今週は札幌でエルムS、キーンランドC、そして新潟で行われる新潟2歳Sが重賞になりますが、札幌競馬は現地で調整している馬ばかりですし、新潟2歳Sに特別登録している栗東調整馬も4頭。よって、今週は出走予定馬のレポートというより、いろんな話題を混在させたコラムにさせていただきます。
まず、Cコースになった先週の函館競馬について。雨が重なったこともあり、極端に時計の掛かる芝になり、札幌記念の勝ち時計も2分6秒5。2着とは1秒も差がつくようなレースになったこと自体、得手不得手が明らかに出る馬場となったのでしょう。このレースでは「重馬場巧者」「函館巧者」であるレインボーダリアが、1着から3.5秒差の7着。過去の成績から判断できるほど、簡単ではないのが、今の函館芝かも知れません。また、今週末も晴天とはいかないようですから、より一層、難しくなる可能性もあります。
私が先週のレース結果を見て感じたのは「Bコース時にメンバー最速の上がりをマークしながら差せなかった馬が、今は差し切れる馬場になっている」ということ。これは、8月17日の手稲山特別を指していますが、このレースは未勝利馬のファインスマッシュが差し切りを決めたレース。そのファインスマッシュは、8月10日の3歳未勝利戦でメンバー最速の上がりを使いながらも6着に負けていました。
馬体も絞れているストークアンドレイ
未勝利馬が500万下でも勝てた理由、それは「スピードだけでなく、スタミナで差せる馬場」になっているからでしょう。実はキーンランドCにも、函館芝1200mで差し切れなかったメンバー最速の上がりをマークした馬がいます。それがストークアンドレイ。
前走UHB賞は久しぶりにこの馬らしい競馬ができましたが、前を捕まえ切れずに5着。ようやく函館2歳Sを勝った実績が形になって表れた印象です。画像は栗東坂路を駆け上がる桜花賞前のストークアンドレイですが、追い切りでは速い時計が出ますし、その表情も非常に闘争心に溢れていて、なぜ走らないのだろう、と不思議で仕方ありませんでした。
しかし函館競馬場に抜けた適性があるのなら、これまでの凡走は無視してよいのでしょう。この中間は中1週になりますが、すでに函館Wで追い切られていますし、栗東で太い印象のあった馬体も絞れているようなので、今回は思い切って、重い印を打ってみる手もあるかと思います。ただ、ここまでお読みになって「ストレイトガールもメンバー最速上がりでしょ」っていう皆さまの突っ込みはスルーさせていただきます。
気配が良かったラインブラッド
前走より良くなっているアップトゥデイト
今朝の栗東坂路で気配が良かった馬を取り上げていきます。まずは朱鷺Sに特別登録しているラインブラッド。昨年と同じ関屋記念からのローテーションですが、当時とは状態が違うと思います。前走時も予想印を打ちましたが、引き続き、その雰囲気を維持している印象。というよりも、今朝の表情を見ていても、まだまだやれますよ、といった感じで元気いっぱい。中1週になるので、最終追い切りは速い時計というよりも、ラスト1Fがしっかり動けているかどうか。目安としては、1F12.0秒前後の数字を挙げておきます。
続いて、釜山Sに特別登録しているアップトゥデイト。放牧から戻ってきて、馬体面では物足りなさがあった前走ですが、精神的には、いいリフレッシュになっていたのかも知れません。また、暑い時期の方がいい結果が出るタイプなのかも知れません。いずれにしても、今朝の登坂の様子を見ていても、前走より良くなっています。あとは、今開催の小倉ダート1700mでは必須追い切りである、栗東坂路で終い最速ラップが踏めているかどうか。これに尽きます。
◆次走要注意
・8/18 函館2R 3歳未勝利【
ミスマープル】(13人/8着)
道中は後方から進めていましたが、手応えを見ていると、明らかに脚がたまっている感じ。中盤を過ぎて、徐々に上がっていく場面がありましたが、前が狭くて、スムーズでない場面がありました。
それでも最後の直線は伸びて、5着とは0.1秒差。ゴール前は追っていませんでしたから、その気になれば、馬券圏内は十分可能でしょう。
[メモ登録用コメント] 函館ダート1700mに出走で調教本数多めなら馬券圏内
・8/18 新潟3R 3歳未勝利【
ソーミラキュラス】(11人/5着)
調教本数が少ない未出走馬でしたが、最終追い切りを南Dで行っており、新潟ダート1800mへの調教適性が高いということで、馬券総合倶楽部の狙い馬に挙げていました。
前半レースに参加していなかったこともありますが、後半の伸びはなかなか。掲示板はしっかりと確保しましたから、今度も最終追い切りを南Dで行えば、勝ち負けする可能性は十分にありそうです。
[メモ登録用コメント] 新潟ダート1800mに出走で最終追い切り南Dなら勝ち負け
◆今週末馬券圏内
・8/24 小倉9R ひまわり賞【
キリシマホーマ】
デビュー前から橋口弘次郎調教師が「一般に混じっても分からないくらい立派な馬」と評していた馬で、それがデビュー戦3番人気の要因に。ただ、ゲートの出が悪く、それが災いしての7着でした。
次走は、多少なりと慣れたゲートで末脚が光る内容。馬券総合倶楽部の狙い馬にも挙げていました。今回は更にレース慣れが見込める一戦。最終追い切りで、もう少しラスト1Fのラップが速くなれば。
[メモ登録用コメント] 最終追い切り栗東坂路で1F12.5秒以下なら勝ち負け