競輪
安田記念、鳴尾記念など
- 2013年05月27日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・安田記念(GI)
・ヴィルシーナ
「前走(ヴィクトリアマイル1着)はいいスタートから2番手でスムーズに折り合ってくれましたね。エンジンのかかりはいつもどおり遅かったけれど、並んでから持ち味の勝負根性を見せてくれました。レース後は疲れも見せず順調。状態は前走以上と言って良さそうです。東京のマイルは相性がいいし、前走のように最後体を並べる形なら牡馬相手でもいい競馬をしてくれると思います」(友道調教師)
・カレンブラックヒル
「前走(マイラーズC4着)は直線でいったん先頭に立つシーンはあったけれど、58キロを背負ってハイペースの厳しい展開。力のあるところは見せたし、悲観する内容ではなかったと思います。レース後も順調に来ているし、落ち着きもあって精神面の成長がうかがえます。さすがに相手も揃いますが、今回は定量戦だし、この馬のリズムで走れればいい競馬をしてくれると思います」(平田調教師)
・グランプリボス
「前走(マイラーズC1着)は休み明けとはいえ雰囲気が良かったし、力もつけてきていますからね。レース後は一度放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩して順調です。ここまで思惑どおりに来ているし、頭数は坂路で併せて仕上げる予定です。元々使い込んで良くなるタイプだし、前走より間違いなく良くなってくると思いますから楽しみです」(矢作調教師)
・サダムパテック
「前走(京王杯SC7着)はいい仕上がりで臨んだけれど、ちょっと位置取りが後ろになりましたからね。もう少し前で進めていれば結果は違ったと思います。それでも差はわずかだし、悲観はしていませんよ。レース後もすぐに乗り出して順調そのものだし、いい動きを見せています。ここが春の目標レース。いい競馬を期待したいですね」(西園調教師)
・ショウナンマイティ
「前走(産経大阪杯2着)は勝ったオルフェーヴルが強かったけれど、折り合いがついて課題点が修正できたし、収穫の多いレースでした。レース後はここを目標に順調に調整。1週前にビシッとやっているので、当週はサラッとで十分でしょう。マイルのペースに対応できるかがポイントだけれど、それさえクリアできればいい競馬をしてくれると思います」(梅田智調教師)
・ダイワマッジョーレ
「前走(京王杯SC1着)は、勝たなければ賞金的に安田記念出走が厳しかったレース。じりじりと脚を使ってくれました。レース後も回復が早く順調。切れるタイプではないけれど、しぶとく伸びてくるので、今の東京マイルは合っていると思います。58キロは初めてだけれど、みんな同じ条件だし、いい競馬を期待したいですね」(矢作調教師)
・ロードカナロア
「前走(高松宮記念1着)後は放牧に出してリフレッシュ。帰厩後も順調で、変わらずいい動きを見せています。1週前追い切りは気持ちを入れるために併せ馬を消化しましたが、合格点の内容。ただ、1200mと1600mはまったく別のものですから、今回ばかりはやってみないと分からない部分があります。期待は大きいですが、この距離でどれだけやれるかですね」(安田調教師)
◆土曜阪神11R・鳴尾記念(GIII)
・アドマイヤフライト
「前走(日経賞6着)はちょっとモタれるところがあったけれど、勝ち馬のフェノーメノはその後G�気鮠，辰討い泙垢�らね。初めてのオープンとしては悪い内容ではありませんでした。その後放牧に出してリフレッシュさせましたが、モタれる面は解消されてきましたし、阪神コースも好相性。能力的には十分通用すると思っています」(橋田調教師)
・ジョワドヴィーヴル
「前走(ヴィクトリアマイル4着)はちょっとエンジンのかかりが遅かったけれど、直線最後によく追い上げてくれた。この中間は体が細くなるようなこともないし、気温が上がってきて状態は上がってきていますよ。前走は少し忙しい感じもしたので、距離が延びてレースはしやすくなるはず。今の状態なら牡馬相手でも楽しみ」(松田博調教師)
・パッションダンス
「前走(新潟大賞典1着)はいい競馬をしてくれましたね。重賞でも安定して上位に来ていましたし、能力は確かです。昨年末ぐらいから馬がしっかりしてきて、レース後の回復が早くなっていますし、力をつけています。今回もスムーズに流れに乗れればチャンスはあるはずです」(友道調教師)
