条件の再編成が行われ、3歳と4歳以上の古馬が一緒になって3週間たった。今年の全体の流れとして、特に上級条件では4歳馬の攻勢が目立っている。
条件再編成での「降級」という考え方はきわめて難しい一面がある。新500万(3歳500万、4歳上1000万下)では、4歳以上の2勝馬にとっては、たしかにかなり相手有利のケースが多く、一番下のクラスに入ったという意味では確実に降級だが、自分は500万ではなく、同じ4歳以上2勝以下馬は、みんなそろって4歳上1000万下に流れ込んだだけのこと。一年間も勝っていないのだから、もう3歳の1勝馬と互角(一緒のクラス)で十分でしょうとなったわけで、降級というより、横すべりに近い面もある。相手は3歳1勝馬といっても、決して組み合わせ有利とはなっていない4歳以上馬も多い。
しかし、1600万、オープン級になると、クラス再編成(移動)は大きい。
シロキタゴッドランは、前走オープンだった。53キロとはいえ、重賞の常連のクーリンガー、降着で重賞を勝ちそこねたディーエスサンダーなどと対戦し、ディーエスにはゴール寸前で差されたものの、クーリンガーには5馬身もの差をつけている。
クーリンガーに距離は長かったが、シロキタゴッドランも初のオープン、初コースだった。スローとはいえいつもより早めに動き、上がり35.3秒でまとめたから立派だ。
今度は1600万条件。元オープンランクだった古馬は見当たらず、シロキタゴッドランにとっては文字どおりの降級に近い。もとより右回りの1800m前後がベスト。一気に差し切れる力関係だ。対する馬は一長一短だが、小回りコースに移って牝馬ユレルオモイの巻き返しが魅力。前回は体調一歩。急に止まったが今度の方がずっと気配はいい。コース巧者セゴビアも侮れない。