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2歳チャンピオン決定戦を終えて

  • 2003年12月17日(水) 12時27分
 この一年の締めくくり、2歳牡牝のチャンピオン戦が終了しました。それぞれ一番人気馬が敗退し、この先のクラシック戦線の見通しは立たず、その行方は、混沌としてきそうです。

 普通、2歳のチャンピオン戦は、各地を戦って来たものの勝ち抜き戦というべきもので、どの馬が勝つにせよ、それぞれが白星街道に近い戦績を残す結果を期待します。それによって春のクラシック戦線に一本の芯が通るのですが、今年はそうではありませんでした。

 これで一応チャンピオンは決まりますが、それぞれの勝因、敗因を分析し、そこからこの先の逆転があるのか、とり合えず、対戦したメンバーの可能性を考えておかなくてはなりません。

 阪神のマイル戦、中山のマイル戦という要素を、より重く考え、それ以前のことはともかく、これから戦うことになるマイルと、それ以上の距離適性に解答が必要です。

 もちろん、どの馬にも成長の余地があるので、そこは考慮の重要なポイントです。

 しかし、今年の2歳陣は、とてもそれだけでは不十分、例年言われる如く、ラジオたんぱ杯2000mから来春という見方を強めることになるのでしょうか。

 新馬戦がワンチャンスになった最初の年でもあり、どこかいつもと違うということがありそうです。これから、それを探る楽しみが残されています。

 とにもかくにも、最終週に向かってまっしぐら、きっちり帳尻合わせをという意気込みだけは失わず、明るい年の瀬にしなければなりません。そして、その一方で、来春の展望をと、大きく見渡す広い心も持たなくてはと、何かとこの身と心を試されているようでもあります。混沌としている2歳馬たちの行方に、どうケリをつけるか、これはとり合えず解決しておくことです。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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