【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・安田記念(GI)
・ダークシャドウ
前走の大阪杯を使った後は、早々とこのレースを目標に決め、5月には調教を再開。1週前にはウッドチップでファイナルフォームを1秒6追走して、67秒2−37秒3。鞍上の戸崎騎手は軽く気合をつけ、反応を確かめてゴールイン。余力十分に鋭い脚さばきは迫力満点、動き・気迫ともに久々感は全くなく、不安のない仕上りを見せている。この馬のベストパフォーマンスは2着とはいえ、やはり一昨年の天皇賞(秋)。1000m通過56秒5の流れから、ゴール前強襲した末脚が強烈なインパクト。前走のようにスローな流れからの瞬発力勝負より、速い流れで脚を貯めて末脚に活かしたいタイプ。速い流れのマイル戦が合わないはずはなく、距離短縮で新境地を開く。
・ナカヤマナイト
前走の新潟大賞典。58キロのトップハンデは仕方ないにしても、直線で内から寄られゴチャついてしまいバランスを崩して落馬寸前の大きな不利。ゴール前でまた伸びていたが脚を余して5着。今回の追い切りは6Fから積極的に行き、最後まで余裕の手ごたえで79秒0〜上がり36秒5と破格のタイムをマークした。弾力を利かせたフォームでスピード感も満点。1600のレースは2歳時の500万下ベゴニア賞の1回だけだが、その時はスピードの違いで鮮やかな逃げ切り勝ち。古馬になってもう一度1600を走らせたいと感じていた馬の注目の一戦。
・マイネイサベル
前走ヴィクトリアマイルは結果3着でも、東京コースのマイル前後の距離だと十分に力を発揮できることを証明。今回は牡馬相手でさらに厳しい戦いが予想されるが、非凡なレースセンス・一瞬の決め手が活かせる展開になれば十分に通用するはず。前走後中2週というレース間隔も牝馬とすれば過酷だが、24日の1週前追いでビシっと追って引き続き状態面は好調キープ。南ウッドの単走追いで4F53秒6〜3F40秒1〜1F12秒5を大外回って計示。特に1Fはグイグイ末脚をの伸ばし、中山牝馬を制した時と同様の内容。これで直前は5F69秒前後を馬なりで上がってくれば十分。夏場に向かって調子を上げてくる牝馬の差し脚に注目。
・ガルボ
前走京王杯SCは本来の先行力を生かす競馬に徹して3着。距離面を考慮すると次に繋がる良い戦いができており、体調面でも昨年の5着時より上向いているだけにここは大駆けの期待も十分。今回は中2週のレース間隔となるため、22日の1週前追いは押さえ気味に5F72秒0〜3F40秒0〜1F12秒5の時計だったが、ケイコ駆けらしくラスト1Fは重心が沈む絶好の内容。これで直前追いで5F64秒前後の速いタイムが出れば万全の状態で挑めるはず。内枠を引いてマイポジションを確保さえすれば強敵相手でも必ず善戦するタイプ。流れに乗って残り100mで速め先行策ならチャンス到来。
◆土曜阪神11R・鳴尾記念(GIII)
・トランスワープ
折り合いをつけるのに難しさが残る馬で、やはり前走の2500は距離が長かった。得意の2000に目標を定め、ここまでじっくりと調整されてきた。前走後、すでに5本の調教時計をマーク、1週前はウッドチップで65秒4−37秒8。馬場の8分どころを回ってきたが、脚どりが乱れることは一切なく、最後まで力強い走りを披露。520キロを軽く超える馬で、体が絞りやすくなってきたこの時期に、昨年と同様グングン調子を上げている。上がり32秒3の脚で差し切った新潟記念が示すように、開幕週の速い時計にも対応の出来る馬。状態・条件ともに不満材料はなく、前走の着順で人気が落ちる今回は、絶好の狙い目になる。
◆日曜東京9R・ホンコンJCT(500万下)
・ディオベルタ
多少テンションが高く、1週前追いは終い重点の調整になったが、キビキビしたフットワークで素軽さ満点。前走時の好調子をキープしている。その前走が格上げ初戦で2着馬とはハナ差の好勝負。1000万でも通用しただけに、降格した今回は能力断然と思える。札幌のデビュー戦ではあのヴィルシーナと0秒2差の競馬をした馬。ここはただ貰いの1戦と思えるし、この先、まだまだ出世しそうな素材だ。
◆日曜東京12R・是政特別(1000万下)
・ルシャンベルタン
復調気配が窺えたのが前走の東京戦。前半はまったくムダな脚を使わずに後方待機。直線では少し内にモタれるシーンもあったが、それでもジリジリと差を詰めて小差の5着。道中急がせるとまったく持ち味を生かせないタイプだけに、ゆっくりと乗れる東京の長距離戦がもっとも向いている。暖かくなるにつれて馬体もグッと締まって、攻めの動きも以前とは別馬のよう。理想とする「脚抜きの良いダート」になるようなら、さらに期待はふくらむ。
