先週の東京のダートコースは、著しくラチ沿いと、馬場の中ほどから外の砂の深さが違っていた。土曜の6Rマエノエルスト(15番人気、これは桑島孝春の腕もある)、9Rレッツリヴラージ(13番人気)、エドモンダンテス(7番人気)、11Rでも粘ったロングカイソウ(11番人気)。
日曜は、3Rでついて行けずにインをついたら勝ってしまった未勝利馬のサンライトウイン(9番人気)、4Rナゲットニューズ(9番人気)、ウセル(7番人気)など、ラチ沿いを通った馬だけがゴール寸前で伸びた。
1週目もそうだったが、入念な整備にもかかわらず、砂の掘れ方や飛び方が明らかに違うほど、内外に差が生じてはまずい。外から追い込んだ馬など、皆無に近かった。
砂が流れることもあるから仕方ないが、とくに今期の東京は、午前中のレースをじっくりみて、ダートコンディションに要注意だ。
1-1枠が出て、また次のレースも1-1枠になる寸前だったほど、今週はインが浅いとは思えず、あわてて砂をインに入れ、今週は外に出した追い込み馬の天下になる可能性もないとはいえない。注意しよう。
カイトヒルウインドは、前走が初の1400mだった。それでも好位につけ、一度は抜け出しかかっている。休み明けのため最後は伸びを欠いて4着だが、今度は勝機だろう。
父セイントバラード(その父ヘイロー)の産駒はやや一本調子型に近いためか、距離はのびない方がいい。母の父トップサイダー(その父ノーザンダンサー)は、種牡馬アサティスとデュラブの父で、典型的なダート巧者ばかりを送っている。カイトヒルウインドのいいところは、ダート1000mでも勝ったようにスピードのある点。スピードと、底力(スタミナ)の要求される東京1400mダートは、まさに絶好の条件だろう。
シベリアンメドウ(連闘)も、まだ見捨てたくない。