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秋華賞、府中牝馬Sなど

  • 2013年10月07日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・秋華賞(GI)
・シャトーブランシュ
「前走(ローズS2着)はペースが流れて展開も向きましたが、終いの脚はしっかりしていましたし、夏を越して力をつけてきていることを証明してくれました。レース後も特に問題なく、馬体も維持できています。ややトリッキーなコースだけに立ち回りひとつでしょうが、状態はいいので楽しみにしています」(松水調教助手)

・スマートレイアー
「前走(夕月特別1着)は古馬の強いメンバー相手にいい競馬をしてくれましたし、時計も優秀でした。レース後は疲れが抜けるのも早く、順調に調整できています。1週前追い切りも抜群の動きでしたし、いい状態ですね。器用なタイプなので京都内回りの2000mでもこなしてくれると思いますし、キャリアは浅くても素質があるので楽しみです」(大久保龍調教師)

・ティアーモ
「前走(西海賞1着)はいい勝ち方をしてくれましたね。勝ったことでここ1本に目標を絞ることができて、じっくり調整してきましたし、順調そのものです。1週前追い切りの動きも良かったですし、いい状態でレースに臨めそうです。レースが上手なタイプなので、内回りの2000mも対応できるでしょうし、チャンスはあると思っています」(藤岡健調教師)

・デニムアンドルビー
「前走(ローズS1着)はスタート後行き脚がつかず最後方からの競馬になってしまいましたが、直線は素晴らしい伸び。改めて能力の高さを感じました。レース後はダメージもなく、カイバ喰いも良好です。順調に調整できていますし、こちらの思っているとおりに良化してくれています。持ち味を活かしていいレースをしてもらいたいですね」(松田調教助手)

・メイショウマンボ
「前走(ローズS4着)は4着とはいえいい内容で進められました。落ち着いてレースに臨んでくれたことが良かったと思います。レース後は反動もなく順調に調整できていますし、休み明けで本数が足りなかった前走に比べていろんな面でプラスが大きいですから、楽しみにしています」(飯田祐調教師)

・ローブティサージュ
「前走(ローズS6着)は直線一旦先頭に立つシーンもありましたし、見どころのある内容だったと思います。レース後は特にダメージもなく順調に調整できていますし、一度使ってうまくガス抜きができている印象です。状態はとてもいいので、このままレースに臨みたいですね。いい競馬を期待しています」(須貝調教師)

◆月曜東京11R・府中牝馬S(GII)
・ドナウブルー
「前走(関屋記念4着)は勝ち切れなかったが、決して悪い内容ではなかった。ひと息入れてここを目標に調整しているが、いつもどおりいい感じに仕上がってきているし、順調ですね。昨年は1ハロン長いかなというつもりで使ったけれど、3着に来たようにうまく対応してくれたし、この条件でもうひと押しがきいてくれれば」(石坂調教師)

・マルセリーナ
「前走(札幌記念9着)は残念な結果だったが、その後は特にダメージもなく順調。慣れない函館での調整と違って、今回は栗東でノビノビ調整できているし、状態自体は引き続き良好で問題ない。東京の1800mという条件も合っていると思うし、ここで改めて巻き返してもらいたいと思っています」(松田博調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・秋華賞(GI)
・セキショウ
 前走の紫苑S。速い馬場を意識して積極的にハナ。淀みのないペースで直線は2番手の馬を振り切りそのままアッサリ逃げ切り強い内容で圧勝。1週前の追い切りは、降雨でノメるような馬場になったポリコースで追われ5F64秒1-上がり38秒1を余裕の手応えでマーク。これだけ速い時計を出せるのはさらに身が入った証拠。ハナを切ったのは未勝利戦を5馬身差で勝った時と前走の紫苑Sだけ。今度は相手が強化されるが、スムーズにハナに行ければ可能性は十分。

・サクラプレジール
 オークスを14着と大敗後はリフレッシュに専念。8月下旬美浦での調教を再開し、それ以降ジックリと乗り込んだ。強い追い切りは9月中旬からといえ、19日に長めを追い切ってから気配が一変し、26日・そして10月2日の1週前追いと2週連続で好内容を消化。特に2日の1週前追いは古馬500万ノボジュピターを1秒追走から、直線は並ぶ間もなく抜き去り、逆に4馬身の先着。6F83秒2-3F38秒0-1F13秒0の時計も、馬場が重かったことを考えるとかなり優秀。直前の追い切りもあることから、この追い切りで9分以上の仕上がりは確か。新馬・続くフラワーCを連勝した素質は相当に高いはず。距離短縮なら、オークス惨敗を度外視して狙うのもありそうだ。

・リボントリコロール
 夏の福島・新潟戦で連勝。そして前走紫苑S2着で権利をとって挑むこととなったが、強烈な差し脚は大きな魅力で、少しでもペースが乱れれば大駆け可能な素質。特に直線が平坦な京都コースは差し脚質に有利で、ハイペースの流れも多くなることを考えると、4コーナーから一気策に出ても十分に届く。中間は前走の疲れと輸送を考慮し、控えた調整ぶりだったが、3日の1週前追いは3頭併せを、追走の形から内に進路を取り、ラスト1F抜群の手応えで先着。5F68秒4-3F39秒6-1F13秒3の時計は平凡でも、スピード感満点の動きは文句なし。馬体重も440キロ台を維持しており、夏場からの好調子は保っている。有力馬が早めに動けば、ジックリ構えた策で直一気の可能性はあるはず。

◆月曜東京11R・府中牝馬S(GII)
・マイネイサベル
 前走の安田記念。道中は後方でジッと我慢し脚をタメる。勝負どころで内から他馬にぶつけられる不利がありながらも直線はしっかり伸びて4着。ようやく完成された感で秋への期待を持たせた内容。今回は4ヶ月半ぶりのレースになるが、1週前の追い切りでは、長めから積極的に追われ、6F82秒2-上がり38秒4を一杯に追って計時。馬体は少し太めに映ったが、これだけハードに追えばキッチリ絞れる。休み明けで大きく崩れたことは一度もなく鉄砲駆けは得意。緒戦から。

・ハナズゴール
 前走はもう1本欲しい調整過程で、牡馬相手のオールカマーに挑戦。差し一手のこの馬には距離・コースも厳しい条件だったが、それでもインから詰め寄る。見せ場十分の内容だった。競馬を使った反動・疲れは一切なく、1週前にはウッドチップの8分どころを回り、68秒3-39秒5。単走で直線目一杯に追われてきたが、これだけウッドチップで追われたのは2歳時以来のこと。脚もとへの不安がなくなり、グングン状態を上げている。東京の1800になる今回は、前走と比べれば大きく好転。状態・条件ともに不安材料はなく、本番のエリザベス女王杯に向けて、強い競馬を見せる。

・コスモネモシン
 近況が冴えなかったため、低評価に甘んじた前走の新潟記念だったが、素晴らしい集中力で直線伸びて3年半ぶりの重賞制覇。気分屋のところがあり、安定感はもう一歩でも、松岡騎手が「マイネイサベルと互角のポテンシャルの持ち主」と評価する実力牝馬。きっかけをつかんだとなれば、ここでも十分に勝ち負けできるはずだ。時計の速い決着でも、あるいは馬場が渋ったとしても、マイナス材料はまったくなし。走ることに前向きにさえなれば、前走の再現も十分に可能だろう。当日輸送ということで、パドックでの気配は要チェックだが、馬体重に大きな変動がなく、かつ落ち着きを保てていれば、再度能力全開とみたい。

◆土曜東京8R・東京ハイジャンプ(J・GII)
・ミラクルオブレナ
 2番人気に推された前走の新潟戦。体調も位置どりも悪くなかったが、あとひと伸びが利かずに4着止まり。しかしこれは、渋った馬場コンディションになったうえに、62キロを背負わされていたのが直接の敗因。決して力負けではなかった。その後はこの東京戦に照準を合わせて乗り込み、前走以上と思える好状態。過去にはオープン勝ちのある馬で、実績的にはGIIのこのメンバーに入っても遜色なし。東京コースはなんら問題はなく、通用可能な下地は十分にある。

◆土曜東京9R・プラタナス賞(500万下)
・ペガサスジュニア
 筋肉質の馬力型で、太く見えるタイプだが、それを差し引いても、1週前は多少余裕残しの馬体。終い重点の決め手比べで、同格ハイアーレートに大きく劣ったのは、そのせいもありそうだ。このひと追いと来週の追い切りで絞れるし、気合ものってきそう。好調時の状態で出走できそうだ。ダート戦なら、ここでも力負けしないし、ズブさがある馬だけに、距離延長も有利な材料。

◆土曜東京11R・白秋S(1600万下)
・イチオクノホシ
 ここが叩き3戦目とあって、確実に復調モード。稽古の動きにも本来の鋭さが完全に戻っており、いよいよ能力全開とみていい。オープン(牝馬重賞)でも常に勝ち負け可能な能力の持ち主で、準オープンなら牡馬相手でもアッサリがあって当然。一瞬の切れ味で勝負できる1400メートルもベストに近く、ラストは弾けるように伸びてくるはずだ。460キロ台で競馬ができるようになったように、充実の4歳秋を迎えて馬体もひと回り大きく成長。ここを難なく突破すれば、次走はオーロカップ挑戦が見えてくる。

・プランスデトワール
 仕上げ直しで、9月に入ってからの乗り込みになったが、先週あたりから重さを解消してキビキビした動きを見せ始めた。先週はエラー表示だが、先行したシンボリエンパイアが51.2秒。同馬は楽に50秒台を出したはずで、今週の荒れた馬場では、かなり優秀な動きと思える。準オープンで何度も好走している馬だし、ベスト条件が東京の千四。気性が勝った馬で久々は苦にしない。

◆月曜東京10R・赤富士S(1600万下)
・ギャザーロージズ
 大きな休みは挟まず、使い込まれているが、疲れなどは一切見せず、この中間も元気な姿を披露。1週前はいつもどおりにダートコースで追われ、70秒7-40秒9。大雨の影響で馬場が軽く、オーバーワークにならないように少しセーブしたが、軽く流した感じでも、体全体を使った力強い走りは迫力満点。パンパンに張った馬体も目立ち、引き続き絶好調をアピールしている。前走は不良馬場で逃げ切った勝ち馬には離されたが、2着馬とはコンマ3秒差。東京2100は休み明けを除けば3勝を上げ、3,4着が1回づつのベスト条件。追えば追うほど加速している末脚は東京コースでこそ、単勝から狙っていきたい。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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