◆土曜東京10R・稲村ヶ崎特別(1000万下)
・ナンデヤネン
2か月半、間隔をあけてじっくりと立て直しを図って、前走とはまるで別馬のようなムード。調教の動きにはグンと切れが加わり、さらに馬体の「毛づや」も冴えわたっている。この1000万クラスでは2・3着が何回もある超堅実型で、少しでも上がりのかかる流れになれば、まとめて差しきってしまう力は十分。直線の長い東京コースなら、2000メートルにも難なく対応できるはずだ。今回の鞍上には、追える石橋脩騎手を起用。休養前とは一変した走りを見せつける。
◆土曜東京11R・麦秋S(1600万下)
・チャンピオンラブ
強敵が揃った前走の東京戦。久々の左回りにもまったくとまどうことなく、直線ではしっかりと末脚を伸ばして小差の5着。道中ムダに動かずに、じっくりと脚をタメさえすれば、メンバー最速の上がりで坂を駆け上がってくる。実績は1200メートルに集中しているが、東京なら1400メートルも十分に守備範囲。先行馬がやりあう展開になれば、一気の差し切りも十分に可能と思える。今回も北馬場と坂路併用の仕上げだが、好調期間の長い馬で体調は◎。「穴馬以上」の資格がある。
・エチゴイチエ
前走の立夏Sは直前の追い切りで道中頭を上げてまったく折り合いがつかず。そのため終いの反応も悪く精神面で本物とはいえなかった。15着と惨敗は納得。1週前の調教はレース後中1週のため4Fからとセーブしたが、最近ではめずらしくスムーズに折り合って精神面で余裕を見せて52秒7〜上がり37秒9。折り合いさえつけば確実に終い伸びる馬。落ち着きを取り戻した今度は狙い目十分。
・ダンシングマオ
今回の休み明けは、気合のり、動きが良く、上々の気配を見せていたが、それが前走で実戦に結びついた感。直線で外に持ち出してからの脚はひときわ目立つものがあった。内容的には内から抜けだした馬よりも価値のあるもの。デュアルスウォードあたりを負かしていた馬で、走る気さえ出せば、このクラスは卒業できる馬。この中間も素軽さ満点の動きで、好調子をキープ。
◆日曜東京11R・安田記念(GI)
・ヴィルシーナ
「前走(ヴィクトリアマイル1着)はいいスタートから2番手でスムーズに折り合ってくれましたね。エンジンのかかりはいつもどおり遅かったけれど、並んでから持ち味の勝負根性を見せてくれました。レース後は疲れも見せず順調。状態は前走以上と言って良さそうです。東京のマイルは相性がいいし、前走のように最後体を並べる形なら牡馬相手でもいい競馬をしてくれると思います」(友道調教師)
・カレンブラックヒル
「前走(マイラーズC4着)は直線でいったん先頭に立つシーンはあったけれど、58キロを背負ってハイペースの厳しい展開。力のあるところは見せたし、悲観する内容ではなかったと思います。レース後も順調に来ているし、落ち着きもあって精神面の成長がうかがえます。さすがに相手も揃いますが、今回は定量戦だし、この馬のリズムで走れればいい競馬をしてくれると思います」(平田調教師)
・グランプリボス
「前走(マイラーズC1着)は休み明けとはいえ雰囲気が良かったし、力もつけてきていますからね。レース後は一度放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩して順調です。ここまで思惑どおりに来ているし、頭数は坂路で併せて仕上げる予定です。元々使い込んで良くなるタイプだし、前走より間違いなく良くなってくると思いますから楽しみです」(矢作調教師)
・サダムパテック
「前走(京王杯SC7着)はいい仕上がりで臨んだけれど、ちょっと位置取りが後ろになりましたからね。もう少し前で進めていれば結果は違ったと思います。それでも差はわずかだし、悲観はしていませんよ。レース後もすぐに乗り出して順調そのものだし、いい動きを見せています。ここが春の目標レース。いい競馬を期待したいですね」(西園調教師)
・ショウナンマイティ
「前走(産経大阪杯2着)は勝ったオルフェーヴルが強かったけれど、折り合いがついて課題点が修正できたし、収穫の多いレースでした。レース後はここを目標に順調に調整。1週前にビシッとやっているので、当週はサラッとで十分でしょう。マイルのペースに対応できるかがポイントだけれど、それさえクリアできればいい競馬をしてくれると思います」(梅田智調教師)
