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トーセンソレイユ、デニムアンドルビーなどオークス分析

  • 2013年05月14日(火) 18時00分
 G1レースは早い段階から、出走予定馬の構図が見え、特別登録も1週間早いので、個人的には、レース週の火曜日時点では本命が決まっていることも多いレース。しかし、今週のオークスに限っては、今朝の栗東での調教を見終えた段階でも、どの馬を本命にすべきか、さっぱり見当がついていません。


調教が非常に手緩い感じがするトーセンソレイユ

調教が非常に手緩い感じがするトーセンソレイユ

遅れも手応えは悪くないデニムアンドルビー

遅れも手応えは悪くないデニムアンドルビー


 だからといって、どの馬も良く見えない、なんてことはありません。まずはトーセンソレイユ。帰厩してから、すぐに坂路で時計を出し、5月7日に馬を確認した時も「これならアリか」と思える雰囲気でした。しかし、1週前追い切りは思っていたほどの動きではありませんでしたし、それ以降の調教も非常に手緩い感じ。

 今朝の様子を見ていると、やっぱり桜花賞前よりは随分と良く見えるんですが、見た目だけではなく、それに伴うような調教でなければ、なかなか本命を打つというわけにもいきません。とにかく、明日の追い切りを見守ってからの判断にしたいと思います。

 デニムアンドルビーは1週前追い切りの動きが上々。併せたオールザットジャズの動きが良かったので、遅れるような形になってしまいましたが、決して手応えで見劣ったわけではありません。今朝の見た目の動きもまずまずで、落ち着いた様子を見ていると、東京遠征もクリアしているだけに、やっぱりこの馬なのかなと思ったりします。

 ただ、この中間は坂路で坂路で60秒を切った調教が1本、そして1週前追い切りのCWコースでの時計。あまり強い調教を課されていないのが、少し気になる材料。前走時の最終追い切りが時計の遅いものだったので、今回の最終追い切りもそうなる可能性が高いと思いますが、動き自体がどんなものか、注目してみたいと思います。


クロフネサプライズは調教から距離適性が疑問

クロフネサプライズは調教から距離適性が疑問


 桜花賞2着のレッドオーヴァル。こちらは1週前の坂路での追い切りが抜群。終い最速ラップを踏めるあたり、脚力がしっかりしています。また、これまでのレースはすべて出走メンバー最速の上がりをマーク。末脚に関しては、出走メンバー随一といったところでしょう。

 問題はテンションが上がりやすい点。東京競馬場への輸送は経験済みとはいえ、新馬時のもの。競走することで、普段からテンションが高くなってきた今はとてもプラス材料ではないでしょう。輸送があるとはいえ、最終追い切りは少し気合をつける程度の強さは必要だと思います。私はそこを判断基準にしようと考えています。

 レース展開の鍵を握るのは、この馬になるでしょうか、クロフネサプライズ。2400mへの適性に関しては、調教内容から見るかぎり疑問。ただ、先行して持ち味を出すことができた時に踏ん張る根性はなかなかのものがあります。

 今朝も気の強い印象を与える、鋭い眼光での登坂。追い切りで速い時計を出すのも、負けん気が強いゆえのことだと思うので、タフな精神力でどこまで距離に対応してくれるかといった感じです。

 ここまで書き進めていても、やっぱりどうするべきなのか…。最終結論はNo.1予想で出すことになりますが、こうなると、調教データに頼って、それに該当する馬に重い印を打つということになりそうです。

◆次走要注意

・5/12 東京8R 4歳上500万下【 ロジメジャー】(2人/4着)

 パドックでの気配は抜群。スタートしてからの走りっぷりもスムーズで、十分に勝てる状態だったように思います。
 ただ、後方から進めて、直線は外へ持ち出したことで、前には届かない状態。メンバー最速上がりを使いながらも、負けているあたりは展開の一言に尽きると思います。今の状態なら、先行して押し切るのがベストでしょう。

[メモ登録用コメント] 500万下はすぐに勝ち上がる

・5/12 東京11R ヴィクトリアM【 アロマティコ】(9人/10着)

 福島牝馬S時以上に体調は良かったと思いますが、あれだけ後ろからのレースになっては10着も当然。それでもメンバー最速の上がりを使えたあたりは収穫でしょう。
 最終追い切り時に舌を越す場面があったように、どうもジョッキーとの相性が合っていないように思うだけに、次走以降でそのあたりが解消できれば。

[メモ登録用コメント] 牝馬限定重賞なら勝ち負けの器

◆今週末馬券圏内

・5/18 京都10R オーストラリアT【 サンレガーロ

 前走は京都芝1800mで3着でしたが、今回は京都芝2000m。この条件は藤岡健一厩舎の鉄板スポット。すでに調教本数の条件はクリアしているので、あとは厩舎の勝負調教である、DP追いでラスト1F11.5秒以下をクリアすれば、超鉄板。

[メモ登録用コメント] 最終追い切りがDPでラスト1F11.5秒以下なら勝ち負け

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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