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天皇賞(秋)、スワンSなど

  • 2013年10月21日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・天皇賞(秋)(GI)
・エイシンフラッシュ
「前走(毎日王冠1着)は久々のレースだったけれど、スローペースでしっかりと折り合ったし、いい競馬だったと思います。レース後も反動なく、すぐに乗り出せていますよ。中2週の競馬になるので、1週前追い切りはジョッキー(デムーロ騎手)に感触を確かめてもらう程度ですが、順調ですね。1度使って良くなっているし、今回ももちろん期待しています」(田代調教助手)

・ジェンティルドンナ
「前走(宝塚記念3着)のあとは近郊のノーザンファームしがらきに放牧に出してリフレッシュ。リラックスさせるとかなり緩むタイプなので8月末というちょっと早めに戻して、ここを目標に調整を開始。中途半端な状態では出走させられないというつもりでやってきました。1週前追い切りも合格点の内容でしたし、東京コースもいい条件なので期待しています」(石坂調教師)

・ジャスタウェイ
「前走(毎日王冠2着)はメンバー最速の上がりでの2着で、負けて強しという内容。残念ですが、強い相手にこの競馬だから、成長を感じますね。レース後はダメージもなく順調に来ていますし、久々を使った上積みを感じます。このところのレースからは距離延長への不安もありませんし、決め手はここに入っても引けは取らないと思うので楽しみですね」(須貝調教師)

・トウケイヘイロー
「函館記念(1着)で2000mもいける、と思いましたが、前走(札幌記念1着)は雨で馬場がひどくなってしまったので、そこだけが心配でした。それでも、以前よりパワーがついていて苦にしませんでしたし、その後も思ったようなダメージはありませんでした。帰厩後は順調に調整できていますし、体調もいいですね。今回は東京の2000mですから簡単ではありませんが、いい状態でレースに臨めるようにしていきます」(清水久調教師)

・トゥザグローリー
「前走(京都大賞典6着)は久々のレースだったけれど、思った以上に見どころのある内容でした。元々休み明けは苦にしないタイプとはいえ、やはり一度使って状態は上がってきています。大きな反動もなく順調に調整できていますし、気候も涼しくなるといい馬で、条件は確実に良くなりますから楽しみですね」(池江調教師)

・ヒットザターゲット
「前走(京都大賞典1着)は直線までじっとして、最後は素晴らしい脚を使ってくれました。ジョッキー(北村友騎手)がうまく乗ってくれたと思います。レース後は大きなダメージもなく、順調に調整できています。中2週になるので、追い切りは当週ビシッとやるつもり。自分のリズムで走って力を出してもらいたいですね」(加藤敬調教師)

◆土曜京都11R・スワンS(GII)
・グランプリボス
「前走(スプリンターズS7着)はこの条件でもやれると思っていただけに残念でしたが、スタート後寄られたのが影響した感じはありますし、決して力負けではないと思っています。レース後は短期放牧を挟んでリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できていますし、次のマイルCSへつながるレースを期待したいですね」(矢作調教師)

・サダムパテック
「前走(安田記念13着)の後は放牧に出してリフレッシュ。帰厩後、ここを目標にしっかりと乗り込んできて、休み明けでも力を出せる仕上がりにあります。京都コースは相性がいいので、そのあたりも楽しみですし、目標のマイルCSに向けていいレースをしてもらいたいと思います」(西園調教師)

・マジンプロスパー
「前走(スプリンターズS4着)は最後まで本当によく頑張ってくれました。レース後は特に問題なく順調にきていますし、使って動きにも素軽さが出ていますね。上積みを感じる状態ですし、京都コースの1400mというこの条件も実績がありますから、いい結果を出してもらいたいと思います」(中尾調教師)

・ラトルスネーク
「前走(白秋S1着)はタイレコードの強い勝ち方。馬場入りから落ち着きがあっていい精神状態でレースに臨めたのが良かったようですね。レース後も特に問題なく、順調に調整できていますし、1400m、直線の長い外回りと条件も揃っています。今回も当日落ち着いてレースに向かえるようならチャンスはあるでしょう」(須貝調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・天皇賞(秋)(GI)
・ヴェルデグリーン
 今年に入って最大の上がり馬。前走オールカマーの圧勝劇は馬の地力強化を見せつける強い内容だった。その後はここ目標に12日、17日とキッチリ追い切っており、前走激走の反動は全く見られない程のハード内容を連発。17日の1週前追いは格下マイネルミラノ相手に、4馬身追走から直線の追い比べ。ラスト1Fからの末脚に切れを欠いて2馬身遅れてしまったものの、先週もこの相手に併入がやっとだったことを考えると、相手が動きすぎとの判断が正確。とにかく中間も順調そのもの。今年の好状態をずっとキープしていることは確かで、今回も太め感なく好仕上がりで挑める。東京コースの実績に?がつくが、今の勢いからすると十分に克服可。好位追走で巧く立ち回れる競馬ができれば初のGI制覇も夢ではない。

・ナカヤマナイト
 6月の宝塚記念6着以来で、ぶっつけで挑む形となるが、9月中旬から美浦で1ヶ月間十分に乗り込んでおり、息もちに関しては心配なし。17日の1週前追いでは1000万エイブルサクセスを3馬身追走から、一度も掴まえることなく、ゴールでは半馬身程遅れたが、道中の走りにムダがなく、スピード感も本来のものを出しており、5F67秒2-3F38秒1-1F12秒4の時計を余力残しでマーク。これで最終追い切りで1Fキチッと追ってくれば仕上がりに不安なし。昨年のようなオールカマー→天皇賞へのローテーションが取れなかったのは残念だが、以外に鉄砲は利くタイプ。適距離・瞬発力比べの流れ、そして何より上がり時計がかかる馬場となれば力の差はないはず。実力馬復活に注目。

・コディーノ
 プラス体重は成長ぶんで、太く見えなかった前走だが、久々でテンションが上がり、スタートで出遅れ。競馬がスローに流れただけに、これが致命傷。後方から外を回っては32秒台の脚を使っても届かないのは納得。本番に向けて手ごたえ十分のレースぶりと思えた。1週前追いもルルーシュ、レッドスパーダと豪華な併せ馬を消化して、反動の不安はなし。折り合いさえつけば、強烈な決め手を発揮する。

・ダークシャドウ
 仕上りが良く、毎日王冠でも期待したが、結果前残りの決着。馬込みを縫って上がり32秒8、5着とはいえ評価を下げる内容ではなかった。1週前はウッドチップで69秒3-40秒3、3頭併せの真ん中で、押さえるのに苦労するほどの手ごたえで併入。走る気満々の姿はさすがに前走時とは一変、一叩きで戦闘モードにスイッチが入ったようだ。今回はトウケイヘイローが入り、恐らくフルゲート。極端なスローはなく、末脚を活かせる舞台。得意の東京コース、万全の状態を整え、今度は勝ち負けの勝負までくる。

◆土曜京都11R・スワンS(G2)
 前走時も復調気配を見せていたが、前半から10秒台が2度続くような競馬では追走が精一杯。それでも終いは0秒7差まで詰めており、状態面は確実に良化している。今週は格下とはいえ、稽古駆けのリリコレッジーロと併せ、力強い伸び脚。舌をこす癖は出しているが、馬体、気合の良さは目立っている。千四では阪急杯でロードカナロアと0秒2の僅差の競馬をした実績。今回は巻き返せる。

◆土曜東京10R・三峰山特別(1000万下)
・サウンドトゥルー
 五百万を勝った直後に強気に挑戦したオープンのユニコーンS。一気の相手強化にもかかわらず、結果は見せ場たっぷりの3着。素質の高さを見せつける形になった。夏場は放牧に出されてリフレッシュ。復帰初戦は同じ東京のダート1600m戦を選んだが、後方からしぶとく伸びて勝ち馬からコンマ5秒差の5着。久々は目一杯の仕上げをしない厩舎とすれば、これは上々の滑り出しといっていい。叩き2戦目のここはもちろん勝負気配濃厚。一千万は軽く突破できる力がある。

◆土曜東京11R・紅葉S(1600万下)
・ケイアイエレガント
 昇級戦の前走は出負けしてしまったが、後方からジリジリと差を詰めて、勝ち馬からはコンマ3秒差の4着。以前は準オープンでも見せ場を作っていた実力の持ち主。これくらい走れて当然だろう。スパっと切れる脚こそないが、行っても差しても、最後まで粘り強い競馬を見せるのがこの馬の身上。直線急坂の中山より、むしろ東京は向いている可能性がある。コンスタントに使われてきているが、タフな馬で疲れは皆無。斤量面での利があるハンデ戦なら目が離せない。

・コスモソーンパーク
 前走の秋風Sは、スタートで出遅れたが、すぐに追い上げ中団へ。4角の手ごたえも十分だったが、分の悪い瞬発力勝負になって鋭さ負けし0,3秒差の5着。1週前の追い切りは5Fから500万のサウンドカスケードを1秒4追走して67秒0-上がり38秒1を引っ張りきれないほどの手ごたえで計示。稽古駆けする馬とはいえ、今回の動きは特筆もの。長く脚を使える馬で東京コースで見直す。

◆日曜東京10R・秋嶺S(1600万下)
・アンアヴェンジド
 福島戦後、ひと息リフレッシュ。9月の半ばから調教を再開して、十分すぎる乗り込みを消化している。1週前はウッドチップでホーカーテンペストを2馬身追走して、69秒0-38秒9馬場の外目を回ってきたが、最後まで手綱を動かすことなく、楽々併入。体全体を使った走りは、迫力満点。540キロ近い大型馬だが、重苦しさは一切なく、不満のない仕上りを見せている。前走は折り合いに苦労して、終始外々を回ることになっての4着。[3101]着外1回の1戦はユニコーンSと、抜群の相性を誇る東京コース。久々でも能力全開、勝ち負けの競馬になる。

・アメリカンウィナー
 前走6月の夏至S。58キロとトップハンデのうえスタート直後に内から寄られ後方からの競馬。道中も斤量を背負っているためスピードに乗れず。それでも最後しっかり伸びて3着と地力上位は示した。その後リフレッシュ放牧で今回は4ヶ月ぶりになるが、入念に調教を消化して1週前の追い切りは稽古走る同格のミヤビファルネーゼと併せ5F57秒0上がり38秒5を余力残しで計示。軽いポリトラックではさすがに劣ったが、力強い脚さばきで好仕上げをアピール。初戦から地力の見せ場。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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