・ダイワマッジョーレ
「前走(京王杯SC1着)は、勝たなければ賞金的に安田記念出走が厳しかったレース。じりじりと脚を使ってくれました。レース後も回復が早く順調。切れるタイプではないけれど、しぶとく伸びてくるので、今の東京マイルは合っていると思います。58キロは初めてだけれど、みんな同じ条件だし、いい競馬を期待したいですね」(矢作調教師)
・ロードカナロア
「前走(高松宮記念1着)後は放牧に出してリフレッシュ。帰厩後も順調で、変わらずいい動きを見せています。1週前追い切りは気持ちを入れるために併せ馬を消化しましたが、合格点の内容。ただ、1200mと1600mはまったく別のものですから、今回ばかりはやってみないと分からない部分があります。期待は大きいですが、この距離でどれだけやれるかですね」(安田調教師)
◆土曜阪神11R・鳴尾記念(GIII)
・アドマイヤフライト
「前走(日経賞6着)はちょっとモタれるところがあったけれど、勝ち馬のフェノーメノはその後G�気鮠，辰討い泙垢�らね。初めてのオープンとしては悪い内容ではありませんでした。その後放牧に出してリフレッシュさせましたが、モタれる面は解消されてきましたし、阪神コースも好相性。能力的には十分通用すると思っています」(橋田調教師)
・ジョワドヴィーヴル
「前走(ヴィクトリアマイル4着)はちょっとエンジンのかかりが遅かったけれど、直線最後によく追い上げてくれた。この中間は体が細くなるようなこともないし、気温が上がってきて状態は上がってきていますよ。前走は少し忙しい感じもしたので、距離が延びてレースはしやすくなるはず。今の状態なら牡馬相手でも楽しみ」(松田博調教師)
・パッションダンス
「前走(新潟大賞典1着)はいい競馬をしてくれましたね。重賞でも安定して上位に来ていましたし、能力は確かです。昨年末ぐらいから馬がしっかりしてきて、レース後の回復が早くなっていますし、力をつけています。今回もスムーズに流れに乗れればチャンスはあるはずです」(友道調教師)
【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・安田記念(GI)
・ダークシャドウ
前走の大阪杯を使った後は、早々とこのレースを目標に決め、5月には調教を再開。1週前にはウッドチップでファイナルフォームを1秒6追走して、67秒2−37秒3。鞍上の戸崎騎手は軽く気合をつけ、反応を確かめてゴールイン。余力十分に鋭い脚さばきは迫力満点、動き・気迫ともに久々感は全くなく、不安のない仕上りを見せている。この馬のベストパフォーマンスは2着とはいえ、やはり一昨年の天皇賞(秋)。1000m通過56秒5の流れから、ゴール前強襲した末脚が強烈なインパクト。前走のようにスローな流れからの瞬発力勝負より、速い流れで脚を貯めて末脚に活かしたいタイプ。速い流れのマイル戦が合わないはずはなく、距離短縮で新境地を開く。
・ナカヤマナイト
前走の新潟大賞典。58キロのトップハンデは仕方ないにしても、直線で内から寄られゴチャついてしまいバランスを崩して落馬寸前の大きな不利。ゴール前でまた伸びていたが脚を余して5着。今回の追い切りは6Fから積極的に行き、最後まで余裕の手ごたえで79秒0〜上がり36秒5と破格のタイムをマークした。弾力を利かせたフォームでスピード感も満点。1600のレースは2歳時の500万下ベゴニア賞の1回だけだが、その時はスピードの違いで鮮やかな逃げ切り勝ち。古馬になってもう一度1600を走らせたいと感じていた馬の注目の一戦。
・マイネイサベル
前走ヴィクトリアマイルは結果3着でも、東京コースのマイル前後の距離だと十分に力を発揮できることを証明。今回は牡馬相手でさらに厳しい戦いが予想されるが、非凡なレースセンス・一瞬の決め手が活かせる展開になれば十分に通用するはず。前走後中2週というレース間隔も牝馬とすれば過酷だが、24日の1週前追いでビシっと追って引き続き状態面は好調キープ。南ウッドの単走追いで4F53秒6〜3F40秒1〜1F12秒5を大外回って計示。特に1Fはグイグイ末脚をの伸ばし、中山牝馬を制した時と同様の内容。これで直前は5F69秒前後を馬なりで上がってくれば十分。夏場に向かって調子を上げてくる牝馬の差し脚に注目。
・ガルボ
