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『レジェンド太!』にお客さんが爆笑! 太がファンへの思いを語ります!

  • 2014年04月01日(火) 18時00分
太論


阪急杯のダノンシャーク(9着)の騎乗について、批判的なコラムを見つけたユーザーから「反論も含め、コラムに対してご意見を」とのリクエストが。このほか、いつも応援してくれるファンへの感謝の気持ちや、2月いっぱいで引退した上村洋行元騎手についての思いを語ります。


■上村くん、僕が現役のうちに受かってや!

──少々前のレースになりますが、ダノンシャークの阪急杯(9着)の騎乗について、「外を回って脚をタメることをせず、直線も伸ばせない」という批判的なコラムがあったそうです。これに対してユーザーから、「反論も含め、小牧さんのご意見を聞かせてください」というリクエストがきています。

小牧 あれは…馬が全然動かんかったね。持ったままに見えたかもしれんけど、4コーナーでもう手応えがなかったです。スタートしてから追っつけて行ったんやけど、もう全然ダメやった。
僕としては、普通に乗ったと思うけどね。でも、あの土日は内を通らなければ話にならんかったんですわ。とにかく内の芝が浅いというか、薄くてね。だから、馬場を読み切れなかったところはあるかもしれない。でも乗り方としては、なんていうのか、普通だったと思います。初めて乗ったから比較はできんけど、とにかく動いてくれんかった。まぁ、いろんな見方があるし、こういう仕事をしている以上、厳しいことを言われたり書かれたりするのは仕方がないね。

──やはり、ご自分のそういう記事を目にすることはあるんですか?

小牧 いや、僕はネットを全然見ないから。でも最近、娘にいろいろやってもらって、スマホで過去のレースを観たりしてます。便利やね、今の世の中。やっと気がついたわ(笑)。

──ネットつながりで、こんな質問もきています。「安藤勝己さんのツイッターが大人気だそうですが、小牧さんはツイッターなどやらないのですか? 小牧さんのリアルなつぶやきを見てみたいです」ということですが。

小牧 やらないね。絶対やらん。ちょっと変なこと言うたら、大騒ぎになるんやろ?

──炎上ですね。

小牧 そんなん、嫌やわ。本音なら『太論』とかその他のコラムでも十分喋ってるわ。

太論

「本音なら『太論』で喋ってるわ」


──そうですね。でも小牧さんは熱狂的なファンが多いから、SNSをやってほしいというファンの気持ちもわかるような。

小牧 いや〜(苦笑)。でも応援してくれるのがすごくうれしいよ。この前、中山に行ったでしょう(3月16日)。そのときも、いつも来てくれてるファンが一生懸命声を出して応援してくれてはったから、ケツばっかり走ってて悪いなと思ってね。そういえば、パドックでも『レジェンド太!』って叫んでるおっちゃんがいたわ(笑)。

──少し前に『太論』で、「“レジェンド小牧”って言ってもらえるように頑張るわ」という小牧さんの言葉を掲載しましたからね。

小牧 なるほど。本当にみんな、よう声をかけてくれるから、厩務員さんに「小牧さん、中山でも人気ありますねぇ〜」って言われたわ。そういえば、いつも阪神のパドックで応援してくれるお兄ちゃんがいるっていう話をしたことがあるでしょう。別のコラムで彼に向けて「今度、応援してくれるんだったら、“レジェンド太、応援しています!”って言ってくれへんかな」って書いたんやわ。そうしたら、その週の朝一番にさっそく『レジェンド太!』って言うてくれはって。お客さんがみんな爆笑しとったわ(笑)。

──小牧さん自身、彼の姿が見えないと、すでに気になってしまうくらいの存在では?

小牧 そうそう。本当に毎週、応援にきてくれているからね。たまにいないことがあると、やっぱり「今日は来てないんやなぁ」って思うもん。

──ありがたい存在ですよね。感謝の気持ちを込めて、今度『太論』の特別企画として、ファンの方を集めて『小牧太ディナーショー』でも開催しましょうか。

小牧 ディナーショーって(笑)。そういう場だと緊張してしまって、おもしろいこと喋れなくなるかも…。まぁ考えておきますわ。

──続いては、ユーザーからのリクエストです。「先日、上村さんが引退されました。今後は助手をしながら調教師を目指すとのことですが、親しくされていた小牧さんから、ひと言エールをお願いします」。

小牧 頑張ってほしいね。ずっと前から勉強しとったからね。

──上村さんが「小牧さんに“寂しくなるねぇ”って言われて、なんかしんみりした気持ちになった」とおっしゃっていましたよ。

小牧 僕個人でいえば、ジョッキーをやっとったほうがいいのになと思ったけどね。まだまだ乗れるんやから。彼は天才肌のジョッキーで、馬乗りのセンスがある。それに馬乗りが好きやからね。でも、なんせ乗り数が減り出したからねぇ。乗ってない日もあったし。

──そうなると厳しいものがありますよね。

小牧 僕自身、暮れに乗り馬が減り出したとき、「これはもう、辞めなアカンのかな…」くらいの気持ちになったからね。まぁ上村くんの場合、いずれは調教師にっていう気持ちがあったしね。

──「小牧さんは、僕がつらい時期もずっと家族ぐるみで親しくしてくれた。救われました」ともおっしゃってました。

小牧 お互い長年ジョッキーをやっていて、毎日のように一緒に調教に乗っていれば、やっぱり気持ちがわかりますやん。でも、僕だって上村くんにはずいぶん助けてもらったよ。なんせ、朝起こしてもらってたし(笑)。今度ね、ユタカくんと僕で、上村くんの「お疲れさん会」をしようと思ってんねん。まぁ、引退といっても同じ競馬界にいるんやし、ずっと友達やからね。

──調教師試験を突破した暁には、上村厩舎と小牧さんのコンビも見られるかもしれませんしね。

小牧 そうやね。僕が現役のうちに、受かってくれたらいいんやけど(笑)。

【次回の太論は!?】
 次回は、「戦略として、差し馬を逃げさせたりすることはありますか?」、「ジョッキーとして“これだけは誰にも負けない!”と思うところは?」などなど、続々と送られてくるユーザーからの質問に、熱い太論を展開します!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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