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新潟1000mマニアのシステム

  • 2014年08月01日(金) 18時00分


◆アイビスSDで「新潟1000mマニア」が買う2頭は…

 先週も「推定人気順位」と「オッズの質」「マニア票」など、まったく馴染みのない言葉が連発しました。が、結局、すぐにユーザーの皆様の役に立ったのは、最後に書いた「中京記念は父か母父キングマンボ系」この一行でしょう。

 ただ「父か母父○○系」なんてフレーズも、十年も前までは超マニア用語でした(今もそうかもしれませんが)。

「馬券を買う」なら、各ファクターが、今どの程度マニアに買われているかをチェックすることも重要なのです。「推定人気順位」があれば、各ファクターの「マニア票」の割合を調べることもできます(調べるために作ったんですが)。

 新潟芝1000mは「推定人気順位」よりも「当日オッズ」の方が人気になっている馬。いわゆる「マニア票」が多い馬を買うだけでもプラス収支を3年連続で実現しています。

・「推定人気順位」は「10位以下」にもかかわらず
・当日の「確定オッズ」は「9人気以内」に支持された馬

 上の2つに該当するパターンの単勝回収率は148%。複勝回収率は146%。複勝的中率は27%。2011年以降、毎年プラスを計上しているパターンです。

 基本的に、極端に馬場が重い、あるいは軽い「特殊馬場」や「特殊距離」は「マニア票」の期待値が上がります。

 直線1000メートルも新潟競馬場にしかない「独特」なコースだからコツを知っている「マニア票」の期待値が高いのです。

 たとえば今年のはやぶさ特別。先の「マニア票」のパターンに該当するのはウエスタンユーノーとアマアマの2頭のみ。その2頭が1、3着で4人気のファンファーレが3着で3連単は36万馬券。

 ウエスタンユーノーは推定人気順位が10位。当日は8人気。アマアマは推定順位は11位。当日は9人気。「推定人気順位」よりも売れている「マニア票」の比率が高い馬でした。

 昨年の9月1日の稲妻特別も「マニア票」のパターンに該当するのはレモンチャンとアンゲネームの2頭のみ。結果はこの2頭が1、3着。

 これらの馬を購入したマニアのパターンは、ほぼ決まっています

・近2走以内にダート経験馬
・近2走以内にテン順位5位以内
(テン順位は亀谷ホームページで無料公開中)

「マニア票」が多く入っていた馬の50%は近走ダート経験馬。近2走5番手以内経験馬は80%近くを占めます。

 はやぶさ特別のウエスタンユーノーは、前2走がダート。前走は逃げる競馬。アマアマも前走はダート出走で、2番手からの競馬。

 昨年の稲妻特別1着のレモンチャンも2走前がダート。前走は逃げる競馬。2着のアポロノカンザシも2走前がダート。前走は3番手からの競馬。すべて「マニア票」が入りやすいパターンの馬でした。

 こんなことを書いていると「マニアがどんな馬を買うかよりも、何が来るかを考えろ」と、一部の人に言われてしまうんですが、ボクは競馬そのものだけではなく、競馬に参加するプレイヤーの解析も好きなマニアなんです(笑)「マニア票」を観察していれば「今後使えなくなりそうな馬券術」もいち早く発見することができるからです。

 なお、アイビスサマーダッシュはパドトロワとフクノドリームが、「新潟1000mマニア」が購入しているパターンには該当します。

 いうまでもないことですが「マニア票」だけを買っていれば必ず当たるわけでもないですし「一般票」の強い馬が走るレースが多いのも競馬の奥深さでしょう。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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