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セントライト記念、ローズSなど

  • 2013年09月09日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・ローズS(GII)
・コレクターアイテム
「前走(桜花賞15着)は、年明けからのレースでも見せていたように自分から止めてしまうところがあったようで、もろさが出てしまいました。その後は筋肉の疲れがあったので、オークスは回避して放牧に出して秋に備えてきました。今はだいぶ馬体もしっかりしてきたし、成長を感じますね。秋華賞に向けていいレースを期待しています」(須貝調教師)

・デニムアンドルビー
「オークス(3着)は促しつつも最後方からの競馬で、直線が長い東京コースとは言ってもさすがに厳しくなりました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせましたが、だいぶ背が高くなってどっしりしてきた印象です。1週前追い切りも言うことのない動きでしたし、レースでも成長した姿を見せてもらいたいですね」(岸本調教助手)

・メイショウマンボ
「オークス(1着)後はさすがに疲れも出ましたし、放牧先でまずはしっかりとリフレッシュさせてきました。馬の状態次第では秋華賞直行でもかまわないと思っていたぐらいでしたが、体もふっくらしていい雰囲気です。1週前追い切りもさすがという動きでしたし、態勢は整いそう。本番に向けていい競馬をしてもらいたいですね」(飯田祐調教師)

・リラコサージュ
「前走(オークス8着)の後は放牧に出してリフレッシュ。8月上旬に帰厩し、順調に乗り込んでいます。攻め駆けするタイプではありますが、1週前追い切りの動きは本当に良かったですし、いい感じに来ていますね。センスが良く、どんな競馬でもできるタイプですし、距離が短くなるのもプラスになると思います」(田代調教助手)

・レッドオーヴァル
「オークス(17着)は馬体が減ったこともありましたが、最後の1ハロンで止まってしまったところを見ると、距離の壁があったのかもしれません。レース後は放牧に出してリフレッシュ。もう少し馬体がふっくらしてくれてもいいかなとは思いますが、順調に来ています。ここの結果次第で適性も見えてくると思いますが、いい競馬をしてもらいたいと思います」(安田調教師)

・ローブティサージュ
「オークス(9着)のあとは北海道へ放牧に出してリフレッシュ。だいぶ体はたくましくなって成長を感じる状態です。順調に乗り込んで、2週前追い切りよりも1週前の方が動きが良くなっていたし、態勢は整ってきています。2歳女王だし、なんとか復活させてあげたいという気持ち。秋華賞に向けていいレースを期待しています」(須貝調教師)

◆月曜中山11R・セントライト記念(GII)
・アドマイヤスピカ
「前走(青葉賞7着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここから使いだすつもりで帰厩させました。乗り込みは順調でひと追いごとに良化しているし、1週前追い切りもしっかりとやれました。あとは当週の追い切りで態勢は整うでしょう。終いの脚を活かしてなんとか菊花賞の権利を取りたいですね」(松田博調教師)

・バンデ
「前走(積丹特別1着)は、パワータイプで荒れた馬場が合ったとはいえ、強い競馬でした。レース後は大きなダメージなく、函館から栗東に移動。その後も順調に来ています。まだ気性的に幼いところがあって、競る形になって引くと止めてしまったりするので、ここでも自分の形に持ち込んで進めたいですね」(矢作調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆月曜中山11R・セントライト記念(G2)
・ダービーフィズ
1週前追いは追走したとはいえ未勝利のウエスタンサムソンに遅れ気味だが、稽古ではズブさを出して良く見せない馬。太め感は全くなく、前走後も順調に来ている。前走は平坦でやたらと上がりが早い競馬。直線、伸びそうで伸び切れなかったのは、そのせいか。若竹賞で見せたように、坂のある中山なら馬力で伸びきれるはず。若さが残るが、潜在能力は一級品だ。

・ケイアイチョウサン
ラジオNIKKEI賞を制した後ここを叩いてさらに菊花賞へと中間の調整は順調そのもの。2ヶ月半ぶりのリフレッシュがあったが、8月下旬美浦での調教を再開。22日に坂路で一本、29日がウッドに入って併せ馬で5F70秒5-3F39秒0を馬なりでマーク。そして1週前の9月5日は1000万クラリスピンクを5Fで3馬身追走から直線に入って手応え良く68秒4-3F38秒6で互角併入。ケイコは動かないタイプで時計こそ平凡だが、馬体がひと回り大きくなり、動きそのものにも迫力を増していることは確か。まさに夏の上がり馬らしい勢いを感じさせている。中山コースでの勝ち星はないが、3、3、4着の安定味。
ゆったりとしたペースになる距離歓迎で残り300で馬群を捌ければ2連勝のチャンス。

