57キロ以上は苦戦
12月7日の中京ダート1800mに新設された「チャンピオンズC」に向かうグループが始動する。2007年から現在の阪神ダート2000mに変わって、過去7回。
重量級の馬がそろうダート重賞なので、少々のハンデ差はあまり問題ではないと考えていたが、過去7回の勝ち馬のハンデは古い方から順に「53、54、54、56、56、54、53」キロだった。今年、57キロ以上のハンデを課せられた馬は「5頭」いるが、ここまで57キロ以上の馬は1頭も勝っていないのである。2着、3着には、計14頭中のちょうど半数にあたる計「7頭」ががんばっているが、シーズン変わりのハンデ戦で休み明けの馬も少なくないから、馬連、3連複ならいいが、馬単、3連単では、重いハンデ馬を頭にするのは賢明ではないということか。わずか7回の結果だから、根拠は希薄だが…。
連勝の軸馬にしたいのは、ひと息入れて立て直してきた4歳
ジェベルムーサ(父アグネスタキオン)。浅いキャリアながら、昨年末、休み明けで初のオープン挑戦になったフェアウェルS中山ダート1800mを、1分50秒9(上がり36秒4)で3馬身差の圧勝。大事に成長を促してきた550キロの大型馬の素質開花だった。
そのあと、再び3ヶ月の休み明けになったG3「マーチS」は、いきなり今回も対戦する
ソロル(56キロ)、
クリノスターオー(55キロ)、
グランドシチー(58.5キロ)などを相手に、出負けしながら1分51秒3でまくって小差2着。ソロルには半馬身及ばなかったが、斤量差、ローテーションを考えれば互角以上の内容だった。そのあと、京都ダート1900mの「平安S」も出負けしながら0秒3差の接戦。重賞に手が届くのは時間の問題と思えた。
ただ、夏の札幌でダート1700mの「エルムS」で6着。小回りで勝ちタイム1分41秒9の高速決着があわず、6着に凡走したためひと息入れて立て直してきた。ここまでの内容からポン駆けはOK。高速のダートより、パワーと底力が問われるようなレースが合うこと明白。阪神のダート2000mなら能力発揮に期待していい。
母はロックオブジブラルタル産駒。祖母の父は凱旋門賞2連勝のアレッジド。その前がヴァルドロワール。2000m級をこなすスタミナ能力は十分にある。
ちょっと脆い面はあるが、この組み合わせなら単騎逃げが望める
サトノプリンシパル(父バーナディーニ)が相手妙味。ハンデ55キロがこのレースの好走馬に合う。
しぶといソロルが3番手。以下、有力どころに流すが、案外ムラなタイプが多いから、55キロの
トウシンイーグル(父ハーツクライ。エリモマキシムの下)は加えたい。