先週の日本ダービー。No.1予想での買い目は単勝が的中したのみ、成績としては、ごく平凡なものに終わってしまいましたが「キズナが勝った」ということに対する自己満足度は120%。コラムにも記しましたが、デビュー前から『ダービーを勝つ馬』だと思っていただけに、それが実現したことで、達成感に満たされました。
過去に「ダービーで本命を打つような馬はデビューから本命を打ち続ければいけない」と聞いたことがありましたが、当時は「そんなことできるわけない」なんて思っていました。しかし、それは「できるわけない」のではなく「できる自分ではない」。それだけ経験や技術が未熟だったということです。キズナに対して、デビューから本命を打てたことで、自分が完成されたとは、到底思えませんが、少なくとも、若かったあの頃の自分よりは大人になったのかな、なんて思ってしまいます。
予想を的中させることが、私の最大の仕事であることは自覚していますが、日本ダービーっていうレースは自分自身の歴史を振り返る上で、非常に重要なレースなのかも知れない。そんな感じで、いろんなことが勉強できた、今年の日本ダービーでした。
さて、今週の安田記念。正直、どの馬に本命を打つべきなのか、考え出すと収拾がつかない、そんなメンバー構成ではないでしょうか。まず、最初にレポートするのは、マイルが初めてとなるショウナンマイティ。
「マイル向きの追い切り」をしたショウナンマイティ
前走大阪杯から、レース間隔が空いていますが、この中間の調教量は非常に多くなっています。そういった、じっくりとした本数の積み重ねがあるからこそ、できたと思われるのが、1週前追い切り。浜中俊騎手が跨っていたとはいえ、4F50.0秒は破格の数字。ラスト1F12.7秒も止まっていたという感じではなかっただけに、いかにもマイル向きの追い切りをやってきたという感じです。
ただ、気になるのは追い切り後に、あまり元気がなかったこと。考えすぎかも知れませんが、あの走りで馬の気持ちがダウンしたと思ってしまいました。まあ、最終追い切りをいつも通りにこなせば、先週の追い切り後に感じたことなど、全く関係ないということになるでしょうから、そのあたりはしっかり判断したいと思います。
カレンブラックヒルの一週前追い切りはいつも以上
カレンブラックヒルは前走マイラーズCが4着。フェブラリーSのダメージはなかったと考えてよいと思いますし、背負った斤量を考えると、決して内容の悪い着順ではなかったように思います。
この馬の場合、常に中間の調教では動き良く見せるので、これまで悪いと感じたことはありません。今回に関しても、全く同じで、1週前追い切りのCWコースでの併せ馬では、いつも以上に見応えのあるパフォーマンスだったように思います。ただ。前走時の最終追い切りは少し時計が遅かっただけに、そのあたりの手加減ない、スピード感に溢れる追い切り内容であれば、NHKマイルC以来のG1制覇も十分あるのではないでしょうか。
最終追い切りはCWで行うロードカナロア
スプリントでは、国内外で「敵なし」といってよいロードカナロア。今回の焦点はマイルへの対応力。この部分に頭を悩ませている方は非常にたくさんいらっしゃることと思います。
明日の最終追い切りはCWコースで行われる予定ですが、これは普段からの調教、そして追い切りに跨る安田翔伍調教助手の提案だということ。2012年シルクロードS時にはCWコースで追い切られて結果を出している馬ですから、これがマイナスになるとは思えません。ただ、近走と違う追い切りパターンになることは間違いないので、実際に追い切られた上での動きも考慮して、その判断をすべきだろうと思います。
◆次走要注意
・5/26 東京10R 日本ダービー【
テイエムイナズマ】(14人/6着)
ハードな追い切り内容を課しても、馬体が減るようなことはなく、着実に調教内容が実になっている馬。当日のパドックで気持ちが前面に出ていたように、まだまだ気性的な若さは残っていますが、これだけ攻めても、体がしぼむことがないというのは大きな特徴。
秋になれば、もっとやれそうな気がするだけに、距離的に心配さえなければ、菊花賞で狙ってみたい、そんなレース内容が今回でした。
[メモ登録用コメント] 調教をしっかりやって菊花賞出走なら馬券圏内
・5/26 東京12R 目黒記念【
ヒットザターゲット】(14人/4着)
これまで小回りでの実績が目立っていましたが、2500mという距離を克服しての4着。新潟大賞典の勝ち鞍があるように、左回りはむしろ適しているのかも知れません。
斤量を背負っても、左回りなら十分馬券圏内でしょう。
[メモ登録用コメント] 左回り競馬場なら馬券圏内
◆今週末馬券圏内
・6/1 阪神10R 三木特別【
ハワイアンウインド】
ハンデ戦ということで、斤量は55キロ。牡馬換算で57キロですから、軽くはありません。それも1600万下で2着という前走の実績を考えれば当然です。
ただ、この舞台は5走前に1着になっていて、この中間は坂路での調教本数が豊富。このままでいけば、岡田稲男厩舎の勝負調教に該当するため、勝ち負け必至です。
[メモ登録用コメント] 岡田稲男厩舎の勝負調教なら勝ち負け