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セントウルS、京成杯AHなど

  • 2013年09月02日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・セントウルS(GII)
・シュプリームギフト
「前走(キーンランドC3着)は苦手な道悪だったことを考えるとよく頑張ってくれています。ジョッキーもうまく乗ってくれましたね。レース後は栗東に戻して調整していますが、特にダメージもなく順調です。良馬場でこその馬ですし、開幕週の馬場は歓迎。相手は揃いますが楽しみにしています」(須貝調教師)

・ドリームバレンチノ
「前走(前走(函館SS7着)は仕上がりこそ悪くなかったけれど、結果的に59キロの斤量が堪えたようです。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。体調も変わらず来ているし、気配はいいですよ。今回は56キロの斤量だし、ロードカナロアとの2キロ差を活かせれば」(加用調教師)

・ハクサンムーン
「前走(アイビスSD1着)は持ち味のスピードが活きていい勝ち方でした。レースを使っても馬体に張りがある状態をキープしているあたりに成長を感じます。短期放牧を挟んでここを目標に調整していますが、暑さにも体調を崩すことなく順調ですね。1週前追い切りの動きも良かったですし、相手は強いですが楽しみにしています」(西園調教師)

・マイネルエテルネル
「前走(北九州記念7着)は道中動くに動けないポジションで、最後は脚を余したような格好。厳しい展開になってしまいました。暑い時期は得意なタイプでレース後もダメージは感じませんし、馬体もいいですね。順調に調整できていますし、あとはスムーズに流れに乗って進められれば楽しみです」(西園調教師)

・ローガンサファイア
「前走(北九州記念4着)は、直線とてもいい脚で追い込んできたし、古馬相手のこのクラスでの流れも経験できて、いいレースだったと思います。レース後も特にダメージなく順調。1週前追い切りも文句のない内容で、高いレベルで安定しています。いずれは重賞と思っている馬だし、ここでどんな競馬ができるか楽しみです」(佐々木調教師)

・ロードカナロア
「前走(安田記念1着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。今年は近郊のグリーンウッドで過ごし、暑さにも慣れたせいか体調がいいですね。7月下旬には帰厩させてじっくりと調整してきましたが、状態がいいので予定を前倒してここを使うことにしました。気持ちも入ってきて非常にいい雰囲気です。まずはいい結果を出してGIに向かいたいですね」(安田調教師)

◆日曜中山11R・京成杯AH(GIII)
・フラガラッハ
「前走(関屋記念10着)は思った以上にスタートで立ち遅れてしまって、追走に脚を使ってしまいました。先行有利のレースでもあったし、厳しい展開になりましたが、敗因ははっきりしていますからね。レース後は1週間程度短期放牧に出してここ帰厩。1週前追い切りも変わらずいい動きでした。中京記念を勝った時に、直前でビッシリ追い切ったことが結果につながったので、今回もそういう調整をする予定。うまくゲートを五分に出て、スムーズに進められれば楽しみです」(松永幹調教師)

・ミッキードリーム
「前走(関屋記念11着)は早々に息切れしてしまいました。中2週の競馬で輸送もあるということで、ちょっと調教でかわいがりすぎたかもしれません。今回は当週しっかりと併せ馬をして負荷をかけるつもり。状態に関しては引き続き良好です。内目の枠を引いて、スムーズに好位で進められればいい競馬ができると思います」(音無調教師)

・ワイズリー
「前走(関屋記念5着)は直線いったん先頭に立ったが、落鉄の影響があって最後踏ん張りきれませんでした。残念でしたが、内容は良かったですからね。コンスタントに使ってきているけれど、いい状態をキープできているし、順調に乗り込めています。右回りに替わるのもプラスだし、このところ重賞でいい競馬が続いているのでここでも楽しみです」(松元調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜中山11R・京成杯AH(GIII)
・インパルスヒーロー
 8月半ばからの乗り込みだが、1週前は多少劣ったとはいえ、稽古駆けのシュガーヒルを追走して、終い力強い伸び脚。体型もあって多少太く見えるが、このひと追いで絞れそうだ。3連勝のあとGIはマイネルホウオウの強襲に屈したが、勝ったも同然の鋭い伸び脚。マイル路線では、一線級であることを証明した。ひと夏越して成長も見られる今回は、秋のGIに向けて、楽しみな一戦になる。

・エクセラントカーヴ
 前走の新潟日報賞。春から一戦ごとに馬体が増えて成長。ハイペースを中団でなだめるぐらいの行きっぷりで4角を回っても手ごたえ十分。直線も馬群を捌いて鋭く伸び、素晴らしい内容で勝ち3連勝。1週前の追い切りはレース後中2週で5F69秒2〜上がり39秒2と速いタイムは計示しなかったが、前走以上に馬体を大きく見せ一糸乱れぬフォームで充実度の高さをアピール。今度は重賞で相手は強くなるが今の勢いを買う。

