットワークが硬く調教での走りは本物とはいえないように感じられたが、それでも馬場のいいところを選んで外々を回り直線しっかり伸びて差しきった。間違いなく能力は一級品の内容。その後は無理をさせず、オークス一本に照準を絞りジックリ仕上げてきた。そして1週前の追い切りはゴール前、抜群の手ごたえで弾け5F67秒4〜上がり38秒1。距離は一気に延びるが、胴長の体型は長距離でこそを感じる。

◆土曜京都11R・平安S(GIII)
・アメリカンウィナー
 前走の総武S。好位追走から4角を回ったところでズルい面を出して反応が悪かったが、最後ゴール前で鋭く伸びて着差以上の完勝。精神面で成長の余地を残しての勝利。1週前の追い切りは、いつも通りポリトラックで追われ、格下アサクサウタヒメを5Fから4馬身追走。さすがにゴール前で手ごたえ劣ったが、稽古駆けしないタイプでまったく不安なく、むしろビシっと追ったことに価値。秘める能力は高く相手強化でもヒケは取らない。

◆日曜東京10R・フリーウェイS(1600万下)
・プリンセスメモリー
 2週前に49秒台の好時計を馬なりでマーク。1週前は終い重点とはいえ、余裕の36秒台。動きの良さが目立っているし、細身の牝馬で根が仕上り早タイプ。出走態勢は万全と思える。東京の1400mは昨秋の奥多摩S以来だが、その奥多摩Sがサクラゴスペル(高松宮記念4着馬)の2着。コース適正は文句なしだし、能力もオープンでは十分通用する馬。このクラス間違いなく好勝負できる。

◆日曜東京12R・丹沢S(1600万下)
・イッシンドウタイ
 キッチリと立て直しに成功した前走は、ハナ差の2着。3着以下には5馬身つけたのだから、準オープンでも能力上位であることは間違いない。自在に折り合える気性で、東京の長丁場がもっとも得意。自分のペースでレースを進めさえすれば、驚異的な粘り腰を発揮する。1週前には同格のスズカヴィグラスと併せて、100秒1〜84秒1〜68秒3〜53秒8〜39秒7を力強くマーク(強めに)。すべての好走条件が揃った今回は、再度勝ち負け必至だろう。

◆土曜東京11R・メイS(OP)
・トップカミング
 まともに追えない難しい気性の馬。それだけに仕上げに手間取るが、1週前の3頭併せでは、珍しく最後までしっかり走って68秒5〜52秒2〜38秒5を馬なりでマーク。相手が格下なだけに、脚いろ断然は当然としても、それにしても本気を出すと底知れぬ迫力を感じる。広々とした東京コースの中距離が活躍の舞台で、しかもオープン特別のハンデ戦なら通用して不思議はないはず。休み明け3戦目で体調も今回が一番。一発大駆けに期待したい。

・ムーンリットレイク
 前走白富士Sは6か月ぶりの実戦ながら、好位追走で巧く立ち回って3着確保。しかしその後またまたひと息入ってしまい、今回が4か月ぶりの一戦。4月下旬美浦に戻ってから急ピッチの調整ながら、5月1日、5日、8日と追い日ごと入念な乗り込み。8日の1週前追いは500万アサクサニッポンを5Fで1.4秒追走から、残り1Fビシっと追って互角併入。5F66秒2〜3F36秒5〜1F12秒6の時計も優秀で、久々を感じさせない内容を消化している。明けて5歳となるが、デビューが遅れ、そのうえ3度の休養があって今回で8戦目のキャリア。それだけまだ底を見せておらず、その実力はかなり未知数だが、距離1800m・東京コースの相性も抜群で、鉄砲駆け実績も1、1、3着だけにいきなりの好勝負は必至。

◆土曜東京9R・カーネーションC(500万下)
・ジェラテリアバール
 デビュー戦、経験馬相手に直線一気のごぼう抜き。非凡な素質を見せつけたが、無理をさせず、ゆったりしたローテーションを選択。1週前はウッドチップで69秒4〜39秒8、押さえ切れないほどの手ごたえで、両隣の併走馬を圧倒。まだモタつきが残っていたデビュー前とは、気合・動きともに一変、全ての面で大きな上積みを見せている。末脚を活かせる東京コースは大歓迎、もっと上のクラスが狙える素質馬、勝ちっぷりに注目したい。

◆土曜新潟12R・五泉特別(500万下)
・ダイワミストレス
 1週前追い切りは間隔詰まって多少控えぎみだったが、鞍上の増沢騎手が押さえ切れない勢いで素軽さ満点の動き。好状態を保っている。前走も1番人気に支持されたほどで、動き、馬っぷりの良さは、このクラスの馬とは思えないもの。スタートの出遅れも致命傷だったが、忙しい福島の1200mは、今イチ不向きな印象。1Fの距離延長は有利な材料と思えるし、ラフレーズカフェ、トーセンベニザクラと好勝負した実績は、ここでは断然。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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