◆自在性がここで大きな強みに 昨年の安田記念を2着の
ショウナンマイティが始動する。3着
ダノンシャークもここから出発する。そこに昨年のこの東京新聞杯の
クラレントが2連覇を狙って出走する。路線を変えてマイルの京都金杯を快勝した
エキストラエンド、予想通りマイル路線に転換することになった4歳
コディーノが加わった。ヴィクトリアマイルの
ヴィルシーナ、同じく2着の
ホエールキャプチャ以下もいる…。
近年では希にみるハイレベルの東京新聞杯になったが、土曜日の大雪の影響が大きく残ると思われる。渋った芝は避けられない。さらに流れはスローになる可能性もある。比較が難しいだけではない、難解な接戦にもつれこみそうである。
5歳クラレント(父ダンスインザダーク)から入りたい。昨年は阪神C1400mを1分21秒3で5着(56キロ)のあと、ここを1分32秒9(56キロ)で鮮やかに抜け出した。
今年もほぼ同じようなローテーションをこなし、前走の阪神Cを1分21秒5で3着(キ57キロ)のあとがこのレースになった。阪神Cはちょっと折り合いを欠くようなシーンもあったが、斤量を考えるとほとんど同一にも近い内容である。
中間の動きは一段とパワフルになった印象もあるから、ここまで「NHKマイルC3着、富士S1着、キャピタルS4着、そして東京新聞杯1着」の東京1600mでは、現在の能力をフルに発揮してくれると期待したい。
最終追い切りは、ピカピカに光る馬体で、力強さ満点だった。芝の重馬場では2歳時の東スポ杯2歳S1800mで大敗しているが、あれはもう2年以上も前のこと。渋馬場に不安ありとは思えない。もともと軽快な切れのいいストライドで高速のレースをこなすというより、パワーで押すタイプに近い。この枠順で、相手の脚質を考えると、本来の好位抜け出しを意識した位置取りになると思えるが、この自在性もここでは大きな強みとなるはずである。
どんどん馬体が充実しているエキストラエンドと、立て直してマイル路線に方向を変えてきたコディーノが強敵。エキストラエンドはマイラーというより、1800-2000m向きではないかの懸念はあるが、順調の強みに上昇度の大きさが加わる。コディーノはやっと1600m中心に進む展望を掲げるが、これが正解だろう。
切れに勝る
サトノギャラントがその次。ショウナンマイティ、ダノンシャークはオッズと相談の相手にとどめたい。