ダートはまさにベテランの天下。というべきか、芝と違って猛烈なスピードや切れが求められるわけではないから、丈夫なオープン馬は簡単にヘコたれない。
8歳ノボトゥルーはこの重賞1、2、4着。今年が4回目になる。7歳ノボジャックも、これまで3、8、3着。4度目になる。
7歳スターリングローズは、全姉のゴールデンジャック(オークス2着)よりもっとタフで、すでにダート13勝(芝1勝)。ベストがダート1400mで、新馬初戦と、59.5キロの4走前を別にすると[8-3-1-0]。まともだとまず崩れない。
休み明けの59.5キロは応えたが、実は斤量にも強く、58〜59キロは1、1、2、1、2、1着。決して崩れないからすごい。この一族、斤量には強いらしく、ゴールデンジャックの産駒サイドワインダー(日曜の東京新聞杯)も、57.5キロ以上で4、1、3、2着と崩れない。
スターリングローズは59キロでもまず崩れないだろう。1分22秒2もある。
しかし、レベルの高い現4歳馬の代表としてブルーコンコルドが追いつきつつある。3走前、1分23秒5の新コースレコードでシャドウスケイプを2馬身半も離しているが、当時は初のダート。東京も初めて。まだキャリアの浅い3歳馬としてだった。
ベテラン勢の59キロに対し、こちらはまだ格下だから55キロ。東京でゴール寸前の競り合いになったとき、4キロの差は大きい。
名門アストニシメント系のエベレスト分岐で、代々配されてきた種牡馬は名門らしく、ブライアンズタイム・・・ヴェンチア・・・ネヴァービート・・・セフト・・・。底力を伝え続けてきた。
マイネルセレクト(ハギノトップレディ一族)と同じで、名門の牝系から登場してくるのは軽いスピード型ではなく、底力を備えたダートもOKのタイプなのだった。まだまだ強くなる。