・ゴットフリート
 NHKマイルCから休養に入り、リフレッシュ。牧場で乗り込んでからの入厩で、すでに重苦しさを感じさせない体つきで帰ってきた。1週前はウッドチップでナンヨーケンゴーを3馬身追走して、66秒2-37秒9。鋭く気合をつけると反応良く、鋭い伸び脚を披露。走る気満々で動き・体つきともに、久々感は全くなく、すでに臨戦態勢は整っている。春の成績に物足りなさは残ったが、1000通過57秒3と、2歳戦にしては厳しすぎる流れだった朝日杯FS3着好走の、反動も少なからずあった印象。ハンデは恵まれる3歳馬、地力で見劣ることはなく、仕切り直しで狙い撃ちしたい。

・ドリームバスケット
 例年夏場から秋にかけて調子を上げてくるタイプ。今夏は2戦で12・6着だが、前走本来のしぶといレースぶりが見られており、昨秋のこの一戦の時より、状態が上向いていることは確か。前走後中6週レース間隔があいたが、先週に好時計が出たあとは気合い面で、充実ぶりが見られ、28日の1週前追いも好内容を消化。1600万コスモソーンパーク相手に5Fで1秒追走から、直線キチッと伸びて併入に持ち込めた末脚には鋭さが戻ってきている。本来時計がかかる1600戦がベストといえ、中山戦なら多少時計が速くなってもスピード負けはしない。ハンデ差を生かし、好位からの競馬ができれば十分にチャンスはある。

・ルナ
 7月27日の函館漁火Sを快勝後はここ目標に、ジックリと調教。美浦へ戻ってから1週前追いの28日に速い時計が出たが、単走でウッドコースの大外を抜群の手応えで駆け抜けた。5F68秒0〜3F38秒8〜1F13秒4の時計は目立つものではないが、リキみが少なくスピードアップした走りは今年の上がり馬らしい躍動感。これで最終追いは終い重点にキチッと追えていれば万全に仕上がるはず。先手が取れないと多少モロさが残るものの、1600戦は守備範囲の距離。開幕週の高速馬場を味方に逃げ切りを期待。

◆土曜中山10R・鋸山特別(1000万)
・トウショウギフト
 1週間前の追い切りでは、単走で7ハロンから飛ばして97秒4〜82秒0〜65秒2〜51秒4〜37秒7をマーク(強めに)。新潟の最終週にもダート1800メートルの適鞍があったが、あえて1週延ばして万全の構え。陣営の「本気度」が見てとれる。前走の新潟戦では、戸崎騎手が手綱をとって中団からジワーッと進出。4コーナーで先頭集団に取りつくと、あとは完全なワンサイド。2着以下に5馬身差をつけたのだから、完全に力が上だった。もちろん、昇級しても現在の充実ぶりなら即好勝負。器用さに欠けるタイプだけに、同じ右回りでも、福島のような小回りより、中山の方が断然向いている。

◆土曜中山11R・紫苑ステークス(OP)
・リボントリコロール
 この夏に素質開花、2連勝中で上がり馬と言って良い存在。この中間も調教を緩めることはなく、さらに上昇気配を見せている。1週前はウッドチップで68秒2-39秒3。1秒先行させた格下馬を4コーナーで捕まえると、直線で一気に突き放し、4馬身先着してゴールイン。ソフトな仕上げが多い厩舎だけに、これだけ意欲的に追えることが、すでに状態の良い証拠。追われてからの伸び脚は力強く、まさに充実期に入ってきている。福島と新潟内回りコースで勝ってきているように、切れのある末脚が強力な武器。中山コースが合わないわけはなく、ここでも勝ち負けの競馬になる。

◆日曜中山9R・木更津特別(1000万)
・ディープサウンド
 前走の豊栄特別。勝ち馬の後ろで折り合いをつけ理想的なレースになったが、スローペースでゴール前で鋭く伸びたものの脚を余して0.3秒差の5着。展開さえ向けば…を感じさせた内容。1週前の追い切りは、レース後中1週にも関わらず意欲的に追われ5F65秒5〜上がり37秒9。攻め強化でも抜群の手ごたえで前走以上の気迫を感じさせた。長期休養明けを叩かれての3戦目。1000万クラスで万全のデキ。好勝負必至。

・チャーチクワイア
 昇級戦となった前走は、あとひと伸びできずに6着止まり。勝負どころで後続にプレッシャーをかけられてしまい、仕掛けがワンテンポ早くなったこともあるが、やはり大きな敗因は距離。1800メートルは微妙に長い印象がある。その点、1ハロン縮まる今回は、大きな前進があって当然。素軽い先行力があるので、開幕週の中山の馬場も間違いなくプラスだろう。この中間はたっぷりと間隔をとって、北馬場と坂路併用で熱心な調整。体調も申し分ない。

◆日曜中山10R・内房ステークス(1600万)
・カフェシュプリーム
 1週前追いは馬体が仕上がっているせいか、同馬にしては多少控えぎみだが、稽駆けらしく素軽さ満点の動き。快勝した前走時のデキをキープしている。準オープンで好走していた馬で、前走の勝利は当然という感もあるが、今までは左回りで行きっぷりが悪くなり、はっきり苦手と思われた馬。ここにきて気性面に進境が見えてきた。このクラスでもスピード能力は上位。右回りなら崩れない。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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