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JRAジョッキーの金銭感覚とは!?“リアルな太”をお見せします!

  • 2014年05月20日(火) 18時00分
小牧太

JRAジョッキーの金銭感覚とは!?


ユーザーからの怒涛の質問スペシャル! 移動中の過ごし方からお気に入りの調整ルーム、さらには小牧騎手の金銭感覚まで、ユーザーからの質問を通して、リアルな“小牧太”が明らかに!?
(取材・文/不破由妃子)


■財布の中身は1000円か2000円!?

──今回もまた、ユーザーからたくさん質問がきています。まずは、「今年は関西圏以外への遠征も多い小牧騎手ですが、移動中はどんなふうに過ごしていらっしゃるんですか?」という質問です。以前にも同じような質問がきましたが、その後、過ごし方に変化はありましたか?

小牧 僕ね、体重が重たいから、移動中も好きに食べられへんでしょ。それが一番苦痛やねん。新幹線は暇すぎるから、ほとんど飛行機で移動してますわ。最近は、自分でチーズとチャンジャを和えたものを作って、それをタッパに入れて、つまみながらビールを飲んでます。チーズって腹持ちがいいから、着いてから食べなくて済むねん。それが最近のマイブームやね。だから、遠征したほうがかえって体重が増えなくなった。あとはね、ひたすら漫画を読んでる。

──そういえば先日、少女漫画を読んでませんでしたか?

小牧 ああ、読んでた読んでた(笑)。僕ね、なんでも読むねん。最近ハマっているのは、『ライジングサン』っていう自衛隊の漫画やね。最近のなかではそれがヒットですわ。漫画はホンマに好きやねん。好きになったきっかけは『はじめの一歩』だったかな。

──小牧さんの漫画好きは、あまり知られていないような。

小牧 そう? 大概読んでるよ。『名門!第三野球部』とか『キャプテン』とか『人間交差点』とか大好きでね。家に全部あるよ。あとは調整ルームに持って行ったり。

──その調整ルームについても、質問がきています。「競馬場ごとに調整ルームは微妙に違うと思うんですが、小牧さんのお気に入りはどこですか?」というものです。

小牧 汗取りしやすいのは、なんでかわからんけど関東やね。汗がすごく出やすい。

──調整ルームのお風呂って、お風呂場全体がスチームサウナになってるんですよね。

小牧 そうそう。それは全部同じやねんけど、阪神と京都はなぜか汗が出づらい。食事は断然関西のほうが美味しいけどね。

──部屋はどこも同じ広さなんですか?

小牧 ん〜、だいたい同じやと思う。けっこう広くて、8畳くらいあるんちゃうかな。そこにちっちゃいテレビが置いてあって。僕の場合、阪神と京都には、浅田真央ちゃんがCMしている高反発のマットが置いてありますわ。

──続いては、「ちょっといやらしい話ですが、地方から中央に移籍して、だいぶ収入が変わったと思いますが、金銭感覚が狂ったりしないのでしょうか?」という質問です。お金の話はなかなか答えづらいかと思いますが。

小牧 いや、全然平気やで。人によるやろうけど、僕は変わらないよ。僕は意外と“しぶちん”で、嫁さんのほうがリッチやわ(笑)。

小牧太

僕は意外と“しぶちん”で、嫁さんのほうがリッチやわ(笑)



──確かにお話をうかがっていると、体のメンテナンスなどお金をかけるべきところにはかけるけど、基本的には堅実派ですよね。

小牧 僕はホンマに(お金を)使わんで。最近、お金をかけているのはマッサージくらいで、あとは外食するくらいですやん。女の子がいるお店とかにも全然飲みにいかへんし。

──そのあたりは、もう卒業した感じですか?

小牧 そうやね。昔、さんざん飲みに行ったから。最近はね、小さいお財布に1000円か2000円入っていれば十分や。

──それはまた少額ですね(笑)。

小牧 だって、パチンコもしないし、競輪もしないし、オートレースもしないし、ましてや馬券も買わないし。日々の生活でいえばビールを買うくらいで、あとは使うところがないですやん。ジムやホットヨガも月払いやしね。もちろん、みんなで飲みに行ったりするときは、大きいお財布を持っていきますけど(笑)。なんせ子供のころから貧乏やったから、貧乏性が抜けないねんな。状況が変わっても、それが僕の価値観なんだと思う。なにしろ、園田時代は若い頃から曾和先生の奥さんが全部管理してくれていたからね。保険から定期預金から、本当にしっかりやってくれていた。

──なるほど。それは大きいですね。では、最後です。「今年に入ってトレーニングに力を入れてらっしゃいますが、やはり年齢的な衰えを感じたからなのでしょうか?」という、なんともストレートな質問ですが。

小牧 いや、衰えはまったく感じてないよ。むしろ、どんどん調子が上がってるくらい。ホットヨガも3年近く通っているけど、ようやく効果を感じるようになったしね。トレーニングに力を入れるのは、これからのためやね。なにかをしなければいけないっていう気持ちがあんねん。最近もよく馬場を走ってるんやけど、それまでの1周から2周に増やしてん。1週目は馬場を見ながら走って、2週目は大外を走って。なんでも積み重ねが大事やと思っているし、積み重ねていかんことには、それこそ下半身が衰えてくるんちゃうかなと思ってね。僕ね、自分でいうのもなんやけど、そういうところはマジメやねんな。

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【次回の太論は!?】
 5月に入り、やや成績が停滞気味だったものの、3週目には3勝をマークし、リズムを取り戻した感のある小牧騎手。次回の『太論』では、直近のレースを振り返りつつ、精神論、騎乗論に迫ります!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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