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エプソムC、マーメイドSほか

  • 2013年06月03日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・エプソムC(GIII)
・アドマイヤタイシ
「前走(新潟大賞典2着)は直線一旦抜け出したと思いましたが、最後差されてしまいました。残念でしたが、きっちりと力を出して走ってくれています。1週前追い切りの動きも良かったし、終いもしっかりしていました。引き続き順調に来ていますし、2着続きにストップをかけたいですね」(橋田調教師)

・クラレント
「前走(マイラーズC8着)はちょっと追い出しを待たされるようなところもあったけれど、それでそう負けてはいないし、悲観する内容ではありませんでしたよ。レース後も順調で、状態面は変わりなくきています。東京コースは重賞を2つ勝っているし、ここはきっちり結果を出してもらいたいですね」(橋口調教師)

・ジャスタウェイ
「前走(中日新聞杯8着)はハンデが見込まれたこともあったし、このところちぐはぐな競馬が続いてしまいました。その後はリフレッシュ放牧に出していましたが、その成果かだいぶ馬がしっかりしてきた印象。順調に来ています。今回は別定戦だし、なんとか賞金を加算して今後につなげたいですね」(須貝調教師)

・タムロスカイ
「前走(メイS1着)は速いペースを好位から差し切り。見事な変わり身を見せてくれました。レース後も順調に来ているし、レース間隔が詰まっているけれど、馬は元気いっぱいですよ。ここは前走と同じ舞台だし、1800mはベストの距離。良馬場でできれば楽しみです」(西園調教師)

・リルダヴァル
「前走(都大路S1着)はジョッキーもうまく立ち回ってくれましたね。以前は4コーナーから走るのをやめるようなところがあったのに、かかるぐらいの勢いで上がって行きましたからね。コンスタントに使ってきて状態はいいですし、以前よりも体に幅が出ているのもいいですね。順調に来ているので楽しみです」(池江調教師)

◆日曜阪神11R・マーメイドS(GIII)
・アグネスワルツ
「前走(都大路S8着)は鼻出血明けということもあって慎重に調整してきたけれど、緩い馬場だったことを考えればよく粘っていたし、内容はあったと思います。叩き2走目で牝馬同士の重賞。ジョッキー(国分恭騎手)も乗り慣れているし、条件もいいと思うので、良馬場でやりたいですね」(宮本調教師)

・アロマティコ
「前走(ヴィクトリアM10着)は外を回りながら最後はいい脚を使っていたし、着順ほど差のない内容だったからね。中間も順調に来ているし、距離延長もプラスだから、あとはハンデ。クラス編成で条件馬になったけれど、これまでの実績から背負わされるかもしれませんね。それでも負けられないというぐらいの気持ちですよ」(佐々木調教師)

・エーシンメンフィス
「前走(ヴィクトリアM9着)は大外枠からの競馬が堪えた形だったけれど、終いはよく伸びてくれて内容は悪くなかったと思います。大型馬だけに使いつつ良くなるタイプで、体調は確実に上向き。自在性があるので、阪神の内回りコースにもうまく対応してくれると思いますし、ここでも楽しみです」(野中調教師)

・ピクシープリンセス
「前走(烏丸S2着)は勝ちに行く競馬だったし、強い内容だったと思う。2走前にマイルを使ったことで行きっぷりが良くなっているのもいい。格上挑戦の形になるけれど、使って上積みが見込める状態だし、牝馬同士ならここでも見劣りはしないと思います。いいレースを期待しています」(野中調教師)

・マルセリーナ
「前走(メイS6着)は直線いい脚を使ってよく追い上げてくれた。前も止まらない展開で残念だったけれど、いい脚は見せてくれたね。レース後は特に問題なく来ているし、状態は変わらない。2000mは久々だけれど、牝馬同士ならこなしてくれるはず。落ち着きが出ている今なら楽しみ」(松田博調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・エプソムC(GIII)
・ファイナルフォーム
 安田記念こそ出走かなわなかったが、中間は19日・23日・29日とキッチリ追い切っており、ここ2週ダークシャドウとの併せ馬でも迫力負けしていない好内容を消化。29日の1週前追いは1、2秒先行の形から、ラスト1Fで馬体を併せたあと2頭でビッシリ追い比べ。ともにゴールまで併せた態勢を維持し、結局は互角併入。時計こそ5F67秒8〜3F37秒9〜1F12秒4と目立つものではなかったが、中身の濃さはさすがで、4ヶ月ぶりの前走を叩いて大きな変わり身を見せつけた。これで直前にもう一度5F68秒前後の時計が出れば万全の状態に仕上がるはず。デビュー勝ちが1800m戦、初重賞勝ちもラジオNIKKEI賞の1800m戦と、今回の距離とは相性抜群。ジックリ構えて末脚勝負に徹すれば大チャンス。

・サトノアポロ
 昨夏に復帰後2、1、1、3、1、4、1、4着と500万条件から一気に登り詰めてGIII中日新聞杯を制覇。続く新潟大賞典は結果4着とはいえ、道中の不利を考える不運だったが、真にバリバリのOP馬としての力をつけていることは確か。その後距離が合うこの一戦に目標を定め中間はプール調整とウッドでの追い切りを万全に消化。5月29日の1週前追いきりでは1000万ショウナンバーズを4馬身追走から、ラスト1Fで併走となり、あとは持ったままの手応えで優勢併入。5F66秒7〜3F38秒4〜1F13秒4の時計もこの馬として速いぶるいで、体調面は引き続き良い状態をキープしている。東京コースでの勝ち星がないのも、ローテーション等の関係で、坂は直線の長いことが影響しているわけではない。力をつけている現状を考えればここも通過の可能性十分だ。

◆日曜阪神11R・マーメイドS(GIII)
・ピュアブリーゼ
 オールザットジャズ、マイネイサベルとクビ、クビ差の勝負をした福島牝馬Sで、復調気配を見せたが、前走も勝ち馬と同タイムの4着。本調子を取り戻したと見て間違いなさそうだ。1週前の動きも素軽いし、悪い時のように細く見えないのが好材料。牝馬限定のレースなら間違いなく好勝負になりそうだし、何といっても雨のオークスでクビ差の2着した馬。梅雨入りも味方してくれそうだ。

・ミッドサマーフェア
 休み明けだった前々走の福島牝馬Sは、直線で内と外から挟まれて躓く大きな不利。前走のメイSはヴィクトリアマイル除外で調整がうまくいかず太め残り。そのため外から一瞬勢い良く伸びたが残り1Fで失速。2走共に参考外のレース。レース後中1週で、1週前の追い切りはポリトラックで5F68秒2〜上がり39秒0とややセーブした内容だったが、今度は筋肉もキリッと締まり、全身をムダなく使った切れのある走りを披露。叩き3戦目で一変だ。

・コスモネモシン
 昨年は心身の状態が噛み合わずに、能力の半分も出せないまま。そのため、思い切って長期の休養を決めて、牧場でリフレッシュ。暖かくなってから始動し、トレセンに戻ったのは5月の中旬。その後は順調に乗り込まれて、まったく重め感なく仕上がっている。1週前は単走で54秒5〜38秒8(馬なり)。馬の気分に配慮した追い切りだったが、落ち着きがあって折り合いもピタリ。不満のない状態に仕上がっている。久々はまったく気にならないタイプで、牝馬重賞はいつ勝っても不思議のない力量馬。ブランクが長いといっても、軽視は禁物というものだろう。前週の木曜には柴田大騎手がまたがってゲート内での駐立を確認。雰囲気はすごく良い。

◆日曜東京10R・多摩川S(1600万下)
・サンブルエミューズ
 初勝利は5馬身差の逃げ切り、続く芙蓉Sは出遅れからのひとマクリ圧勝。ただその後は気性がネックになり、力を発揮させるのに苦労する競馬が続いていた。じっくり脚を貯めて直線勝負に賭けた桜花賞が好内容。少し離された6着だったが、この馬の力は出し切れていた。前走後はひと息入れてリフレッシュ、1週前はウッドチップで66秒9-37秒2。最後まで手綱を動かすことなく、余力十分に好時計をマーク。落ち着きもあり、好状態が整っている。GI、重賞で戦ってきた素質馬。自分の形をみつけた今なら不発はなく、準オープンなら負けられない一戦になる。

・セイクレットレーヴ
 2度の除外で間隔があき、調整過程が難しそうだが、1週前の動きを見る限り、その点の心配は全くなし。好気合でスピード感満点。状態面に関しては文句なしと思えるし、前走のレースぶりなら、東京コースで持ち味がフルに生きそう。久々の勝利をつかみそうだ。

・パワースポット
 4月の中山戦のあとは、東京のマイル戦に照準を合わせての乗り込み。例によって北馬場と坂路併用で時計を出しているが、間隔をたっぷりと開けたことで、いつになくリラックス。輸送で極端にイレ込むことさえなければ、十分に力を発揮できる状態に仕上がっている。前半はじっくりとタメて、直線勝負に持ち込みたいが、開催が進んだことと、梅雨がらみで馬場が痛んでくるようなら、ラスト勝負で難なく届くはず。この馬の「瞬発力」には大いに期待していい。牡馬相手に2走前に3着と能力も互角以上。勝負になる。

◆日曜東京9R・三浦特別(1000万下)
・クロムレック
 前走の端午S。攻め強化しての体重増。ハミを換えて道中スムーズに折り合う。3角から仕掛けるも反応が遅く4角で一旦離される形。しかし直線半ばから一気に伸びて2着馬とはハナ差の3着。オープンでも通用の能力は見せた。今度は1週前の追い切りから、さらに攻め強化して5F67秒3〜上がり38秒2を力強いフォームでマーク。古馬相手でも末脚生かせる東京コースで1000万クラスなら勝ち負けまで。

◆土曜東京10R・アハルテケS(OP)
・トウショウクラウン
 スタートで躓き、大きな出遅れとなってしまった前走は参考外。力を出し切れなかったためか、翌週には調教を再開。中4週の競馬になるが、すでに5本の時計をマーク。先週はダートコースで66秒0-37秒7、1秒先行させた格下馬をあっさり抜き去り、2馬身差をつけてゴールイン。追ってからの反応・伸び脚ともに鋭さ満点、張ちきれんばかりの体つきで、引き続き絶好調をアピールしている。貯めて切れる脚を使えるタイプで、中距離より今回のマイルくらいのほうが、より良さが出しやすい。条件・状態ともに不安材料はなく、前走の鬱憤を晴らす。

◆土曜東京9R・稲城特別(500万下)
・ルイーザシアター
 超久々(およそ1年ぶり)となった前走も、小差の3着。ラストの切れが鈍ったあたりは「ブランク」の影響だろうが、それでも勝ち馬からはコンマ1秒差なのだから、ポテンシャルの高さは示した一戦といえる。久々好走の反動はなく、この中間は北馬場と坂路併用でリラックス。筋肉が硬くなることもまったくなく、もちろん相当な上積みを期待していい。ここは当然上位人気になるが、アッサリ勝って当然といえる実力の持ち主。強い競馬を期待したい。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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