スマートフォン版へ

瀬波特別

  • 2003年08月22日(金) 11時39分
 決してハデな活躍馬を送るわけでもなく、どちらかといえばやや地味だが、1975年生まれの牝馬オカノブルー(父ネプテューヌス)から広がるファミリーはすごい。

 初仔のヤマノスキーは7勝して種牡馬。2番仔フレーミングレッドからは、7勝したマイネルヨースが出た。3番仔マイネミレーは4勝し、その代表産駒が今日の瀬波特別のマイネミモーゼ。

 4番仔マイネレーベンは2勝し、マイネルブライアン(現オープン)、マイネヴィータ、マイネルモンスターなどの母。

 5番仔マルカロッキーは5勝して種牡馬。8番仔のマイネセラヴィは、京成杯を制した現役のマイネルビンテージの母。10番仔マイネエクセルは3勝し、12番仔になるマイネルブラウ(6歳)は、今年の小倉大賞典を制している。

 オカノブルーには、マルゼンスキー、アンバーシャダイなど、タフでパワーのある一流種牡馬が配され、名門の牝系に活力を吹き込んだこともあるが、みんなタフで丈夫。総じてダートでは文句なしの巧者だ。

 マイネミモーゼは、ブライアンズタイムの産駒。芝のフローラSを2着し、オークス4着馬。もちろん芝でも少し時計がかかると通用するが、ダートに転じて、準オープンで2、4、11、3着。牡馬オープン級と差のない力の競馬をこなしている。

 重賞2着はあるが、わずか1勝馬とあってこの夏から1000万への編入。前走、休み明けでかかってしまい、またスパートが早すぎて3着止まりだが、切れを生かせそうな今回、そろそろ勝ち切るチャンスだ。タフな牝系に成長力のブライアンズタイム。ひと皮むけると、牝馬のダート界の主役級に出世できる底力を秘めている。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング