スマートフォン版へ

アルゼンチン共和国杯、みやこS、アルテミスSなど

  • 2013年10月28日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・アルゼンチン共和国杯(GII)
・アドマイヤラクティ
「前走(京都大賞典4着)は休み明けということもありましたが、終いもジリジリと伸びていましたし、内容は悪くなかったと思います。中間も特にダメージなく調整できていますし、1週前追い切りも見た目以上に時計が出ていましたからね。騎乗したメンディザバル騎手もいい感触をつかんでくれたようですし、東京の長い直線は歓迎。前走以上の競馬を期待しています」(梅田智調教師)

・デスペラード
「前走(京都大賞典10着)は、放牧先の北海道からの輸送でやや馬体が減ってしまったため、攻めきれない部分がありました。久々もあまり良くないタイプとあって力を出せませんでしたが、ひと叩きして確実に気配は上昇。終いはいい脚を使ってくれる馬ですし、使った上積みも見込める今回は巻き返してもらいたいですね」(安達調教師)

・ムスカテール
「前走(オールカマー9着)は残念な競馬だったけれど、休み明けということもありましたし、着順ほどは負けていませんからね。ちょっと追い出してから右にモタれたことが気になりましたが、一度使って良くなっていますからね。今回は得意の左回りですし、巻き返しを期待したいですね」(友道調教師)

・メイショウナルト
「前走(オールカマー2着)はいったんは抜け出したかと思ったぐらいで上手に走ってくれていましたね。ここにきて完全に軌道に乗った印象だし、レース後も順調で引き続き好調をキープ。今回は2500mのレースになりますが、ジョッキーは距離が延びても大丈夫と言ってくれているし、ここでもいい競馬を期待しています」(武田調教師)

◆日曜京都11R・みやこS(GIII)
・グレープブランデー
「前走(南部杯4着)は最後まで粘ってくれていましたし、力のあるところは見せたと思いますが、順調に使ってきた馬との差が出た格好でしょう。レース後は思ったほどダメージがなかったため、JCダートの前にここを使うことになりました。順当に良化していますし、JCダートにつながる競馬を期待したいと思います」(安田調教師)

・ケイアイレオーネ
「前走(シリウスS1着)はジョッキーと話をして、終いを活かす形にしましたが、うまく乗ってくれたと思います。馬体が増えていたのは成長分ですし、久々をひと叩きした効果も大きそう。順調に来ていますし、以前よりもレース内容も良くなっていますからここでも楽しみですね」(西浦調教師)

・ローマンレジェンド
「前走(帝王賞6着)は状態は悪くなかったけれど、水が浮くような悪い馬場になってしまって、嫌気がさしたようなレース内容でした。競馬のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させ、順調に調整できています。斤量が厳しくなるのがどうかだけれど、JCダートに向けていい競馬をしてもらいたいですね」(田代調教助手)

◆土曜東京11R・アルテミスS(重賞)
・ウインリバティ
「前走(未勝利戦1着)のあとはここを目標に決めて調整してきました。ここまで順調に調整できていますよ。東京までの輸送があることを考慮し、1週前にビシッとやっていますが引き続き好調です。大きな上積みはなさそうですが、デキはキープしていますから、いい競馬を期待したいですね」(飯田雄調教師)

・プライマリーコード
「前走(デイリー杯2歳S5着)のあとも順調に調整できています。1週前追い切りの動きも非常に良かったですね。ちょっと気持ちが入りすぎてやや行きたがる面はありますが、トビが大きい馬なので直線の長い東京コースは合うと思いますから、いい競馬を期待していました」(赤池調教助手)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・アルゼンチン共和国杯(GII)
・コスモラピュタ
 オールカマーのあとは放牧に出されていたが、10月の4週目にトレセンに戻ってからは順調な乗り込みを消化。もちろん牧場でもいつものように連日負荷をかけられた様子で、馬体は全く重め感なくキッチリ。直前に長めから1本追えば、ほぼ万全の状態に仕上がるはずだ。得意の長距離戦とはいえ、まだ一線級のメンバー相手では少し見劣りするが、ここは軽量で臨めるハンデ戦。中間の雨で少しでも時計のかかるコンディションになるようなら、しぶとい粘り腰を発揮できるはず。穴と狙って面白い。

・サイモントルナーレ
 函館戦激走後だけにひと息入れたが、美浦に9月下旬に戻ってからは順調な乗り込み。17日と23日には南Dコースに入って速い時計をマーク。特に23日の1週前追いは1000万ルシャンベルタンを5Fで1秒追走から、残り1Fで捉えて併入に持ち込んだ。5F64秒0〜3F37秒3〜1F12秒8の時計も優秀で、先週までの重さを一掃。これで直前にもう1本キチッと追ってくれば万全の状態まで仕上がるはず。前走重馬場での勝利が示すように、力が要る馬場は大歓迎。10月から降り続いて時計がかかる今の馬場は大きな味方になること必至。夏場の好調を維持しているだけに、適距離の今回は再度の大駆け可能。

・ホッコーブレーヴ
 前走は1600万条件戦といえ、後方一気策から突き抜けて完勝。とにかく2400m戦前後の距離は抜群の安定感で、OPに昇格しても通用の素材確か。前走後中3週のレース間隔も理想的で、23日の調教内容は圧巻そのもの。南Dコースに入り単走追い、5F65秒9〜3F38秒0〜1F12秒5の時計は地味でも、直線に向いてからの伸び脚に鋭さが加わり、今年に入って一番の走り。これにもう1本直前追いがあることを考えれば仕上がりに関しては文句なしの状態になるはず。距離適性ならOPでも通用、上がり時計がかかる馬場も歓迎。一気に相手は強化されるが、今の勢いからすると大逆転のチャンス十分だ。

・ルルーシュ
 2週前の追い切りでは多少重さが感じられたが、ビッシリ追われたことで先週は動きが一変。先行→先着の形とはいえ、ダンスファンタジアに2馬身ほど先着。北村宏騎手が押さえ切れない勢いで50秒台の好時計をマーク。休み休みの一戦になるが、先週の追い切りを見る限り、力を出せるデキになっていると思える。昨年このレースを勝ったように、同馬向きの条件。先行策から抜け出せるとみた。

◆日曜京都11R・みやこS(GIII)
・グランドシチー
 前走のシリウスS。先行グループの後でスムーズに流れに乗ったが、直線で狭くなるシーン。そのぶん2着のナイスミーチューとの追い比べでクビ差及ばなかったが、58.5キロのトップハンデを考えれば地力は示した内容。勝ったケイアイレオーネは53キロの軽量、この中間も入念に稽古を積まれ、1週前の追い切りは単走で5F69秒8〜上がり40秒1。時計は平凡でもパワフルな走りで好調をアピール。脚質に自在性が出て、京都の直線平坦コースで勝機。

◆土曜東京11R・アルテミスS(重賞)
・スイートガーデン
 レース直後に、手綱をとった後藤騎手が「落ち着いていて、高いセンスを感じる。現時点では注文は何もない」と絶賛したのがこの馬。そのデビュー戦は、好発を決めて迷うことなくハナへ。直線に向いても脚いろはまったく衰えることなく、着差以上の快勝劇としていい。キャリアの浅い2歳牝馬ながら、気持ちが前向きで、一生懸命に走るタイプ。たとえ先手を取れなくても、おそらく折り合いに苦労することなく、ラストはしっかり伸びるはずだ。中1週で重賞に挑戦させるのも、その素質を陣営が高く評価しているからこそ。軽くは扱えまい。

・クリスマス
 前走の函館2歳Sから3ヵ月の間隔をあけたが、久々感のない仕上がりを見せている。1週前はウッドチップで69秒0-39秒4、3馬身先行していたナンヨーケンゴーが、直線で一杯に追われているのを横目に、馬なりのまま楽々と併せてゴールイン。どちらが古馬か、分からなくなるほどの迫力を備え、ただの早熟馬ではないことをアピールしてきた。デビューからの2連勝はスピードの違いだけで勝利、まだまだ底を見せていない馬。距離延長もマイル戦なら不安はなく、強い競馬を見せる。

・マーブルカテドラル
 前走の芙蓉S。馬体を大きく見せて好気配。初めて馬群の外でスムーズに折り合って気性面での進境見せる。ラスト2Fを11秒6→11秒9の鋭い脚で差し切り、瞬発力の凄さを発揮して快勝。1週前の追い切りは古馬1000万のムードティアラを5Fから2馬身ほど追走し68秒5〜上がり40秒1。時計こそ速いとはいえないが、終いビシッと追い馬体充実を示した。一戦ごとに精神面で成長。直線一気に弾ける。

・マイネグレヴィル
 時計を出したのは先週からだが、牧場で熱心に乗り込んできたようで、間隔があいたことを感じさせない素軽い動き。馬体も太く見えず、今週のひと追いで完璧に仕上がりそうだ。新馬戦で、いきなり5馬身差の圧勝劇を演じたように、久々でも走れる気性。札幌2歳S惜敗の実力は、牝馬限定戦では断然上位と思えるし、道悪は鬼といってもいいほどの巧者。馬場が渋れば、更に信頼感を増す。

◆日曜福島11R・フルーツラインC(1000万)
・チャンピオンヤマト
 前走の中山戦。4コーナーまでは素晴らしい手ごたえを見せていたが、直線に向くと急に失速。なぜか手前を替えることもなかった。関係者がさっそく馬体をチェックしたところ、落鉄が判明。はっきりとした敗因があるのだから、評価を落とす理由にはならない。ということで、しっかりと間隔をあけたこの福島戦が仕切り直し。ゲートを出たなりのポジションで自分のペースさえ守れば、1000万は楽に突破できるスピードとパワーの持ち主。準オープンで健闘していた高い能力を、ここで改めて見せつけたい。

◆日曜東京10R・ユートピアS(1600万)
・レイカーラ
 前走は1000通過63秒台からの瞬発力勝負、ラスト3ハロン32秒9でまとめて完勝。馬体減が気になるタイプで、今回もキッチリと間隔をあけて調整されている。1週前はウッドチップで69秒8-40秒1、2歳馬相手に胸を貸し、余力十分の走りを披露。切れのある脚さばきは鋭さ満点、馬体の張りも良く、絶好調をアピールしている。とにかく末脚の切れる馬、デビュー戦以来の東京コースになるが、合わないわけがない。ここに来ての成長力も魅力、昇級戦でも不安より楽しみのほうが大きい一戦。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング