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伝わりゆくスピード

  • 2003年07月29日(火) 18時46分
 新馬戦を中心とした2歳戦も、先週は特別2鞍が行われました。まずは1200mの短距離戦が手始め。いずれも、良馬場で一気の逃げ切りというスピード決着、それらしい結果でした。

 異色といえば、浦和のマリンゴールド。馬主がケイリン・グランプリを昨年勝っている岐阜の山田裕仁選手。プロスポーツ他競技の超一流選手が新潟のウィナーズサークルに現れたのですから、競輪ファンならずとも心おどらせられました。

 こんなかたちで、異競技の交流というのも、ちょっとシャレているなと思います。

 ところで、2歳戦で注目されるのが、種牡馬たち。今のところ、産駒が7勝と群を抜くサクラバクシンオーが目立っています。

 先日函館で引退式を行ったショウナンカンプが代表産駒になりますが、現役時代にスプリンターズSを勝ったスピードがしっかり子供たちにも受け継がれて、特に今年の活躍は目を引きます。

 7勝のうち、新馬勝ちが5勝、あとはナムラビッグタイムの函館ラベンダー賞の勝利と他に未勝利勝ちが一鞍です。

 これに続くのが、常勝サンデーサイレンスの6勝ですが、そのうちの3勝が未勝利戦ですから、いかにサクラバクシンオーのスピードが優っているかがわかります。初戦よりも2戦目というサンデーサイレンスのこれまでの傾向が、新ルールになった新馬戦でも生きているということでしょうか。

 サクラバクシンオーの父はサクラユタカオー。その遺伝力の強さは、サクラバクシンオーの他に、ウメノファイバー、サクラキャンドルらのG1馬にも伝えられ、このサイアーラインは、確たる存在を見せています。同じサクラユタカオーを父に持つエアジハードも今年から産駒が走っており、先週、産駒が新潟で初勝利しました。スピードという武器、新馬戦はやはりこれですね。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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