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ワンチャンスの新馬戦

  • 2003年07月22日(火) 17時53分
 ローカル競馬も、開催の続く函館に加えて新潟、小倉となり、本格化してきます。総じて平坦コースはスピード優先、加えて、器用さがもとめられます。さらに、暑さだってこれからが本番。もっさり、のんびりタイプでは通用しにくいというのが相場です。

 それぞれの開幕週は、そんなに暑さがひどくなかったので、出走した馬たちの消耗は少なかったのはなによりでした。影響が出るのはこれからです。

 北九州記念に勝ったミレニアムバイオなんかは、去年のマイラーズCでレコード勝ちしたようにマイルのスピード馬。不良馬場の1800mは得意ではない筈でしたが、平坦の小回りであったことで距離は克服し、能力の違いで道悪でも勝てたというところでしょう。

 ローカルならではの、こうした結果も出るということで、これからも、このケースはあるでしょう。

 前開催から始まった新馬戦は、ワンチャンスという新ルール。まだ、去年との違いは考えにくいところですが、初出走までの仕上げの過程がどうであるかに、今まで以上の関心が集まります。

 トレセンに入ってからの調教は、情報として伝えられるのですが、問題は、入厩する前の調整具合がどうであるかです。今では牧場での乗り込みがかなりなされており、むしろ、そちらの方が重要ということも考えられます。

 新馬戦ワンチャンスの影響は、案外こっちの方に出てくるのかもしれません。

 今のところ、2歳戦はサンデーサイレンスが未勝利戦を含めて6勝、サクラバクシンオーが5勝しています。うち新馬戦に限ると、バクシンオーが4勝でサンデーサイレンスの3勝を上回っています。如何にもスピード優先の平坦、小回りらしい結果で、今後、他の種牡馬産駒がどんな場面で頭角をあらわすかが、興味のわくところです。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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