格上がりをこのクラスでいきなり通用した4歳のヒシアトラス、カフェフロリデアンから入るべきところだが、冬場のパワーのダート戦で侮れないのはタフなベテラン。
もう一度、8歳エイシンクリバーン(父マーケトリー)から入る。前走はあまり得意ではない右回り(それでも3勝はしている)のためか、肝心の勝負どころの3〜4コーナーで下がってしまい、直線また差を詰めての5着。不満の残る内容だったが、手前うんぬんではなく、不器用なため、前に並んだ馬をさばき切れなかった。たしかに右回りのコーナーワーク巧みとはいえないが、前々走は一気にまくったように、下手というのでもない。
今度は、3走前にテン乗りで2着している横山賀騎手。能力があることはわかっているだけに、強気にスパートしてくれそうだ。
父マーケトリーは、ミスタープロスペクター系の中ではとくにタフなタイプで、奥手型だった。6歳時になってから重賞を3勝もしている。このエイシンクリバーンはその良さを受け継ぎ、3走前は2着、前々走も差はコンマ2秒しかない。かつダート1800mの持ち時計を2秒以上も短縮しているように、ベテランになっても元気いっぱい。少しも衰えていない。パワフルな馬体もキープしている。
母の父がクラフティプロスペクターなので、大種牡馬ミスタープロスペクターの3×3という特異な配合。4歳以降の連対は、2、4、7、4、11、12番人気というムラなタイプ。中間の動きは前回以上なので、人気落ちの今回は狙いどころだろう。
西の11R伏見特別は好調馬ぞろいの大接戦。前々走、このクラスの芝1400mを1分21秒1の快時計で快勝しているフォルクローレが、この中間、再び調子を上げてきた。人気が割れるだけに、配当のメリットもある。