決してハデな活躍馬を送るわけでもなく、どちらかといえばやや地味だが、1975年生まれの牝馬オカノブルー(父ネプテューヌス)から広がるファミリーはすごい。
初仔のヤマノスキーは7勝して種牡馬。2番仔フレーミングレッドからは、7勝したマイネルヨースが出た。3番仔マイネミレーは4勝し、その代表産駒が今日の瀬波特別のマイネミモーゼ。
4番仔マイネレーベンは2勝し、マイネルブライアン(現オープン)、マイネヴィータ、マイネルモンスターなどの母。
5番仔マルカロッキーは5勝して種牡馬。8番仔のマイネセラヴィは、京成杯を制した現役のマイネルビンテージの母。10番仔マイネエクセルは3勝し、12番仔になるマイネルブラウ(6歳)は、今年の小倉大賞典を制している。
オカノブルーには、マルゼンスキー、アンバーシャダイなど、タフでパワーのある一流種牡馬が配され、名門の牝系に活力を吹き込んだこともあるが、みんなタフで丈夫。総じてダートでは文句なしの巧者だ。
マイネミモーゼは、ブライアンズタイムの産駒。芝のフローラSを2着し、オークス4着馬。もちろん芝でも少し時計がかかると通用するが、ダートに転じて、準オープンで2、4、11、3着。牡馬オープン級と差のない力の競馬をこなしている。
重賞2着はあるが、わずか1勝馬とあってこの夏から1000万への編入。前走、休み明けでかかってしまい、またスパートが早すぎて3着止まりだが、切れを生かせそうな今回、そろそろ勝ち切るチャンスだ。タフな牝系に成長力のブライアンズタイム。ひと皮むけると、牝馬のダート界の主役級に出世できる底力を秘めている。