新潟のダートコースの直線は約354m。500m近い東京のダートと比べると、同じ左回りというだけで、実際にはかなり短いのだが、追い込みは届く。芝と違ってダートでは、3コーナー手前から早め早めにスパートする馬が多く、ハイペースになりがちだからだろう。
マイネミモーゼ(父ブライアンズタイム)に注目したい。初めてダートに出走したのは昨年の12月。いきなり1600万条件の強敵相手に2着に突っ込んだ。準オープンのダート戦だから牝馬同士はなく、前走の東京ダート2100mも男馬の強敵相手。55キロの別定でイサオヒートとわずか0.2秒しか差がなかった。
パワー型の体型ではないが、タフな牝系に母の父マルゼンスキー。そして、半数はダート巧者に出るブライアンズタイム産駒。この牝馬、芝でも渋馬場で快走しているように、パワーの勝負大歓迎のダート巧者だ。
今回の組み合わせは、先行型が多く、また早めにスパートしたい馬が多く、きびしい流れ必至だろう。追い込む同馬に理想の流れが考えられる。
また、ほとんどの馬が旧1000万条件からの編入組で、マイネミモーゼのように準オープンから編入された馬はほとんどいない。前走の55キロと同じならハンデも有利だ。
西のビッグインディは武豊騎手。まず凡走は有り得ないが、前走、差し返されて負けてハンデ増。豊騎手はダートだとかなり強引にまくって出ることもある。詰めの甘さを補うため早めに動くとみた。人気の中心馬が早く動いてくれるのもマイネミモーゼに有利だ。
穴馬はキャリア不足の2勝馬だが、前々走の内容が光るタガノピルサド。