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菊花賞、富士Sなど

  • 2013年10月15日(火) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
・アドマイヤスピカ
「前走(セントライト記念3着)は久々のせいか気合い乗りが乏しく、レースでもなかなか進んでいきませんでしたが、終いはよく伸びてくれました。なんとか権利をと思っていたのでほっとしましたね。レース後も順調に調整できているし、久々を一度使って上向き。この距離は初めてなので何とも言えないが、いい脚を持っているので楽しみですね」(松田博調教師)

・エピファネイア
「前走(神戸新聞杯1着)は課題だった折り合いにも進境を見せ、ダメージの残らない勝ち方ができました。レース後も疲れを見せず順調そのものですし、普段落ち着きがあっていい雰囲気ですね。今回距離は3000mになりますが、この馬のリズムを大切にして走れればいい結果になると思いますし、期待しています」(松田調教助手)

・サトノノブレス
「前走(神戸新聞杯3着)は敗れたとはいえ、折り合って進められましたし、次につながる競馬でした。レース後は特にダメージもなく順調に乗り込めていますよ。以前はソエが残っていましたが、今はその不安もありません。ちょっとスピードに乗るまで時間がかかるタイプですが、その分最後までしっかりと伸びるスタミナはありますし、この距離でも楽しみです」(池江調教師)

・タマモベストプレイ
「前走(神戸新聞杯5着)はうまく流れに乗れていたし、スムーズな競馬はできたと思います。最後は休み明けの分か伸びを欠いたけれど、そのあたりは一度使って馬体に張りが出てきているし、上積みが見えますね。距離に関しては未知の部分があって何とも言えませんが、状態は良くなっているので楽しみです」(南井調教師)

・バンデ
「前走(兵庫特別1着)は強い勝ち方でした。ブリンカーを着けて最後まで集中して走れていたと思いますし、後ろを離しながら上がりも優秀でした。レース後の回復も早く、順調に調整できています。スタミナは十分なので距離も問題ないでしょうし、あとは自分のリズムで運べるかどうかでしょう」(渋田調教助手)

・フルーキー
「前走(野分特別1着)は道中折り合いがついたし、速い脚で抜け出して強い勝ち方でした。レース後はここを目標に調整していますが、順調に来ていますね。春よりも馬がしっかりと成長しています。折り合いはつきすぎるぐらいですし、いい切れ味を持っている馬なので、この距離でも楽しみです」(松田調教助手)

・ラストインパクト
「前走(神戸新聞杯7着)はレース前に落鉄してしまい、打ち替えに時間を要して馬がイレ込んでしまったのが影響しました。力を出せないレースになってしまって残念。レース後はダメージも見せず順調に乗り込んでいて、馬体もしっかりしてきていると感じますね。広いコースは合うし、持ち味が活きるような競馬を期待したいですね」(松田博調教師)

◆土曜東京11R・富士S(GIII)
・ダノンシャーク
「前走(京成杯AH2着)は久々の上斤量も58キロと決して楽な条件ではありませんでしたが、それでもいい競馬はできています。レース後は特に問題なく順調に調整できていますし、今回は3着だった安田記念と同じ舞台。しかも別定戦ですから、今回も楽しみです」(大久保龍調教師)

・リルダヴァル
「前走(中京記念3着)の後は放牧に出してリフレッシュ。9月半ばに帰厩してここを目標に順調に調整しています。だいぶゲートが安定してきて、スムーズな競馬ができるようになっていますね。折り合いにも進境を見せているので、重賞でもチャンスはあると思っています」(池江調教師)

・レッドアリオン
「前走(ポートアイランドS13着)は久々でも状態は良かっただけに期待していましたが、残念な競馬。課題のゲートもうまく出てスムーズに進められていたのですが、ジョッキーによると4コーナーでは手応えがひと息だったとのこと。ちょっと敗因をつかみかねますが、一度使って改めて期待したいですね」(橋口調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜京都11R・菊花賞(GI)
・ケイアイチョウサン
 9日の1週前追いは古馬1000万・クラリスピンクを3馬身追走から、直線1Fで馬体を併せて追い比べ。相手がモタつく感にサーッと抜け出して1馬身半ほど先着。5F67秒9-3F39秒1-1F13秒4と時計は相変わらず平凡だが、追ってからの反応の良さは充実ぶりを示すもの。馬体こそ成長力今一歩でも、中身の強さは大きく前進していることは確か。セントライト記念は外目を回って一瞬の見せ場。今回は4コーナーで内目が空くケースの多い京都での戦い。前半からスタミナロスを少なく、うまく折り合いをつけた追走から、ラストの4コーナーで内を突いたラジオNIKKEI賞と同じ戦法がとれればビッグチャンス。

・ダービーフィズ
 デビュー前から素質を高く評価されていた馬。春に開花させることはできなかったが、夏を越し急成長を見せている。1週前はポリトラックで62秒1-36秒2の1番時計をマーク。併せたアルジェンタムと直線ビッシリ追い比べ、1馬身競り落としてゴールイン。体全体のバネを利かせた走りは鋭さ満点。張ち切れんばかりの体つきで、絶好調をアピールしている。最後、瞬発力に屈した前走のセントライト記念は、自ら動いて早め先頭と、菊花賞につながる競馬。母の兄弟には菊花賞を勝ったマンハッタンカフェ、父のジャングルポケットからも距離延長に不安のない血統。最後のクラシックで一気の本格化を目指す。

・ヒラボクディープ
 ダービー、秋初戦のセントライト記念とも見せ場なく13着に終わったが、中間意欲的な乗り込みを消化し、懸命に立て直しを計って大分調子も上向いてきた。9日の1週前追いでは500万・アンブリッジローズを2馬身追走から、ラスト1F目一杯に追うと一気に突き放して逆に3馬身先着。前半を多少押さえたため、5F69秒6-3F39秒9と時計は平凡だが、ラスト1F12秒8は、時計がかかる今のウッドコースの形態から考えるとかなり速く、その伸び脚もシャープさが加わり、前2走と一変のデキは確か。これで直前にもう一度ビシッと追ってくれば息の入りも万全になるはず。スタミナ比べなら自信を持つだけに、少し上がり時計がかかる馬場・流れになれば渋とい先行力がモノを言うはずで、ここ2戦を度外視して狙う。

・ユールシンギング
 前走のセントライト記念。一気の相手強化だったが、勝負どころでズブさを見せ追走に手間取ったうえ、直線でも前が壁になって進路が狭くなる不利がありながら、残り1Fから力強く伸びて差し切った。1週前の追い切りは、ポリトラックで5F69秒0-上がり38秒8と終いを重視した調教。タイムは平凡だったが、胴長で跳びの大きな走りは間違いなく長距離で本領と見た。ひと皮剥けた上がり馬。勢いを買う。

◆土曜東京11R・富士S(GIII)
・リアルインパクト
 前走が3月のダービー卿CT。58キロのトップハンデではあったが、4角手前で手応えが悪くなり、直線も全く伸びず12着と大敗。体調面に問題があったとしか思えない内容。その後復活を図って放牧に出され、今回は7か月ぶりのレースになるが、入念に乗り込まれ、1週前の追い切りはウッドコースで5F67秒7-上がり38秒4を余裕しゃくしゃくで計時。馬体は少し太めに映るが、休養した効果で動きに柔軟性を取り戻した。狙いは緒戦だ。

◆日曜京都12R・桂川S(1600万下)
・ブランダムール
 夏は函館に長期遠征して、1000万下を快勝。中央場所に戻った前走の中山では、昇級戦でいきなり小差の3着と好走。いよいよ本格化してきた印象がある。東京・新潟では適鞍(芝1200M)がなかったため、熟考を重ねた末に京都行きを決定。ただし「直前の長距離輸送に弱い傾向がある」(粕谷調教師)ため、本来より若干早めに栗東トレセン入り。レースを待つこととなった。2週前には北馬場で追って軽快な動きを披露。状態面は文句なしといってよく、コンディションさえ維持できれば十分に好勝負可能。直線が平坦の京都コースも大きくプラスに作用するはずだ。鞍上には横山典騎手を配して、ズバリ「勝ち」を狙う。

◆日曜東京10R・甲斐路S(1600万下)
・アーデント
「ウッドチップで追うと、トモズレの不安がある」ということで、1週前の追い切りは単走でダート。ひどいモヤの中だったため道中の細かな動きは不明だったが、67秒0-52秒2-(モヤ=推定38秒5)を楽々とマーク。鞍上がゴール前で仕掛けると、まっすぐ一気に伸びていた。前走の函館戦では出負けしてしまい、不器用な面を見せてしまったが、元々が小回りは向かないタイプ。広いコースに変われば、2走前の再現は十分に可能だろう。もちろん、素質はオープン級。折り合えればアッサリがあっていい。

・レッドレイヴン
 5か月ぶりの競馬になった青葉賞と、次戦のダービーはやはり急仕上げ感が残る調整。気性の勝ったタイプで、2400という距離にも不安があり、大敗続きも仕方のない結果だった。仕切り直して秋競馬、9月半ばから調教を再開して、今回はじっくりと調整を重ねている。1週前は芝コースで64秒8-34秒8、ラスト1ハロンを11秒6。最後まで馬なりのまま、スピードの違いを見せつける動きを披露。500キロ前後の体もスッキリと見せ、動き・馬体ともに、久々感なく仕上がっている。1800なら距離に不安もなく、準オープンクラスなら素質の違いを見せつける。

◆日曜東京9R・山中湖特別(1000万下)
・ラスヴェンチュラス
 細身の牝馬で仕上がり早タイプ。あまり強い調教は必要ない馬だが、1週前追いは松岡騎手を乗せて、3頭併せと意欲的。これで気合いものってきそうだし、万全の仕上がりと思える。左回りの直線が長いコースがベスト条件で、ここまで待ったのは予定通り。距離も千八から二千がベストで、前走は距離の問題があったが、0.2秒差なら悪くない。東京で牝馬限定戦。ここでは決め手が一枚上だ。

◆土曜東京9R・いちょうS(OP)
・イスラボニータ
 先週の1週前追いは終い1Fで11秒台を出す馬が2頭しかいない馬場だったが、同馬はG前軽く追った程度で11.8秒の伸び脚。抜群の切れ味を見せた。またゲートに難があるだけに、小回りの中山を見送ってジックリ調整。中間の動きの良さが目立っており、力は出せる状態と思える。前走はハープスターの強力な決め手に屈したが、出遅れから32秒台の脚で2着を確保と好内容。東京で、更に持ち味が生きる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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