かなり物足りない組み合わせで、人気馬と伏兵にはかなり能力差がありそうだ。
そう大きな見どころはないが、もうこの準OPを2勝している関西馬シロキタゴッドランに、上がり馬のプリサイスマシーンとマルタカハーブがどこまで迫れるか、逆転まで可能か。この点に興味はある。
シロキタゴッドランはすでにこのクラスを2回も勝っている。3走前には、京都のダート1800mを1分55秒1。かなり力のいるコンディションでレース上がりは39.8秒も要したが、前半タメた同馬は外から一気に差し切った。前走は一転して時計の速いレース。すっと先行すると楽々と抜け出して福島ダート1700mを1分43秒7。コースレコードとわずか0.2秒差の快時計だった。
3走前がハロン平均12.79秒。一方、前走のそれが12.20秒。同じダートとはいえまったく異なるコンディションの、異なる流れでこのクラスを2回も勝ったのだから、文句なしにここでは総合力上位としていい。
ジェニュイン産駒は、ダートも芝も同じようにこなすが、芝ではやや切れに物足りなさがあり、ボールドルーラーやインテンショナリーの入る母系から、どちらかというと、大物を送るならダートだろう。
このシロキタゴッドラン。まだまだパワーアップも望める。
プリサイスマシーンはようやく右回りに慣れてきた(公営の5連勝は左回り)。祖母はグローバルダイナ(7勝)。きわめて成長力のある牝系に、これも成長力が身上のマヤノトップガン。近々オープン馬だろう。オーナーは公営で育てて中央の強敵相手にぶつけるのを楽しみにする池谷氏。この馬は大成功しそうだ。同じく、上昇マルタカハーブはここ2戦が大楽勝。こちらは時計のかかる現在の中山ダート大歓迎だろう。全兄ホシオーと異なり極端な差し一手ではない。