・ヒラボクディープ
青葉賞は、まだ気持ちも体も幼さを残り芯が入っていない状態だったが、レースでは4番手のインで絶好の形に持ち込みゴール前でグイッと伸びて完勝。しかしダービーでは折り合いはついたものの直線でモタれ精神面での弱さを出して惨敗。能力を出しきれず不完全燃焼の内容。
今回は3ヶ月半ぶりになるが、ジックリ乗り込まれ1週前の調教は余力を残して6F80秒9-上がり39秒3。馬体は少し太めに映るが、張りがあり筋肉に緩みはない。精神面で成長した姿の見せ場。

・アポロソニック
ダービー3着の後、夏場は休養にあて、8月末から調教を再開。1週前はウッドチップでアポロテイストと合わせて目一杯に追われ、69秒9-39秒9。馬なりのまま自ら走るようなタイプではなく、追って追って伸びてくるタイプ。2週連続で意欲的に併せ馬を消化、馬体動きともにすでに重苦しさはなく、来週もう1本追えることを考えれば、不安のない状態が整っている。瞬発力には欠けるが、バテない末脚の持ち主。逃げる競馬で素質開花、自分で競馬が作れるのは何よりも強み。前哨戦とはいえ、菊花賞に向けて、負けられない一戦になる。

◆日曜阪神11R・ローズS(G2)
・エバーブロッサム
オークスは、中団の外で勝ち馬と同じような位置にいたが、4角で外を回さざるを得なくなり、そこで差が広がってしまった。ゴール前で鋭く伸びたものの脚を余して2着。フラワーカップから一戦ごとに素晴らしい成長力を示した内容。夏場は休養し今回久々のレースになるが、急ピッチで調整され1週前の追い切りはゴール前で軽く仕掛けて5F68秒9-上がり39秒0。バネを十分に利かせたフットワークですでに9分以上の仕上り。緒戦から力を出すディープインパクト産駒。レースぶりに注目。

◆日曜中山11R・ラジオ日本賞(OP)
・トウショウクラウン
 6月の東京戦の後、休養に入ってリフレッシュ。8月末には坂路で調教を再開して、1週前はポリトラックで67秒7-37秒9。直線目一杯に追われてきたが、単走でも反応は鋭く、最後までパワフルな走りを披露。520キロ近い大型馬だが、馬体の張り良く、太め感は一切なし。馬体・動きともに、久々を感じさせない状態が整っている。近6走は1,2,2,1,8,2で、8着の1戦はスタートで躓き、大きく出遅れたもの。どこからでも競馬ができ、確実に末脚を伸ばせる馬。地力・競馬ともに安定感があり、久々でも勝ち負けの競馬になる。

・ギャザーロージズ
 前走BSN賞では再度の出遅れ、道中も追走に苦しみながら、直線強烈な差し脚を発揮して3着まで浮上。その勢いはあと2完歩で2着に届くような伸び脚で、OP初挑戦としての上々の内容。その後中6週レース間隔があいたが、8月28日・9月4日と文句なしの調教を消化しており、太め感なく仕上がっている。4日は単走で南Dコースの馬場の真ん中を追って5F61秒2-3F35秒0-1F11秒5の出色のタイムをマーク。特にラスト1Fの伸びはまさに鬼脚といえるもの。ケイコ駆けといえ今のデキの良さを表すには十分の調教内容だった。OPのペース慣れと力が要る中山のダートを考えれば今度は差し切りも十分にありそうだ。

・ツクバコガネオー
 満を持しての出走となった前走の函館・エルムS。極端な時計勝負になってしまい、1分42秒6をしながら4着と敗れてしまったが、それでも格上感のあるグランドシチーにはキッチリ先着したのだから、十分に中身のあるレース内容。まだ気性が粗削りで、ここまで成長するまでに時間を要したが、もう重賞でも勝ち負け可能なレベルまで大きく進化している。トレセンに戻ってからは、主に北馬場と坂路併用で乗り込まれているが、暑さにも負けることなくますます快調。オープン特別のダート1800メートルなら、当然勝ち負けになる。

◆土曜中山11R・レインボーS(1600万下)
・マイネルメダリスト
 1週前追いはテンにとばしたせいで、終いは多少かかったが、珍しくビッシリ追われて50秒台をマーク。ここ数週よりは時計がかかる馬場だけに上々の内容と思える。安定感がある反面、勝ち味の遅さが欠点だが、ステイゴールド産駒らしく、道悪は鬼と言えるほどの巧さ。異常気象も相まって雨の多い季節だけに、馬場状態も味方しそう。少しでも時計がかかれば、早め先頭で押し切れそうだ。

・ディサイファ
 3連勝をマークして、いよいよ準オープン入り。他馬を気にする面があり、まだ展開に注文がつくタイプだが、すんなりと先行して、早めに先頭に立つ形なら余すことなく能力を発揮できる。ディープインパクト産駒らしく、追われてからの切れ味は申し分なく、勝負どころで抜かせない根性も父親譲り。このクラスでも上手に立ち回れば、難なく好勝負になるはずで、ここは4連勝の期待がかかる。早めにトレセンに戻って、その後の乗り込みも十分すぎるほど。その走りには、いよいよ「本格化」の兆しが見える。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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