前走京王杯SCは本来の先行力を生かす競馬に徹して3着。距離面を考慮すると次に繋がる良い戦いができており、体調面でも昨年の5着時より上向いているだけにここは大駆けの期待も十分。今回は中2週のレース間隔となるため、22日の1週前追いは押さえ気味に5F72秒0〜3F40秒0〜1F12秒5の時計だったが、ケイコ駆けらしくラスト1Fは重心が沈む絶好の内容。これで直前追いで5F64秒前後の速いタイムが出れば万全の状態で挑めるはず。内枠を引いてマイポジションを確保さえすれば強敵相手でも必ず善戦するタイプ。流れに乗って残り100mで速め先行策ならチャンス到来。
◆土曜阪神11R・鳴尾記念(GIII)
・トランスワープ
折り合いをつけるのに難しさが残る馬で、やはり前走の2500は距離が長かった。得意の2000に目標を定め、ここまでじっくりと調整されてきた。前走後、すでに5本の調教時計をマーク、1週前はウッドチップで65秒4−37秒8。馬場の8分どころを回ってきたが、脚どりが乱れることは一切なく、最後まで力強い走りを披露。520キロを軽く超える馬で、体が絞りやすくなってきたこの時期に、昨年と同様グングン調子を上げている。上がり32秒3の脚で差し切った新潟記念が示すように、開幕週の速い時計にも対応の出来る馬。状態・条件ともに不満材料はなく、前走の着順で人気が落ちる今回は、絶好の狙い目になる。
◆日曜東京9R・ホンコンJCT(500万下)
・ディオベルタ
多少テンションが高く、1週前追いは終い重点の調整になったが、キビキビしたフットワークで素軽さ満点。前走時の好調子をキープしている。その前走が格上げ初戦で2着馬とはハナ差の好勝負。1000万でも通用しただけに、降格した今回は能力断然と思える。札幌のデビュー戦ではあのヴィルシーナと0秒2差の競馬をした馬。ここはただ貰いの1戦と思えるし、この先、まだまだ出世しそうな素材だ。
◆日曜東京12R・是政特別(1000万下)
・ルシャンベルタン
復調気配が窺えたのが前走の東京戦。前半はまったくムダな脚を使わずに後方待機。直線では少し内にモタれるシーンもあったが、それでもジリジリと差を詰めて小差の5着。道中急がせるとまったく持ち味を生かせないタイプだけに、ゆっくりと乗れる東京の長距離戦がもっとも向いている。暖かくなるにつれて馬体もグッと締まって、攻めの動きも以前とは別馬のよう。理想とする「脚抜きの良いダート」になるようなら、さらに期待はふくらむ。
◆土曜東京10R・稲村ヶ崎特別(1000万下)
・ナンデヤネン
2か月半、間隔をあけてじっくりと立て直しを図って、前走とはまるで別馬のようなムード。調教の動きにはグンと切れが加わり、さらに馬体の「毛づや」も冴えわたっている。この1000万クラスでは2・3着が何回もある超堅実型で、少しでも上がりのかかる流れになれば、まとめて差しきってしまう力は十分。直線の長い東京コースなら、2000メートルにも難なく対応できるはずだ。今回の鞍上には、追える石橋脩騎手を起用。休養前とは一変した走りを見せつける。
◆土曜東京11R・麦秋S(1600万下)
・チャンピオンラブ
強敵が揃った前走の東京戦。久々の左回りにもまったくとまどうことなく、直線ではしっかりと末脚を伸ばして小差の5着。道中ムダに動かずに、じっくりと脚をタメさえすれば、メンバー最速の上がりで坂を駆け上がってくる。実績は1200メートルに集中しているが、東京なら1400メートルも十分に守備範囲。先行馬がやりあう展開になれば、一気の差し切りも十分に可能と思える。今回も北馬場と坂路併用の仕上げだが、好調期間の長い馬で体調は◎。「穴馬以上」の資格がある。
・エチゴイチエ
前走の立夏Sは直前の追い切りで道中頭を上げてまったく折り合いがつかず。そのため終いの反応も悪く精神面で本物とはいえなかった。15着と惨敗は納得。1週前の調教はレース後中1週のため4Fからとセーブしたが、最近ではめずらしくスムーズに折り合って精神面で余裕を見せて52秒7〜上がり37秒9。折り合いさえつけば確実に終い伸びる馬。落ち着きを取り戻した今度は狙い目十分。
・ダンシングマオ
今回の休み明けは、気合のり、動きが良く、上々の気配を見せていたが、それが前走で実戦に結びついた感。直線で外に持ち出してからの脚はひときわ目立つものがあった。内容的には内から抜けだした馬よりも価値のあるもの。デュアルスウォードあたりを負かしていた馬で、走る気さえ出せば、このクラスは卒業できる馬。この中間も素軽さ満点の動きで、好調子をキープ。
美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート
