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ダイワプロパーがファンタジーS出走を決めた真意/トレセン発秘話

  • 2014年11月07日(金) 18時00分


◆新設重賞の影響で落ちた各レースのメンバー層

 違うレースを予定している良血1勝馬の某担当者が「ファンタジーS(8日=京都芝外1400メートル)はメンバーがそんなに強くないな。どうせならこっちに使ってもよかったんちゃうか」と想定メンバーを見てグチをこぼした。

 これとは逆に当初、再来週の東京500万下・赤松賞を予定していたダイワプロパーは予定を繰り上げてファンタジーS参戦を決めた。その真意は「メンバーを見たら、ウチの馬の新馬戦の勝ちタイム(1分22秒6)と時計1つの間でなんとかなりそうな感じ。それなら元気がいいし、フレッシュなうちに使おうと思った」と松田国調教師。

「2歳戦もレースが増えたから有力馬が分散するんでしょうね。2歳牝馬は阪神JFから逆算して予定を組み立てており、すでに賞金を加算した馬は本番まで出てこない。ウチの馬もここでなんとか加算したいですね」とGI出走確定プランに自信を見せていた。

 先週、同じ2歳牝馬重賞アルテミスSが東京で行われたばかり。来週には牡馬混合ながらデイリー杯2歳Sがあり、こちらにも何頭か阪神JFを目指す牝馬が出走する予定だ。2歳戦の充実をうたい、次々に新設レースを作るJRA。そのあおりで、各レースのメンバー層は確実に落ちている。

 特に本番と同じマイル戦でコースも本格志向のアルテミスSができて以降、ファンタジーSの立ち位置は微妙なところに落ちている感じ。そんな背景があるからこそ、違うレースを予定していた松田国調教師も、メンバーを見てこのレースに参戦するのを決めたのだろう。

 鞍上に浜中が空いていたのもラッキー。ここは松田国師の勝負手に乗ってみるつもりだ。
 (栗東の坂路野郎・高岡功)

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